文字数制限をオーバーしたので
本記事を第４話ー２とします
韓国大統領府青瓦台広場
日本、韓国、ニューヨークなど世界中の都市の街頭ビジョン前……。
世界中の人々の話題だ……。と言うより、国際世論の求めることが実現する瞬間を待ちわびている世界中の人々が街頭ビジョン前で待ち構えている。世界中の街頭ビジョン前に人集りが出来ていた……。
Hear I am again
BGM代わりに聴いて読み進んで下さい……
世界中の話題になっている南北離散者の再会について……。あとは……スー・ミリガンのレポートと岩国豊のセリフで説明することとしよう……。
AW６０９パイロットJJから、青瓦台正面の群衆の中心……広場のレポーターのスー・ミリガンとカメラマンのチェリーボーイ・サムのレシーバーに無線が入ってきた！
十数分前には１台のバスと数台の黒塗り高級車がやって来てた。バスからは降りた十数人は背広を着ているが、着こなしが悪く『洋服に着られている』感じだ……。【拉北被害者】と呼ばれる『北朝鮮に連れて行かれた韓国人』達の帰国だ……。
工作員教育の教官を養成するために韓国から拉致して北朝鮮に連れて行ったが『あまり役に立たない』箸にも棒にもならない者達を【外交利用の駒】として解放するのだろう。
しかも、韓国人は感情を爆発させて泣き叫ぶから『カメラ素材』としては、まあまあ合格点であろう……。
十数人の【拉北被害者】達は青瓦台正面に向かい早歩きだ。その十数人の最後尾を均整のとれたスラリとした長身の若く美しい女性が歩いている。太って脂ぎった黒背広の男達……韓国政府与党の重鎮議員達が、その若く美しい女性に集っている。勿論、女性はファン・チョンミだ……。
数十人の警備官が彼等の周りを囲んでいる。数千人の群衆が集まっている青瓦台正面広場だ……。
相変わらず上空には報道回転翼機が数機飛んでいる……。
かき分けてもらいながら青瓦台正面広場前に向かい歩き始めた。
離ればなれになっていた家族との再会だ！
拉北者１０名と被害者側家族が抱き合い喜びを噛みしめあっている。
オォ～！オォ～！と泣き叫び喜怒哀楽を最大出力で爆発させている。各国報道クルー達は拉北者達に集った！フラッシュを浴びせかけて、ビデオカメラを回し続けた！
いよいよメインイベントだ！世界中が待ち望んでいる【イ・ジョンハとファン・チョンミの再会&抱きしめ合い場面】だ！
「来た！……軍用ハマーが５台やって来たぞ！ゾロゾロ降りて来たゾ！アイツだな！」
「……来たのね！……サェア～ム！(サム)絶対ににがさなイワヨ！……わかったの？返事は？」とスーはカメラマンのサムに言った！
「アァッ！分かってるよ」見た目がデブで冴えないが、やる時はやる~と紹介され、パイロットJJとトリオになったのだが……。スーは、やはりサムのデブっぷりにいちいちイライラしていた。
(「チェリーボーイ・サム……この男は一生バチェラー(独身者)ね……『抱きしめてキスして欲しい……』この男に対しては生理的に絶対にそういう気持ちにならないわ……まったく！」)とスー・ミリガンはため息でサムを見ていた。いた色めき立つ世界中から韓国大統領府青瓦台にやって来た報道スタッフ
他にも報道ヘリコプターが数機が青瓦台上空を旋回している。
色めき立つ世界中から韓国大統領府青瓦台にやって来た報道スタッフの人波が移動して~押しくらまんじゅう~のようだ。数え切れない報道スタッフの人の波が、近くの者からの体当たり状態になっている。次々に体当たりしてくる他の報道スタッフだ。少し危険な状態だ！我先に絶好の撮影位置を確保しようと、周りのことなど気にしない。
何故なら？世界中が注目する女性……被写体のすぐ側をサムとスーはずっと離れない位置をキープしているからだ！女性の周りを政治家が囲い警備官が囲いその周りを世界中からの報道スタッフが集っている。
「始めるわよ……５…４…３…２…１…YNBテレビレポーター…スー・ミリガンです……たった今~YNBテレビ取材ティルトローター機パイロットJ.J.から……『５台の軍用ハマー車が青瓦台の広場端に到着して……２０人程が青瓦台建物前を歩いて正面口に向かって』ッ？…キャア～ッ！」
ドン！と体当たりを食らったスーはバランスを崩し倒れかけている状態だ！人波に揉まれ地面に倒れるのがままならず、ゆっくりと人と人の間に吸い込まれるように倒れて行く。この後は沢山の目の色の変わった報道スタッフ達に意識が失くなるまで踏みつけられるであろう。
その時だった！人波に隙間を作ってスーを掴み起こしてくれた者がいた！サムだった！右腕に撮影カメラを持ち、片手で他の報道スタッフを左腕~ワンハンドで押し退け、軽くスーの腕を掴み引き起こしてくれた。
自分を危険から回避させてくれたあまりの騎士ぶりのサムに驚くスーだ！撮影カメラを構えたまま、固まりかけているスーにサムは言った。
「スー！レポートは！」
「はっ？……１ヶ月前に【北朝鮮潜入盗撮ジャーナリストの象徴】イ・ジョンハ氏が豆満江中国側川岸で中国公安当局に身柄を拘束され、２週間後に北朝鮮に引き渡されることとなりました……しかし……引き渡しは寸前で中止となりました……それはジョンハ氏の愛し将来を誓いあったファン・チョンミさんの【恋人を救うために自らが行動を起こした結果】に他なりません！」と我に返りレポート再開するスーだ！
