緊急投稿サイエンスフィクション短編


書き直し版『オレたちのジャスティス』……第1話……



『1999年7の月……破滅の魔王が舞い降りる……』……。

ノストラダムスの大予言は外れた……。

本当にそうだろうか……?

『破滅の魔王が舞い降りた』のは……いや、……人々の目に留まり始めたのは……いや……現れたのは……いや、……牙を剥き始めたのは……?
『ノストラダムスの大予言の日』から数ヶ月後の……2000年……南極大陸で日本の某県と同じ面積の棚氷が海洋に流出……。
 棚氷は既に海洋に浮いている状態のために、海洋に流出しても海面上昇には繋がらない……。が、海洋前面の棚氷は氷河の流出を防ぐ~支え~の役をしているために深刻な問題であり、実際に2006年~2008年に大規模な海洋流出が起きている……。巨大棚氷は、数ヶ月掛かり海洋に流出するモノだ……。

 つまり……『1999年7の月』……『ノストラダムスの大予言』は……的中していたのではないだろうか……。


地球温暖化の影響により氷河が溶け海面上昇を招き沈み行くツバル
永久凍土が溶けマンモス現れる

 人間が生存して行くために必要な水……。大洪水にさらされるところあれば、干ばつが続き食糧危機が発生し……『水をめぐる争い』により人々が殺し合う惨劇も世界中で起きている……。
 世界中は信じたくなくて、目を反らしている……。が……国土の大部分が砂漠の某大国は~国力の弱い国に『経済援助』の甘い言葉で近づき『莫大な債務』を背負わせている……。
 その目的とは……『100年規模の港湾使用権』等である……。経済で、また、軍港化して軍事で、世界を『支配』し『征服』するつもりであろう……。そうせねば巨大な人口の『不満』を押さえておくことが出来なくなるのであろう。
『巨大な人口の経済消費』には『膨大な水資源』が必要であり……砂漠化かが進む中……他国を『侵略』していかねば生きていけないのだろう

200α+1年某月
アメリカ合衆国カリフォルニア州
モハベ砂漠演習場上空高度数百m
バパパルルルルウゥゥゥゥゥゥ~!ババババババババババババババババァ~!凄まじい轟音がアメリカ合衆国カリフォルニア州モハベ砂漠演習場の広大な地を震わせて砂煙を舞わせていた……。砂漠の空から凄まじい爆音を撒き散らして地響きを発生させる物体の正体は何か……?飛行する10機のアメリカ軍大型輸送ヘリコプターMH−53の編隊飛行だ……。数機ずつ順番に短時間にパラシュート一斉降下完了出来る態勢で飛行の編隊だ……。
「あララァ~ッ!【シュワちゃん】本当にやっちゃッたヨ~ッ!」MH−53ヘリ1号機操縦室窓から目に入って来た光景は……?モハベ砂漠演習場に他州から搬入されたゴミが海のように広がる光景に副操縦士は驚きの声を上げた……。
「ホォ~リィ~!シィ~ット!日本人からは【シュワちゃん】て呼ばれてンだが~何ンだって人気者カリフォルニア州知事は演習場をゴミ埋め立て処分場になンてすンのさァ~!マァダァ~ファカァ~クレィズィ【シュワルツェネッガー】ブプルルルルルルルルウゥゥ~!」と筋肉ムキムキマッチョな黒人操縦士バーン・フィッチャーも【呆れ唇鳴らし】だ!
「ダン・ゲーツ長官(架空)は『2000α+7年までに演習場を他州に移転したい!』突然言い出したンですッて!」
「まぁなぁ~!いきなり言われたらタマゲるよなァ~ッ!」
「ペンタゴンの国防長官執務室で~【シュワ知事】はキレて叫びながら大きな長官机を持ち上げて投げ付けたそうです!」
「映画も本物も同じだな~ッ!ワハハハハハハァ~ッ!目に浮かぶぜェ~!」
「こぉんなァ~風にやったンでしょうねェ~!」と言いながら副操縦士は操縦桿から両手を放して差し上げてシュワルツェネッガー知事のモノ真似をした!
「『ノオァオォォウ!(NO!)ア~セェイドゥ!ノオァオォォォォォォォォォォウ!(NO!)ダメだァ~!ダメだァと言ってるン!ダァ~!オアァァァァァァァ~ッ!』クゥラァァァァァァァシュッ!(ごぉんばぁがぁちゃぁぁぁぁぁ~ん!)てネェ……ワハハハハハハハハハハハハァ~ッ!」
「ケェヘェ~ッヘェッヘェ~ッハッハッハッハァ~ッ!ファニーだぜェ~!ファカァ~ッ!とりあえず~お前は操縦桿から手を放すなよ~ブッ殺すゾォ~!アイケェォユ~ゥ!」
「ワハハハハハハハハハァ~ッ!」とアメリカンなやり取りのMH53操縦室内だ……。
 装甲車の吊り下げも可能にする揚力を生み出す7枚のブレーダーが、暴風を砂漠の大地に叩き付け砂塵を巻き上げている。凄まじい轟音は当たり前であろう……。が、それが十機も飛行しているのだから、地響きも当然発生するであろう……。
 1号機のキャビン内前部、アメリカ合衆国エネルギー省第2特殊部隊【ダークベレー(架空)】少佐ジョン・セルズと部下マイクとシブソンの3名がいた。アメリカ陸軍第82空挺師団オールアメリカン選抜部隊隊員達400名に帯同し、モハベ砂漠演習場で降下訓練を繰り返していた……。
 キャビン内床の3人の近くに座る、階級が伍長の兵士ハンスがマイクに大声で訊いて来た。
「マイク中尉~ッ!この訓練は何ンの作戦のためなんだかァ~ッ!我々は知らされてないンですゥ~ッ!」
「……………だから何ンだァ~ッ?」マイクは隊員の選抜中の現段階では、作戦についてを教えるわけにはいかない……。
「いえ~ッ!…………予想してンですがァ~ッ!」
「…………言ってみろぉ~ッ!」
「1機に40人の降下隊員~合計10機400人が降下訓練をしていますが~ッ!……『何処の【ならず者国家】て呼ばれてる国の重要施設に急襲を掛ける』~そう~隊員達~皆の間で話が持ちきり皆です~ッ!」
「……………………ハンス伍長~ッ!」
「はァ~いッ!」
「つまり~キミは選ばれたンだよォ~ッ!」
「………………」

