第13話……
85月年4月上旬2000(フタマルマルマル)
蛍光灯と同じか……?蛍光灯は、両端電極からの放電が、ガラス蛍光管内側に塗布されている蛍光物質を発光させて、明るい光を放っている。桜並木道の木々の桜の花びら……花弁も、蛍光管内側の蛍光物質と同じく、街灯照明から放たれた光を浴びて、白色に発光しているのか?
実は、小皿に入れた油に灯した火が、風に吹かれ消えない様にするために、周りに張った障子紙に、光が拡散している行灯……と同じ仕組で、花弁が光を放っているように見えているのかも知れない……。何ンとも美しい、川沿い並木道夜桜だ……。
桜の花びらは、そのような単純な仕組みで光を放っているようだ……。が、社会生活の中の複雑なプロセスを経て、疲れきってしまった者達の心を、僅かな時間ながらも、桜並木道は、歩くだけで和ませてくれる……。
『だけど…わたしには一緒に歩く人がいない……』……【ぼっち】独り者には、まるで何処かで聴いた歌みたいだ……。いかにも、今が春の心地よさ一番であることを際立たせている、それほどに、美しい桜並木道の4月初めの夜だ……。
斜め上げヤンキーハンドルのママチャリ(婦人用自転車)2ケツ少年(2人乗り)が、川沿いの夜道を進み来る……。ダラダラと、暇潰しの様に、春の心地よさを楽しみながら、川沿いの桜並木道を進み来る……。
2ケツ少年達は、何やら『愚痴&宥め』を話ながら、進み来る。ママチャリのペダルを踏む、坊主頭の敬太と、後ろは広彦だ。
「先輩ッ!オレェ~先輩に付いて行きます!先輩といつも一緒にいたいんです!」と『暴走族リンチ』から逃れさせてくれれば……まぁ~そうなるであろう…。良くある~家庭環境が悪く~中3の3月になっても、進路の決まってなかった不良少年星野敬太だ……。
広彦に助けてもらった翌日には【飛び込み】で『装段車体株式会社』……そう……広彦の勤め先の自動車修理会社に、履歴書持参で現れた……。
2人の1日は……。
朝、広彦の住む、風呂無しアパート~ほやた荘~に敬太が【斜め上げハンドル自転車~ママチャリ】でやってくる→広彦の【赤いCB400F】に乗り、2ケツで市内北部にある【装段車体株式会社】に向かう→夕方、ほやた荘に、一旦帰宅→ママチャリ2ケツで、近くの定食屋で夕食→銭湯→ほやた荘で解散→敬太おんぼろアパートへ帰宅……というのが、2人の1日であった。
広彦は『アキスケ』で、同じ職場に3ヶ月以上いたことがなかったが、敬太が同じ職場で働く様になってから、1ヶ月と少し『勤務期間記録』更新だ!
「加藤に任せたら~【ネジ山】潰しちゃうわ!……何処の世界に修理に頼んだら【ネジ山】潰しちゃう【修理屋】がいるよ?……それに比べて~新入りの星野~!お前ェ~スジが良いよォ~!誰かさんと~違ってェ~!モノ覚えが良いわ~!お前ェ~!ちゃんと勉強すればァ~いい高校いけたんじゃないの~?勿体ないわ~!…………で…………加藤~!…………何~ボサ~!と~つっ立ってンのさァ~!さっさとオイル交換して来なよ~!それしか出来ないンだからさァ~!」
『敬太はかわいい後輩』の広彦で『広彦は命の恩人?』の敬太であった……。仲の良い先輩後輩コンビ誕生だ!敬太の見てる前でオッサン(社長)に叱られる広彦だ……。
「クソ~ムカつくなぁ~ッ!あのオッサンまじムカつくなぁ~ッ!パンチぶちこんでやろうかと思ってンだけどヨォ~」
「先輩ダメですって~!つうか~!これでェ~ソレ23回目すねェ~!」
ワハハハハハハ~!アハハハハハ~!と笑い声の2人は楽しそうな銭湯帰りだ……。
「マジ?……数えてンのかよテメぇ~!記憶力すげぇなぁ~お前ェ~ッ!」
「任して下さいヨ!……て~ソウいう話じゃなくて~『社長~殴る話』オレが聞いてあげないと本当~ンやりますよ~愚痴って下さァ~い!」
「確かに聞いてもらうと楽になるわ~ワハハハハハハ~!て~お前の記憶力の話だろ~!頭いいのに~!何ンで油まみれの仕事してンのかァ~お前ェよぉ~?」
「勉強キライなンすよ~!」
「いやァ~!カネになる仕事ォ~他にあるだろ~!」
「例えば~何ンすかァ~?」
「【コメディアン】とかァ~?……おぅ~チョォ~何ンか面白いコト言ってみろよ」
「え~?……『♪隣の病院に放置した病人が暴走したァ~坊やに跳ねられてェ~♪ヤー公ん~操られェ~♪ガキめぇ等ァ~でェ~♪強盗してぇ~スッ転んで病院の店ェ~行ってェ~♪タッパ高けぇ~♪マッポが【セッター(セブンスター)】~!♪パチってェ~(万引き)!♪チクってェ~!引っ張ってかれェ~(警察に)♪謝ってェ~間違ってェ~♪マッポ~♪『はぁ~♪点数ゥンなるっぺェ~!』ってェ~!バックレてぇ~!パクってェ~!(誤認逮捕???)ムショ(刑務所)ン入ぇ~ってェ~!♪『バッカヤロォ~!』ってぇ~♪カッコ良いン(隣の家の囲い)だってさァ~……ヘェ(塀ぇ~)~!』……」と……85年には、まだ流行ってなかった【ラップ】風『ごちゃ混ぜ早口言葉』をスラスラと披露する、達者な敬太だ!