青瓦台ハマー車から降りたイ・ジョンハ……。1台のバスがやって来た。背広を着ているが、着こなしが悪く『洋服に着られている』感じだ……。【拉北被害者】と呼ばれる『北朝鮮に連れて行かれた韓国人』達の帰国だ……。
工作員教育の教官を養成するために韓国から拉致して北朝鮮に連れて行ったが『あまり役に立たない』箸にも棒にもならない者達を【外交利用の駒】として解放するのだろう。
しかも、韓国人は感情を爆発させて泣き叫ぶから『カメラ素材』としては、まあまあ合格点であろう……。
【拉北被害者】達は青瓦台正面に向かい早歩きだ。
YNBテレビのスー・ミリガンは叫びまくしたてていた！
「ミサイル、核開発に巨費を投じる北朝鮮のでは、毎年、数えきれない餓死者が出ています…専門家は口を揃えてこう言います！『まさに~金正日の政治テロによるジェノサイド大量虐殺です！食糧を人々に行き渡らすことの出来ない北朝鮮の現実を世界中に知らしめたい！北朝鮮を餓死者の出ない国に変えたい！イ・ジョンハの命懸けの行動が世界中に知らしめた『子供が痩せ細り地面に倒れている』『市場で落ちたモノを拾い食べるやはり痩せ細った子供』の動画は！中国の信用を低下させ１２億～１３億の人口の国内で経済ダウンを招く原因になり何万人の大規模デモを引き起こすキッカケになっている可能性が高いという説が政治・経済学者の間で有力です！核実験を行った２００α年には学者達から【中国からの強気の補給路】と呼ばれといる~大慶油田パイプライン~や~毎年５０万tの食糧支援~が中断して金正日政権に大打撃を与えています！北朝鮮の独裁政権に打撃を与え続ければ北朝鮮は内側から変わるだろう……イ・ジョンハはそう言ってます！北朝鮮に再密入国して【北朝鮮潜入盗撮取材動画】を撮り続ける~イ・ジョンハ……イ氏の愛するファン・チョンミが濡れ衣を着せられ拷問され性加害を受けた……【盗撮動画流出】によりイ氏を誘き出すための罠だったそうです！罠に掛かり愛する女性の救出に向かうために豆満江を渡り北朝鮮に再密入国しようとしたところを警戒にあたっていた中国公安当局警察隊に拘束されたのです！イ氏が拘束されるやチョンミｻﾝは～」と今までの経緯をまくし立てるスーミリガンだ！
「イ・ジョンハ～ッ！ファン・チョンミはここにいるぞォ～！」ビデオカメラを肩に担いでのチェリーボーイ・サムが叫んでイ・ジョンハを振り向かせた！
「チョンミ～ッ！」と愛する女性を探していたイ・ジョンハはチョンミを見つけ人波かき分け近づいてくるも、なかなか距離が縮まらない！
「オォ～イ！みんな～ッ！イ・ジョンハを通してやってくれェ～ッ！２人を抱き合わさせてやってくれェ～ッ！」サムが大声で叫んだ！凄まじい人の波だったが、サムのバカでかい声にジョンハとチョンミの間の人波が割れ、通り道が出来た！ずっとファン・チョンミに張り付いていたチェリーボーイ・サムは最高の瞬間が撮れそうだ！
「ジョンハ～ッ！」
「チョンミ～ッ！」
駆けより、抱きしめ合う２人に報道カメラマン達の一斉フラッシュが浴びせかけられた。
オォォォォォォォォォォォォ～！アァァァァァァァァァァ～！と感情を爆発させて号泣する２人は強く抱きしめあった。
「アァァァ～ッ！ジョンハ～！アタシ～ッ！アタシ～ッ！汚(されたの！)ッ？」
チョンミの言葉をきつく抱きしめ塞ぐジョンハだ！
「いいンだ！キミがいてくれるだけでいいンだ！」
「ムゥグゥゥゥゥゥ～ッ！(アァァァァァァァ～ッ！ウグゥ～ッ！アァァァァァァァァァァァ～ッ！)」とジョンハに抱きしめられ胸に顔を埋め号泣するチョンミだ……。程号泣してのチョンミだったが一分間程で少し落ち着いてきた。朝鮮半島の人達はそういうパターンなのか？
世界中が感動させられた愛する２人の再会に【演出】か？？？？？
「……キミに渡したいものがあるンだ！」
「何？」と抱き合うのを止めジョンハが背広の胸ポケットから何やら小袋を取り出した。
延辺自治州延吉市内アジアワイドニュース延吉事務所内では笑い声でテレビを見ている６人だ。
「ファン・チョンミは『ありがとうございます！これをジョンハに渡して下さい！』て小袋を渡して来たンだ！」テレビを見て豊は言った。
「何よ～！それ！２人は何なの？今～？結構～！自分達が全世界生中継の素材～てのを楽しんじゃってるワケなの？」
ワハハハハハハハハハハハハハハハハハハ～ッ！と爆笑する６人の６国籍メンバー達だ！
ジョンハは小袋の中から緑の翡翠の指輪を取り出した……。ジョンハはチョンミの左手を自分の顔の前まで持ち上げてチョンミの薬指にはめた。２人はカメラに撮られるのを意識してるようだ……。いや……映像を通じて全世界へ言ったのだ。
『助けてくれて……ありがとう……
国際世論……世界中の人達の声に……
心から感謝します……
愛する人と再会でき指輪をはめてるところ……
見て下さい……』
……映像を通じて全世界へメッセージしたのだった……。
第５話に続く……
[re:]／『もう一度』