映画『ロボコップ』
「【ロボコップ】に出てくる戦闘ロボットでも投下してくれると助かるンですがね~ッ!」
ケェヘェヘヘ~ッ!ヘヘハァ~ッ!ハ~ッ!ワハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハァ~ッ!とセルズ、マイク、シブソンは堪えきれずに大爆笑だ!
「へへへ……?」とジョーク?にしては何が面白いのか分からないが【ダークベレー】の3人がウケてくれてることに気を良くして伍長ハンスは笑った。
「ロボット兵器て~研究ばかりにカネ掛けてですね~【偵察】や【ミサイル誘導】にしか使えない……走ったり、銃を撃ったりして我々兵士の代わりに戦って欲しいですね~そういうロボット兵器を開発して欲しいですね~!」
ワハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハァ~ッ!何故か?とにかく笑いたいらしい『オールアメリカン(全員アメリカ人?)』……アメリカ合衆国陸軍第82空挺師団選抜隊員達だ!楽しい雰囲気だ!楽しい時間は終わりだ!
「全員立てェ~ッ!」降下リーダーが叫び両手で合図した。隊員達の笑顔は消え去った!アメリカ兵はファック!ファック!言いながらジョークを放ち笑っていたかと思ったら、いきなり真剣な顔になり男の行動を取るのが彼等のカッコ良さらしい……。
フゥワァ~ッ!と叫んでキャビン内壁を背もたれに座っていた隊員達が立ち上がる…。立ち上がった隊員達でキャビン内の左右壁沿いに降下隊員の列が出来ている。
「自動策をのフックをワイヤーに固定せよ!」と降下リーダー達が手で合図して叫ぶ!隊員達は背負ったパラシュートを自動的に開傘させる【自動策】の黄色い紐の先にあるフックを、キャビン内天上に取りつけられたワイヤーケーブルに掛けた。
「安全チェック!」の更なる合図にフック→自動策→装備へと目視と手で触り安全確認を済ませた【オールアメリカン】達~MH−53搭乗40数名10機~400名だ!
ウワァヲォォォォォォォ~ッ!と類人猿が吠え叫んだか?いちいち雄叫びをあげる、アメリカ軍最大ヘリコプターキャビン内の陸軍第82空挺師団オールアメリカン選抜兵士40数名だ!
 ハッチが開けられる。ジャンプマスターと呼ばれる隊員達を安全に降下させるために行動の世話係乗員兵士が両側部ハッチを開ける。開けられた機体両側部ハッチを手で触り足で蹴り踏み、ハッチの安全チェックを済ました両サイドジャンプマスター達だ!
『(一分前!)』ジャンプマスターのレシーバーに機内伝達無線だ!
「ワンミニィェ~ツ!(1分前)」叫んで降下リーダーに合図し伝達だ!
ウワァヲォォォォォォォ~ッ!叫び出す兵士達!……お前達!イチイチ騒いでうるさいぞ!【全員!うるさいアメリカン】もソコら辺にしておけ!
「スゥァ~ティセカェ~ンズ!(30秒前!)」
 雄叫びをあげていた【オールアメリカン】選抜隊員達は沈黙だ!いよいよ降下開始だ!降下リーダーが踏ん張る……先頭の隊員達を怒鳴り付ける用意だ!機内ランプの点灯が赤から緑に変わった!降下開始の信号だ!
「ゴオ~ッ!(行けェ~ッ!)」と降下リーダーが叫び先頭隊員に向かい叫んだ!先頭隊員が機外に飛び出し、後に続々と降下隊員が続き跳び出した!編隊の前列3機の両側部ハッチから機外の空に次々に跳び出す【オールアメリカン】選抜隊員達だ!