ワハハハハハハハハハハハハハハ~!アハハハハハハハハハハハ~!
「しかも何ンだァ~?『店でマッポがセッターパチッてェ~て?万引き~?ワハハハハハハ~!間違ってパクってェ~?濡れ衣かァ~?』てェ~?ワハハハハハハ~!何ンだァ~?ワハハハハハハ~!『バックレてぇ~点数になるッぺ!』てェ~?何ンでェ~訛ってンだ?ワハハハハハハハハ~!」
「『点数にナルヨ』より『点数になるッペ!』のが、バカバカしくて笑えますでしょ!……ま!そんなトコすかねェ~!店でェ~マッポが万引きして謝ったけどォ~誤って別の人を『点数稼ぎ』に刑務所んブチ込んでェ~喜んでやンだってさァ~『塀ェ~イ』!て……話スカね?」
「ハハハハハハハ~!お前ェ~マジに【コメディアン】になってェ~世の中明るくしてェ~!の大勢の人達を笑わせてェ~幸せにしてくれよォ~!大勢の人達の幸せのために!絶対に【コメディア】になれよォ~!」
ダハハハハハハハハハハハハハハ~!…………ハハ!……クヒ!……はぁ~!と呼吸困難爆笑の広彦だ!
「何ンなんすかァ~?【コメディアン】て?~売れれば~ウハウハの金持ちンなれるらしいけど~そンなン一握りのヤツでェ~!あとはメシも食えねェ~ンですよォ~!食えねェ~なら死ぬンすよォ~!言わば『命懸け』すよ!『誰かのために命懸け』なンすよ?冗談じゃないスよ!」
「ネタ考えるの大変そうで『命懸け』だからァ~【コメディアン】なンて~絶対にイヤです!」
「ワハハハハハハハハハハハハハハハ~!嘘つけェ~!お前ェ~ッ!今ァ~次から次に……『冤罪』とか?サラリとネタにしてェ~爆笑だったゾウ…………沢山の人ォ~笑わせてェ~世の中明るくしてェ~幸せンしてみたらァ~?【コメディアン】になって~世の中ァの~落ち込んでる人達を笑わせてェ~救ってくれよォ~!……ア~メン!……ダハハハハハハハハハハハ~!」
「ワハハハハハハ~!だから~【コメディアン】は『誰かのために』【命懸け】みたいなモンて~言ってんじゃないすか~何ンでェ~オレがァ~?‘‘そんなの’’やらンといかンのですカァ~?‘‘そんな’’」

ダハハハハハハハハハハハハハハハハハ~!ワハハハハハハハハハハハハ~!2人は大爆笑であった!
ワハハハハハハ~!アハハハハハ~!笑いながらの2少年は桜並木道に似合うかも知れない……。
2人ともヤンキーでなければ『ジャニーズ事務所』のオーディション受かるかも知れない【二枚目】(イケメン)だ……。
やがて、川沿い桜並木道から曲がって、少し進み、住宅街に入ると、瓦屋根にスチール製波板の壁の、古びた2階建て木造アパートが見えてきた……。
スチール階段は、折り返す形で2階の通路につながっていて、ゴミ置き場スペースの、上の屋根の役割にもなっている。2階の通路には、洗濯機が置かれている。アパート前の細い土道は、自転車やオートバイの駐輪場の、役割にもなっている。
アパート敷地への入り口に入ろうとした時、広彦の部屋の前の、2階通路【丸の内OL風事務服】を着た【イイオンナ】系女性の後ろ姿が見えた。背が高く手足が長く、スタイル抜群の長い黒髪の【イイオンナ】系だ!
「あれぇ~?先輩~!あの人誰っすかね~!」と敬太が言った……。
「何ンだァ~?」広彦も自分の部屋の前をみた。確かに見覚えのない『前から見なくとも、イイオンナに間違いないと分かるイイオンナ』の後ろ姿が見えた。
「あのッすねぇ~!あン時のォ~!ミナコさんッつうンすよねェ~?あン時のォ~ミナコさんにブッ飛ばされたァ~!オレッす~!星野敬太ッす~!」
「……ッ???……」と驚き、目を見開き、敬太を見るミナコだ!