 編隊の前列3機からの降下が完了し、120のパラシュートが空に開いた。その上空に進入してきた4機のMH−53から次々と降下した兵士達のパラシュートが空に開いた。更に続き進入してきた3機から120のパラシュートが開いた。モハベ砂漠演習場数百m上空に400の落下傘……パラシュートが開傘した

 空中の白い落下傘は、海の中のクラゲの大群の様だ!
 1分間程空に浮いていたクラゲの集団だった。が、降下する落下傘隊員達は、やがて着地するや、ハーネスを身体から外し外し落下傘を畳みだした。

 セルズ達3名のダークベレー隊員を乗せたMH53一機だけ別数百m離れた所にあるビルを模して組まれた建設足場材の数十m上空にホバリングした。開けられた後部ハッチから3本のロープが垂らされた!セルズ達3名は【神業】的ノーブレーキで降下しロックさせることなくソフトな減速で【足場材ビル屋上】にラペリング(ロープ降下)を終えた!
 通常、セルズ達が身体に装着しているハーネスからロープを引き抜く筈なのに、ヘリから3本のロープがそのまま外され落とされた。

ブルブゥアゥアァァ~ッ!と遠ざかるエンジン音をさせてMH53は飛び去って行った。
「よし!上々だ!」とストップウォッチを手にしたグレーのベレー帽を被ったアメリカ合衆国エネルギー省2エネルギー省第2特殊部隊【ダークベレー】のセルズの上官マーク大佐が叫んだ……。少し色白ながら筋肉ムキムキのマッチョながら……少々『クネクネ』した部下プーイが横からマークの持つストップウォッチを覗きこみ言った……。
「ウン分ウン十秒ゥ~!たぁすがァ~(さすが)我がァ~ダークベレ~!」
(「そのホモッ気~何ンとかしろォ~!」)とプーイにブツブツヌカしながらマーク大佐はセルズ達に近づいて来て言った。
「では続けてくれ!再開だ!【スパイダーマン】共よ!」
「ゥ~レディ~!ゴォ~アウゥ~!」とプーイのホモっ気な掛け声で叫び手で合図した!それに合わせてストップウォッチのボタンを再び押す大佐マークだ……。
 セルズ達3名はロープの先端にアンカーを付け【足場材ビル屋上】の縁に噛ませた。ロープを【足場材ビル】側面に垂らし縁に立った。縁から3人で屋上外に飛び出した!【屋上】から【最上階窓】に蹴り込んで突入の3名……。セルズ少佐と部下マークとシブソンだ……。

 その1年と少し前に話はさかのぼる……。


2000α年7月

日本千葉県房総南部

新ヤマト製鉄所

武道場

 高炉などプラントが地平線の先まで続くかの如く港湾地区の広大な敷地の中にある、いかにも『回る世界の中心にいる』自信に満ち溢れた男達の夏の暑い日の昼休みから、このサイエンス・フィクションを始めよう……。日本の経済界=製鉄所の社員達で作られた【新ヤマト製鉄所キョクシン空手部】達の昼休みの数十分の『ケンカ空手組み手稽古』が終わった!


 汗だくの空手着を着た野郎達十数人が次々と武道場から出てくる……。

ワハハハハハハ~ッ!楽しい昼休み……このクソ暑い夏だというのに空手着の男達は代わる代わる相手を変えてブン殴り合い蹴り合い親睦を深めている。

「しかし岩野さんは事故であんな大ケガして半年で今日~久しぶりに空手の稽古なのに、もう身体は元に戻っててスゴいすねェ~!」

「筋トレしてたからね!1ヶ月もすればソコソコは戻るヨ!」

「『ソコソコ』であの突きですかァ~!『元通り』になったらどうなるンですかァ~ッ?」

ワハハハハハハハハハハハハハハハ~!

「本当ですヨ~!やっぱり岩野さんの蹴りも~マジ!半端ないですヨ!」

「頑丈過ぎるのも考えモノですわぁ~!」

ワハハハハハハハハハハハハハハハ~!

~ケンカ空手~で気分がハイになっている製鉄所の野郎達の楽しい昼休みだ!

ビッ!ビッ!とクラクションが鳴らされた……。銀色のワゴン車がスピードを出して走って行った。

『またアイツだ!』『飛ばし屋だ!』空手着の男達は口々に言った。【飛ばし屋】は暴走族という訳ではない……。川崎工業地帯と房総の製鉄会社と東京OT区内本社の連絡車だ!連絡車が遠ざかり見えなくなるとともに、男達の関心から車の存在は消え去った。

「しかし~!いい度胸ですね~!鉄鋼と造船は戦後の焼け野原だった日本を先進国にさせた日本経済に~重要な役割を果たして来ているっていうの~ォ!小学校で教えてもらってる筈じゃないですか~!製鉄会社の【化学重工】研究所長に因縁付けてぇ~?カネたかってェ~!」

「いやいや~!あれはオレが失敗したんだって!やっぱり【吉野家】行って他に食べてる人がいるのに~やれ【アメリカ産牛肉】だ!やれ【BSE】だの~ヲタク癖が出てしまって……言ってはいけなかった!」

「『メシがマズうなりよるよろぉがぁ~!』て広島弁で~粗大ごみのタンスみたいなヤクザチンピラが~?空手4段の岩野さんに絡んで来るなんて~!蹴り捲られるに決まってンですってェ~!」

「いや~!マジ最初にパンチがビュ~ン!て飛んできて2、3発喰らって倒されたンだ……立ち上がってから『ヤらなきゃヤられる!』てンで徹底的にローで蹴り倒したンだ!」

「『蹴り捲った』て聞いたンですが~何ンだ~!必死だったンですね~!」

「ていうか~!正当防衛的だったンですネ!」

「いや~!ローキック何発か喰らわして倒されてンのに『殺しちょケやぁ~!オドレの顔~覚えたケェのォ~!生かしちょいたら後で殺しン行っちゃるケェのォ~殺しちょケやぁ~!』て生意気ヌかしやがるから泣くまで蹴り捲ってやったンだわ~!」

ワハハハハハハハハハハハハハハハハハハ~!

「泣くまで【敏感な所】蹴り捲ったって有名ですよ!」

 一流大会社の製鉄所だろうが♪誰かのケンカの話しにみんな熱くなる~♪。

ワハハハハハハハハハハハハハハハハハハ~!ケツメド泣くまで蹴り捲ったってぇ~ッ?ワハハハハハハハハハ~ッ!大爆笑の野郎共だ!