(「この!くそガキがァ~!何ンでェ~てめえがココにいるンだよぉ~!」)と怒りが沸いてきた!坊主頭にしてて分からなかったが、あの時、ミナコのバッソーラをパチッて(窃盗)イジった(直結~器物損壊)悪ガキのクセに、謝るどころか、逆ギレしてレイプを仕掛けて来た~あの時のあンくそガキだ!……と思い出した。
「ミナコさんッ!あン時はァ~!本当に~!ゴメンなさいッ!許して下さいッ!」と上体を90度前に倒して頭を下げる好青年になっていた!謝ったところで敬太がミナコに許してもらえる可能性は~この先ゼロだが……。
夢中になっていたスポーツの夢が絶たれ、自暴自棄になり不良達と次から次へとセックスする【やリマン】になってしまっていたが『誰かを好きになる』……恋をしたことが無かったミナコであった……。
広彦にレイプ危機を回避させてもらい、ミナコは広彦に対し[恋心]……今まで男子に対して持っていなかった気持ちに胸が締めつけられる様に苦しくなっていた……。
『多分……広彦の好みは……こんな感じ』と髪の毛をストレート黒髪にして、スカートを履き【ニューミナコ】となって広彦に会いに来たのであった……。
なのに……『???何ンでェ~コイツがいるンだよぉ~!』と一瞬、ブチ切れそうになったミナコであった!が……何ンと言っても今日は【ニューミナコ】だ!広彦に険しい顔は見られたくない……。
「アハハハハハ~!気にしない!気にしない~!」……何ンと?ミナコは笑顔で敬太を許したのだった!……というより【邪魔な敬太】は、さっさと片付けて……何ンとミナコは!『恋する女の子の浅はかな常套手段作戦』をブチかまし始めた……!
「それよりさぁ~!コレどう思う~?【ニューミナコ】だよ!えへへ!」と広彦に背中を向け長い黒髪を触りながら「上で縛った方がイイかなぁ~?それとも~このままの方がイイかなぁ~?」と髪を縛った様に指で握りポニーテールにして~うなじを見せたり下ろしたりした……。

かわいいではないか!……女の子のよく使う浅はかな見え透いた常套手段【うなじ見せ】は……!ミナコも同じなのだ!好きになった男子の前では女の子はバカになるのだ……。
(「『綺麗だよ!』とか『素敵だよ!』とか……広彦……キミに言われたい!」)とワクワクして【広彦の言葉】を待っていた!
(「ミナコのヤツ……すごいドキドキする程~綺麗な【うなじ】ての?……してンだなぁ……素敵なんだな~ミナコって……」)と思ったことは、すぐに言葉に出来ないトロい広彦だ……。
「いや~!ミナコ~!すごい……その……」
「なぁ~に~?広彦~!」
「そうやって~髪を黒くしてストレートにしてかぁ後ろで縛ると~」
「うん!なぁに~?(「綺麗~て言ってくれるのね?」)」
「……すごいドキ(ドキ)ッ???……」と広彦の褒め言葉『ドキドキする程~綺麗な【うなじ】』は途中で切れた!
「イヤ~ッ!下は下でェ~大人っぽいし~!ポニーテールのミナコさんの【うなじ】すごいドキドキします~!キレイっスよぉ~!めちゃめちゃ素敵な女性ッす~!」とまたもや、回転の早い敬太に『思ったこと』を遮られ先に言われてしまう~とにかくトロい広彦だ!
「…………」と思ったことを敬太に言われてしまい何も言えななくなった広彦だ……。
(「チョォ~ッ!広彦に言われたいんだッつうのォ~ッ!この敬太~てガキゃ~!アンなンだ?コイツ~!てめえに訊いてンじゃねぇンだぁ~ツゥのォ~!てめえに言われても~クソも嬉しくねぇ~ンだッつうのぉ~ッ!さっさと消えろ~!」)とハラワタ煮えくり返りのミナコだ!が笑顔を必死で作った。
「もぉ~!褒めてくれても~何も出ないゾウ~!」とミナコは敬太を片付け……広彦に「リンゴが持って来たンだ~!ドアノブに掛けてあるから剥いて食べようよぉ~!」と言った……。
「お~!リンゴかぁ~!イイねぇ~!買ったのかぁ~?」
「うぅ~ん!少しイタミ始めて売れなくなったから~もらってきたのお~!」と最高の素敵な【あなたに喜んでほしい笑顔輝かせ】を広彦に見せるミナコだ!あまりの可愛い笑顔に恥ずかしくなり思わず目を反らす広彦だ……。
しかも、まただ!筆者の私も書いてて、だんだんイライラしてくる【お邪魔虫】ブリの敬太の介入だ!
「すごい~ッ!ミナコさんて【倹約家】~ッ!イイ奥さんになれますよォ~!」
「お前も~リンゴ食べてけよ~!」と敬太も誘う【女の子の気持ち分からんチン】ぶりの広彦も広彦だ!
「……ッ?……(「広彦~!嘘でしょ~?」)……じゃ……じゃ~!敬太君も~!一緒にリンゴ食べようよぉ~!」と愕然としながらも、広彦の手前~敬太を断れないミナコだ!
「わ~ッ!嬉しいなぁ~ッ!リンゴ大好きなンす~!」と呑気な敬太だ!
キャン!キャン!タン!タン!タン!タン!と足音をさせて3人スチール階段を上がって行き、広彦は部屋の鍵を開けて先に中に入り、部屋の中の明かりを点けた。
「じゃあ~まあ上がれよォ~!」と外のミナコと敬太に声を掛けた。
「お邪魔します~!」と敬太が中に入ろうとした~その時だった!ミナコは敬太の腕を引っ張り扉の死角の壁に突飛ばし【壁ドン】状態で、敬太の額に自分の額を付けた!『キスするの?』という位に顔を近付けられた敬太はミナコの【最大級嫌悪】の表情に『キス目的』で顔を近付けられたのではないことを、すぐに理解した。
自分の腕を折らせて【落とし前】させようとしていた『不良少女』のミナコに戻っていた!【囁き声】でミナコは敬太に叫んだ!敬太の鼻腔にミナコの息が次々に吐き掛けられ進入してきた。次々に吐き掛けられた!【囁き声】でミナコは敬太に叫んだ!
『カはぁ~ッ!何ンなんだてめえ~ッ!カはぁ~ッ!気の利かねぇ~野郎だなぁ~!とっとと~帰れよぉ~!ブッとばされてェ~カはぁ~!』と敬太に言った。(「……すごい!……温かくて……信じられない位に……ミナコさんの息って……すごい!……ミナコさんの息ってキレイで温かい……」)と敬太は、またミナコの魅力を見つけてしまった……。ショックなコトを言われたのに、更にミナコに惹かれる敬太であった。
「お邪魔します~!キャハハハハハ~!キレイにしてるじゃン!敬太君も入りなよォ~!」ミナコは広彦の部屋に入り、笑顔で敬太に心にも無いコトを言った。
ドアの外に茫然と立ち尽くしていた敬太だったが、やはりミナコが自分を許す筈が無いコトを知り、さすがに自分は【お邪魔虫】と分かった。
「……先輩~!今日~【川口浩探険隊】やるンだった~!帰ります~!」
「お~!そうかぁ~!おやすみなぁ~!」
「敬太君おやすみなさ~い!」と言いながらミナコはドアを閉めた!
バタン!と音をさせて、ほんの少し強めに閉められたドア……。まるで『さっさと帰れ!』ミナコにダメ押しされている様だ……。
タン!タン!タン!と音をさせて、階段を降りて、自転車に股がり、ほやた荘を後に、表の道に出た敬太だった……。
広彦の部屋の中
「……ン?……敬太のヤツ間違えてるゾ~!今日は火曜日じゃん!【水曜スペシャル】は明日じゃん!…………ン?……何ンだ~それスーパーの制服か?」と【お邪魔虫】がいなくなり、制服姿ミナコの可愛らしさを褒めようとする広彦だ!
(「すゲェ~似合うよ~!」)と、また思ったコトを、言葉にしようとした広彦だった。今度は邪魔が入らない!
「えへへェ~!かわいいでしょう~!ウチのスーパー今月から【制服】になったンだよ~!」と制服姿の長い手足で、可愛らしいポーズを取りながら、ターンして【うなじ見せ】髪の毛かき上げ→からの、並びの良い白い歯の、最高に輝いた可愛らしい笑顔で、またポーズを決めたミナコ……。
「あ?……リンゴ剥くね……」耐えきれず言葉を発したのはミナコの方だった。スカートのポケットから髪止めゴムを取り出すと、髪の毛をかきあげ【ボニーテール】にして止めた……。
流し台の前に立つと、カーデガンとシャツの袖をまく、水道の蛇口を捻り、水を出し洗い桶に溜めた始めた。信じられない位に、感じる広彦の視線にドキドキと心拍数の高まりを感じながら、包丁で【リンゴの皮剥き】始めた……。
ミナコの『女の子の浅はかな見え透いた常套手段』……【とどめ】はこれだ!
【リンゴの皮剥き斜め後ろ姿見せ】……からの【時おり振り返りざま笑顔】だ!振り返ったミナコは【定石通り】白い歯をみせて、横顔で笑顔を見せた
……。最後は【後ろから抱きすくめられキスを貪られ……皮剥き中止】のミナコだろう……。
(「コイツ……マジ本当にキレイだな……」) ミナコの身体を上から下まで見て、広彦は思った。広彦はミナコの『次から次へと~女の子の浅はかな見え透いた常套手段』の攻撃を食らい……ミナコの美しい後ろ姿に引き寄せられ……ミナコを後ろから抱きすくめた……。
ポンチャカン!と洗い桶に溜まった水に包丁とリンゴが落ちる音がした……。ミナコは自分を抱きすくめている広彦の腕を、片方の前腕と長い指のキレイな手で求め擦った。片方の腕と長い指のキレイな手で広彦の頭を求め寄せた……。2人の口づけを貪りあった……。
アパートの表
広の部屋の明かりが消えた……。斜め上げハンドルの自転車に股がり、部屋を見上げていた敬太の目には、こぼれそうな程に涙が溜まっている。
前腕で両目を拭いた敬太は、自転車をこいで小川の方向に進み行く。【独り】で桜並木道を通り淋しさを徹底的味わうが良い……。いつかキミのコトを心から好きになってくれる女性が現れる日が来るであろう。その時が来たら2人で桜並木道を歩くが良い……。
85年5月5日こどもの日
千葉県KT浦市海辺の食堂
毎日の様に夜になると、スーパーの売れ残りを持って、広彦のアパートにやって来るミナコ……。料理を作って食べた後に、抱かれた4月……ミナコは幸せであった……。服装もスカートを履くようになり、女の子らしさ全開!