「その粗大ごみチンピラ……自分のいる組織に迷惑掛かるのが……ただで済むと思ったら大間違いていうのが~わかってないンですかね~?」

「そうです!日本経済の重要な役割を果たして来ている大製鉄会社の【化学重工】で革命的発明を成し遂げた研究所長のオートバイのブレーキディスクに油を塗って大ケガさせるなンて……死ぬ所だったンですよ~!【権力】は黙ってないですよ!指定暴力団【豪烈会】系の東京OT区内のヤクザビルに一斉摘発が入り壊滅的打撃の鉄槌が下るンでしょうな!徹底的に潰し掛かるでしょう!」

「でないと~【権力】も経済界に対して申し訳ないでしょう!【面子】が立たないでしょう!取りあえず風俗の店1つに手入れが入って潰されたンですよネ!舐めンじゃねぇ~ての!」

「速乾性剛柔カーボンファイバーセメント……【速ファセメント(架空)】……『薬剤に混ぜ水に濡れると硬化、ブレーダーマシンのセグメントパネルにしたら強度がカーボンの数十倍』!

つまり!セグメントパネル壁が主流のトンネル工事に比べて……【速ファセメント式】と来たら!信じられない薄さ!強度!速さ!」

オォォォォォォォォォォォォォォォォォ~!とどよめく野郎達だ!

「スゴいスゴい!今まで1日53mが記録だった記録が~!1日で300mの驚異的なスピードアップに繋がったンですもの!【トンネル工事】の革命的スピードアップに繋がって工期と受注価格を抑えられてンですから~ッ!」

オォォォォォォォォォォ~!とまたどよめきの野郎達だ!

「いや~!開発チームの皆~毎日泊まり込みで没頭してたんだよ~!実際に【試験工事】で使って貰ったりで初めて形になるんだ!会社の社員皆の力でだよ!」

と嬉しくて堪らない敬太郎だ!

「東南アジアで次々に受注を決め来てンですよねェ~!」

オォォォォォォォォォォォォ~!更にまたまたどよめきの野郎達だ!

「【海外展開営業部】……岩野さんの同期の海鈴次長のところですよね~ッ!」と1人の野郎が言った。

何故か?呼吸が止まったように顔が引き吊る野郎共だ!

「そして!岩野さん!ゆかりさんとのご結婚!おめでとうございますッ!」とその野郎は続けて言った!

 楽しく騒がしかった雰囲気が一気にシィ~ンと静まり返る野郎達だ!何か?【禁句】を発したようだ?

「…………ッ?……」ビクッ!と頬が引き吊る敬太郎だ!

「岩野さんの同期の【海外展開営業部】の海鈴次長のところ……東南アジアで次々に受注を決め来てンですよねェ~!同期で素晴らしいですね~!」と【禁句野郎】は2回目を繰り返した!

(「馬鹿~ッ!知らないのかよォ~!岩野さんが入院中に~彼女だったゆかりさんは~海鈴課長と仲良くなって【出来たちゃった婚】退職したンだよォ~!結婚は岩野さんとじゃなくて海鈴次長とォ~ッ!」)と他の野郎が【禁句野郎】にコソコソと耳打ちだ!つまり【禁句野郎】は『傷口に塩刷り込み』というワケだ!

(「えェ~ッ?初めて聞いた!知らなかったです!」)と驚く【禁句野郎】だ!

 和気あいあいの楽しかった空手部の野郎達は静まり返った。どうしてくれるンだ?この空気……!