初めはニューミナコに興奮した広彦であったが『族のマスコット』『誰とでもするオンナ』『ヤリまん』のミナコ……例え、可愛くなろうが、格好をよくしようが………どうしても『あのオンナ』と同じに見えて、仕方がなかった……。
苦しみばかり押し付けて、結局、広彦を捨てて、去って行った『あのオンナ』に……母親に……。男を【アパート売春】のあと【夜の水商売】で、新しい客を捕まえてくる……。少年の心をズタズタに引き裂き、部屋に不快なにおいと、湿り気を残して、広彦をいつも独りぼっちにした……。『あのオンナ』……母親と姿が重なり、ニューミナコへの興奮も、すぐに冷めた広彦だった……。すぐに、ミナコに飽きた……。
週イチ……普通の男女の頻度になった……。ミナコのスーパーが定休日の前の晩……火曜日の夜になると、スーパーの売れ残りを持って、広彦のアパートに来るミナコであった……。
……ゴールデンウィークは、広彦の部屋に入り浸り状態……。ライオンの交尾と同じく……『起きては~寝ては~眠り~起きては~寝ては~眠り~』を繰り返す怠惰な2人であった……。さすがに『太陽が黄色く』見える……。
「いい~ねぇ!行こ!行こ~!」


「また、広彦と一緒に~何処に行けるのはぁ~【お盆休み】かぁ~!6月と7月は祝日がないもんねぇ~!はぁ~ぁ~!つまンないなぁ~!」
「…………」
どちらかと言えば無口な広彦と、ペラペラ喋り続けているミナコだ……。
「ねェ~!」
「あ~?」
「オォ~!いいねェ~!来よう!来よう!」
「そンでェ~!」
「ハハハ~!お盆休み仕切るつもりかよ~!参ったなぁ~!」
「キャハハ~!そンでェ~!映画観に行こ~!」
「何ンかイイの~あンのかヨ?」
「あとで調べとく~!そンでェ~!【ディズニーランド】も行こうよぉ~!キレイなシンデレラ城~建ってるヨォ~!ミッキーさんやミニィーちゃん達にも、会えるンだよ~!」
「行こ~!行こ~!」
「じゃ~行こかァ~!」
「行こ行こ行こ~!……絶対だからねッ!あぁ~!早くお盆休みが来ないかなぁ~!待ち遠しいなぁ~!」
「参ったなぁ~!フフフ!」
「約束なンだからね!」
「あぁ~!約束~!」
「絶対だからね~ッ!」
「あぁ~!分かったって!」
「嘘ついたら~天罰~下るンだからねェ~!」
「ひゅ~!怖いなぁ~!」
「指切りしてッ!」
「何ンダァ~?ワハハハハハハ~!」
「イイからぁ~ッ!指切りしてぇ~ッ!」と言いながら、必死な顔で、右手小指を差し出すミナコだ……。
広彦の瞳を見つめるミナコの目は、徐徐に涙が潤み、瞳の美しさを際立たせていた。何が何ンでも、YESの返事をさせたいミナコであった……。
恋したばかりの人間は、自分にまだ自信を持てていないためだろう……。何かの担保みたいなものを、相手に欲しがるのだろう……。相手との次のデートの予定、手土産、プレゼント等に喜びまくる習性は、ミナコも同じく重要らしい……。
必死な顔の、潤んだ瞳で見つめられたら言うなりだ……。
「…………しょ~がねぇなぁ~ッ!」と言われた通りに、マヌケに小指を差し出す広彦だ……。
「ゆ~び!切~り!げ~ん!ま~ん!……ほら~ッ!広彦もぉ~ッ一緒に~ッ!」
「たく~ッ!泣きそな顔して何ンダァ~?しょ~がねぇなぁ~ッ!」
♪ゆ~び!切~り!げ~ん!ま~ん!嘘ついたら~!
……そこまで一緒に歌う広彦とミナコであった……。最後まではミナコ1人で歌った……。
♪天~ン罰~ゥ♪下~る~う♪……♪指~切~ッ!たぁ~ッ!
好きな男と指切りして、感動したのか……ミナコは、左手で目じりの涙を拭いた……。
85年7月始め日曜日
1200(ヒトニィマルマル)
国鉄I川駅前ロータリー
ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!
ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!
国鉄I川駅前交番を遠巻きに駅前ロータリーに、低速で若者2人が乗る赤いオートバイHOND CB400Fが現れた!
HONDAの技術者達が必死になって世に送り出した高性能は、若者達がこの様な使い方をする【ニーズ】を考えて作った訳ではない……。時速100㎞を弾き出した高性能原動機付き自転車……【原付バイク】もあった……。
残念ながら【高性能原付バイク】が、高校生の死亡事故により【原付の速度性能制限】の法改正に繋がったことは有名である……。交通法規を守りバイクは正しく乗りましょう……。
赤いHONDA CB400Fに乗る2人の若者は勿論~広彦と敬太だ!【バイクコール】で騒音を撒き散らしたかと思えば、今度は交番の制服警官達に向かい何か叫んでいる。
「ふぅ~うッ!アハッハァ~ッ!ハァ~ッ!お~ゥ!イエ~ィ!……今日はァ~ッ!オレのライブにぃ~ッ!こぉ~んなァにィ~ッ!沢山~集まってくれてぇ~ッ!ありがとぉ~ッ!サンキュウ~ッ!ベェイウエェオォォ~ッ!(サンキュウ~ベイべェ~!)ふぅ~うッ!アハッハァ~ッ!ハァ~ッ!お~ゥ!イエ~ィ!」と広彦だ!
「お巡りさァ~んッ!いないのぉ~遊びにきたよぉ~ッ!……どうせぇ~ッ!暇ァなぁ~ンでしょ~う?あ~ッ!そぉ~ッ!ぼぉ~ッ!(遊ぼう!)」と敬太だ!!
「ワハハハハハハハハハぁ~ッ!ふぅ~うッ!アハッハァ~ッ!ハァ~ッ!お~ゥ!イエ~ィ!おまわりさァ~ん!愛してるぜェ~ベェイウエェオォォ~ッ!(愛してるぜベイベ~!)」
「おまわりさァ~ん!構って欲しいンでしょ~お~ゥ!……間違えたぁ~ッ!……『構ってヨォ~ッ!』だったァ~ッ!」
ワハハハハハハハハハハハハ~!と爆笑の広彦だ!
ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!
ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!と【バイクコール騒音】と何やらヘビメタライブの挨拶物真似ワンパターンが勿論~広彦で、後ろに乗りからかい叫びは敬太だ!駅前ロータリーの交番の制服警官達を挑発しているというわけだ!
駅利用者通行人達は初めは……
交番の制服警官達は2人を相手にするつもりはないみたいだ……。追いかけて、事故でも起こされたら自分達の点数に響き給料に影響するからだ……。
が、無視する姿を駅利用者に見せるわけにもいかす、1人の制服警官が棒杖を手に交番入り口前に立った。数名の制服警官達は交番内から外をチラチラと様子を伺っていた。舌打ちしながらバイクコールの2人のアホ少年達を監視している……。
「チッ!またアイツ等ァ~かぁ~!」
「相手にしなきゃ~!じきにいなくなるだろ~!」
【バイクコール】が止むと2人は交番に向かいからかい叫びを放った!
「アハッハァ~!オゥ~!イエ~ッ!お巡りさァ~ん出て来いよ~ッ!愛してるぜェ~!ベェイウエェオォォ~ッ!(愛してるぜベイベ~!)」アホ丸出しの広彦だ!
「お巡りさァ~ん出て来てよお~ッ!出て来て来ンないと~僕ちゃん泣いちゃうからぁ~ッ!」からかい叫びを放つ敬太だ!
「お巡りコラァ~ッ!出て来いよベェイウエェオォォ~ッ!(ベイベ~!)アハッハァ~ハァ~ッ!」同じ物真似リピート叫びアホ丸出しの広彦だ!
「本当に泣いちゃうからぁ~ッ!……うゥ~ッ!ウッ!ウッ!……ウアァ~ン!アハぁ~ン!アァアァァァァァ~!」と敬太は泣き真似を始めた!
「アハぁ~ン!アァアァァァァァ~!」と広彦も泣き真似を始めた!」
ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!
ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!ワァン!ワァン!ワワワワァ~ン!
【泣き笑い】が終わると【バイクコール】の騒音を撒き散らして楽しくて堪らない2人は『警官からかい叫び』と【バイクコール】を交互に行う……。
「やぁ~い!ポリ公~ッ!出て来ォ~いッ!かかって来いよォ~ッ!仕事なンだろうがァ~ッ!この税金泥棒ぉ~ッ!オレ達から取った税金でぇ~休憩してカネもらってンダロがァ~ッ!この税金泥棒~アハッハァ~!」
「♪チャ~ンカ!チャ~カ!チャァ~カ!チャ~ン!♪WWWWWO~H!♪お巡りさぁ~んッ♪あなたのしたこと知っているゥ~ッ!
♪チャ~ンカ!チャ~カ!チャァ~カ!チャ~ン!
♪皆さん知ってますかぁ~ッ?♪チャ~ンカ!チャン!チャン!チャンカチャァ~ン♪」
『警官が暴走族を捕まえる』場面見たくて歩みを止めて見ていたら、割りと気が利いている敬太のからかい叫びに人集りとなり始めた?敬太は駅利用者通行人達に聞こえる様に『警察官ありそう不祥事あるある?』を歌い叫び始めた!
『♪チャ~ンカ!チャン!チャン!チャンカチャァ~ン!』で歌い叫び始めた!広彦と違いからかい言葉が次々と湧いてくる達者な敬太だ!
平野雅昭『演歌チャンチャカチャン』
敬太の調子の良さに人集りはニヤニヤ笑い始めた……。
「♪財布を拾ってェ~ッ!交番に届け出るとォ~♪でェ~すゥ~ねぇ~♪……♪チャ~ンカ!チャ~カ!チャァ~カ!チャ~ン!♪お巡りさんはぁ~ッ!♪『謝礼金受け取り』書類~♪WAO~!!書くのに~やたら時間掛かるのぉ~ッ!
♪チャ~ンカ♪チャ~カ♪チャァ~カ♪チャン♪
♪1時間~ン♪位掛かるのサァ~♪
♪チャァンチャァカ♪チャァカ♪チャンチャカチャンカ♪チャカ~♪
♪時間が掛かるのねぇ~ッ!♪何ぁ~ンデかぁ~?」
堺すすむ『なんでかフラメンコ』
「♪チャ~ンカ!チャ~カ!チャァ~カ!チャ~ン!♪」とズレてる合いの手のアホの広彦だ!
「♪LaLaLaLaLaLaLaLaLaLa~♪何故だかぁ~ッ?♪知ってますかァ~ッ!
♪チャンチャカ!チャァン!チャン!チャン!チャン!~♪チャンチャカ!チャァン!チャン!チャン!チャン!~♪チャンチャカ!チャァン!チャン!チャン!チャン!」
『♪何ぁ~ンデかぁ~?♪チャ~ンカ!チャ~カ!チャァ~カ!チャ~ン!♪』と違う歌『何ぁ~んでか?』と叫び敬太と共に叫び歌った!
ダハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハぁ~ッ!と自分達のネタに1人で爆笑してしまう広彦は~やはりこちらも堪え性がないダメ男君だが楽しくて堪らない様だ!
通行人達は『何故だろう?』と敬太の【なんでかフラメンコからかい叫び歌】に注目し始めた……。敬太は続きを叫び歌った。
「♪あまりにも~♪時間が♪掛かるからぁ~ッ!
♪届けた出た人がァ~♪しびれ切らして~♪
『時間がないンで~もういいですゥ~ッ!謝礼金は要りません~ッ!』てェ~♪
♪チャンカラッチャッ!!チャ~カ!チャンカラッチャッ!チャァ~カ!!♪」
「♪チャンカラッチャッ!チャ~ンカ!チャンカラッチャッ!チャ~カ!チャンカラッチャッ!チャァ~カ!♪……何ンダァ~?ヤイ!ポリ公こら~!『余計なこと言うな~ッ!』てェ~顔してンじゃねぇかぁ~ッ!皆さァ~ん!図星らしいですよォ~ッ!税金泥棒ぉ~泥棒の巻ィ~!バハハァハハハハハハハハハぁ~ッ!皆さんがぁ~納めて雇った税金泥棒~拾って届けられた財布~泥棒してやンのか~ッ!ワハハハハハハハハハぁ~ッ!」またもからかっていて笑いが堪えられぬ広彦……。我慢しなさい!アホの広彦のクセに割りと気の利いたからかい叫びだ!珍しい!
駅利用者通行人達は『そうなのか?』『何ンで書類を書くのにモタモタ時間を掛けるンだ?』と交番の制服警官達を見出した。
「何ンダァ~?あのガキゃ~!」と『濡れ衣』に慌てて交番の中の制服警官達も表に出てきた。
「『謝礼金の~♪受け取り権利』~♪放棄するのをォ~♪待ってンデスヨぉ~ッ!……♪チャ~ンカ!チャ~カ!チャァ~カ!チャ~ン!♪」
「♪チャ~ンカ!チャ~カ!チャァ~カ!チャ~ン!♪届けた財布~どうするか言えよォ~ッ!ベェイウエェオォォ~ッ!(ベイベ~!)オゥ~イェ~イッ!アハッハァ~ハァ~ッ!」と1つ覚えの【ヘビメタ物真似】の広彦だ!
「♪届けたぁぁぁ~♪♪財布ですかぁ~ッ?……♪勿ぃ~♪論ぉぉぉぉぉ~ンッ!
♪お巡りさんのぉ~♪【お小遣い】~♪~ッ!♪チャンチャカチャァ~ン♪」
「ワハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハぁ~ッ!腹痛ェ~ッ!ワハハハハハハハハハぁ~ッ!拾得物横領って~言うンダロがァ~ッ!ベェイウエェオォォ~ッ!(ベイベ~!)オゥ~イェ~イッ!アハッハァ~ハァ~ッ!ワハハハハハハハハハぁ~ッ!」
警察相手に気の利いたからかいを歌い叫ぶ達者な敬太と、ワンパターンヘビメタライブ物真似を繰り返し自分でうけて堪えられず爆笑のアホ丸出しの広彦の2人だ!
『本当にか?』
『泥棒捕まえる警官が泥棒する税金泥棒てか!』
『とんでもない警官達だ!』
達者な敬太の【警察官ありそう不祥事あるある?】……まるで、いつも交番の制服警官達が『届けられた財布を~モタモタ時間掛けて~【謝礼金受け取り権利放棄】させて~着服してしまう』ということされてしまっていて、駅利用者通行人達が信じてしまっているではないか!何十人もの駅利用者通行人達が怒りの目で交番の制服警官達を睨んでいるではないか!
「確かに『そういうヤツ』もいるが…警察官はみんな『市民のため治安の維持のため……事に及んでは己の危険も顧みず……』宣誓してンだぞ!……何ンだ~通行人達が~あんなの等ァ~の言うこと~真に受けてンじゃねぇかぁ~!」
「何ンダとお~こんガキめ等ァ~ッ!」
「おいテメェ~等ァ~ッ!いい加減にしろヨォ~ッ!」と棒杖を手に2人新たに交番の中から制服警官達が
出てきた!3人の棒杖を持った制服警官が怒りに罵りながら広彦達に向かい走って来た!
「野郎~ッ!いい度胸してンじゃねぇかッ!『少年院』ぶち込んでやるぅッ!」
「パクられてぇみてぇだなぁ~ッ!こんガキゃ~ッ!」
「加藤ゥ~こらァ~ッ!この『鑑別所上がり』がぁ~ッ!次は『少年院送り』だゾウ~ッ!分かってンのかぁ~ッ!」
やっと追いかける気になってくれた制服警官達に大喜びの広彦と敬太だ!
「やぁ~いッ!ポリ公~ッ!こらァ~ッ!パクチれるもンならパクってみろォ~ッ!アハッハァ~ハァ~ッ!」
「お巡りさァ~んッ!遊びましょ~ッ!てかぁ~ッ!アハハハハハハハハハハハハハハぁ~ッ!面白いやぁ~ッ!♪チャ~ンカ!チャ~カ!チャァ~カ!チャ~ン!♪ハハハハハハハハハハハハハハハぁ~ッ!」
棒杖を振りかぶった制服警官3人があっという間に広彦達の乗るHONDA CB400Fまで距離を詰めた!
ブ~ン!と風切り音を立てて棒杖を振る制服警官の1人だ!当たれば骨が砕ける勢いだ!完ぺきに『公務』の名を借りた障害だ!敬太を叩きのめそうと振られた棒杖!敬太の後頭部……最近伸びてきた髪の毛に当たった!
……ご安心を……実は『威嚇』だ!敬太には恐怖だ!だったらアホなことするな!
ワァワワァ~ン!アクセルを吹かし急加速のバイクは前輪が持ち上がりウィリー状態で、あっという間に追いかけて来る3人の制服警官達と再び距離を隔てた!
「ヒィィ~ィィィィ~ッ!」とバイクから落ちそうになるは、警官からは棒杖を振られ叩きのめされそうになるはのダブルのビビりに悲鳴を上げる敬太だ!
「ワハハハハハハ~ッ!」と敬太と一緒にいるのが本当に楽しくて堪らない広彦であった!
「先輩~ッ!勘弁してくださいよォ~ッ!」
HONDA CB400F排気音はロータリーから国道に出ると……
ボォワァァァァァァァァァァァ~ンッ!ワァワワァ~ァァァァァァァ~ンッ!と排気音を轟かせ去って行った……。
国道沿いコンビニ
1215(ヒトニィヒトゴォ)
国道を千葉市方面に向かう広彦達だったが、コンビニに寄ることにした……。【お巡り】達をからかい叫んでいたら、かなりエネルギーを消費してしまったようだ……。
ボォボボォ~ボボォ~ボボボボボボボボボボォ~ッ!と排気音をさせて赤HONDA CB400Fが国道沿いのコンビニの駐車場に入って来た……。
「敬太何ンだ『♪チャンチャカラッチャッ~ッ!♪チャッ!チャッ!♪チャ~ン!』て~腹痛ぇ~ッ!ワハハハハハハハハハぁ~ッ!」
「ワハハハハハハハハハぁ~ッ!先輩何ンすかァ~?『♪チャンチャカラッチャッ~ッ!♪チャッ!チャッ!♪チャ~ン!』て~!【加藤ちゃんのストリップ】『ちょっとだけよォ~ッ!』じゃないンすよ~!ワハハハハハハハハぁ~ッ『♪チャ~ンカ!ラッチャッ!チャッチャッチャッ!』すよ~!」
「さてェ~ションベン(小便)でもすッかぁ~ッ!俺、カレーヌードルとコーラなぁ!お前の分もなぁ!」
可愛いから覚えている……とは、恥ずかしくて言えない広彦は返した。
「るみちゃんこそ、何で?俺の事?」
おかしさを吐き出し過ぎた二人は、次の言葉を見つけられず、黙ったまま、見つめ合った……。互いに、透き通った瞳で見つめ合う二人は、少し照れ臭く、広彦は思わず「良かったら乗んない?」……誘ってしまった!
オァ~ッ!と、キレて地面にコーラ瓶とカレーヌードルを叩きつけた!置き去りにキレたのか?
「ミナコさんが、いんじゃねぇのかぁ~ッ!」……叫んだ圭太の顔は怒りで赤くなっていた……。どうやら広彦は浮気?

「何ンでェ~?オレが『誰かを救うために』とか?
『誰かを守るために』とか?
自分を犠牲にして『誰かのために命懸け』て?
~昔ン戦争ン時みたいに?ゼロ戦に爆弾積んで突っ込んでこい!て?
……ソウいうことすか?何ンすかソレ?
は?冗談じゃねぇスよォ~!イヤなこってェ~ス!」
ダハハハハハハハハハハハハハハハハハ~!ワハハハハハハハハハハハハ~!2人は大爆笑であった!



