 武道場前の駐輪場の自転車やオートバイに次々股がる野郎共だ。敬太郎もHONDA CB 1100EXに股がった。

「新しいオートバイ買ったんですね!」と野郎の1人が言った。

「あぁ~!中古だけどね!前のは例の事故でオシャカになったからな!ハハハハハハ~!」

「岩野さんがこうして無事ご帰還出来て何よりです!」

「【ご帰還】て何ンだ!【ご帰還】て~ッ!宇宙飛行士じゃないンだよ~ッ!」

ワハハハハハハハハハ~!とやっと笑顔なった敬太郎だ。

「またな~!」

「お疲れ様です!」挨拶を交わし野郎達は、それぞれの部所に戻って行く。

ブルドゥルドドドドドドドドドォ~ン!HONDACB1100EXの説得力あるエンジン音が響いた!オートバイに股がる30代後半の精悍な顔つきの黒帯の長身の男はヘルメットを被った。この男の名前です……岩野敬太郎……。
 広大な敷地内の【新ヤマト製鉄化学重工業】……化学部門の研究者だ。超難関国立大大学院を卒業後【新ヤマト製鉄化学重工業】に入社した若きエリートだ。
 東京本社研究所と房総を行ったりきたり、とにかく【ヲタク】……といってもフィギュア集めやアイドル握手券大人買いの【ヲタク】ではない……。【研究ヲタク】……とにかくスゴい……天才にして努力家だ!……後で誰かが述べる……。
ボォヲォオオワァァァ~ン!と排気音を響かせて敬太郎がCB1100EXを走らせ出したた。
 その時だった!いきなり目の前に自転車に乗った若い夏制服女子社員が横切った!すぐに急ブレーキの敬太郎だ!女子社員も急慌ててブレーキを掛けて自転車を減速させた。敬太郎のオートバイに突っ込ンで来る自転車だ!
キャアァァァァァァ~ッ!自転車に乗った女子社員は悲鳴を上げた!自分から突っ込んできたくせに、まるで敬太郎がオートバイでビックリさせた様に演出するかの如く悲鳴を上げた!
ジャガァァァァァ~ン!と音を立てて熱を帯びたアスファルト路面に倒れた!
「大丈夫かぁ~ッ?」叫びながらスタンドを立ててオートバイから降り、敬太郎は女子社員の元に駆け寄った。
「熱い~ッ!」と……このヌケた女子社員、熱を帯びたアスファルトに触れた腕に感覚はあるようだ。倒れた自転車の下敷きになってキャアァ~!と悲鳴を上げるかわいらしさにクスリ!と笑える敬太郎だ……。自転車を起こしスタンドを立てると、敬太郎は女子社員の手を取り引き起こし立たせた。
「当たり前でしょ~!アスファルトなンだからさ~!……まるよさんて言ったっけ?」と敬太郎は、最近研究所に入ってきた中途採用の女子社員の『何故なの?』みたいなかわいらしさに少し好感を持ち笑顔で話掛けた。
「岩野所長~すみませ~ん!…………」と自転車を除けてくれ、手を掴んで立たせてくれた敬太郎の目を見た。まあ~この女子社員は敬太郎に心奪われますね……。 まるよと呼ばれたこのヌケた女子社員は多摩川まるよ……就活中『縁がなかった』続きのところ大学卒業後アルバイトをしていたが【新ヤマト製鉄化学重工業】に欠員が出て『縁がありました』となり入社したのであった。
(「へぇ~!けっこう可愛いな~」)と敬太郎は思った……。
「ハッ?」と何か?思い出した様に敬太郎にすがる様に言ってきた。
「【データ書類】間違えて渡してしまったんです~ッ!⚪⚪ポーターの車~自転車で追いかけてきたんだけど~!転んじゃった~!間に合わなくなっちゃいました~!」
「いや……転ばなくても間に合わな(かったよ)……ッ?」
「あぁ~ン!どうしよう~!あれがなかったら~午後からの発注が出来なくなって~ッ!何ン千万円も損失が出ちゃう~ッ!……どうしよう……今から連絡しても【アクアライン】で川崎まで行っちゃう~!あッ?」
「これか?」と自転車の籠の中の肩掛けカバンを手にした敬太郎は自分の首飾りからたすき掛けに身体に掛け、アクセルを回した!
ボォヲォオオワァワァワァワァワァワァワァァァ~ン!と、エンジン音を轟かせ敬太郎の乗るHONDACB1100EXは体育館前の道を疾走して行った。
「お願いします……」神様に祈る様に遠ざかって行く敬太郎を目で追うまるよであった。

数十分後
アクアライン
ボォヲォオオワァワァワァワァワァワァワァァァ~ン!アクセル全開で橋の上を凄まじいスピードで川崎方面にオートバイを走らせる敬太郎だ!
ピュウイィィィィィィィィィィィィィィ~!ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ~!とサイレンを鳴らし『停まりなさい』から→『停まれコノ野郎~ッ!』とだんだんキレて叫ぶ追いかける白バイ&パトカーだ!
 アクアラインの終わり頃⚪⚪ポーターの車に並走し窓を開けさせて肩掛けカバンを運転手に渡した。路側帯にオートバイを停めようと減速する敬太郎だ。⚪⚪ポーターの車は進んで行き遠くに見えなくなった。
ピュウイィィィィィィィィィィィィィィ~!とサイレンを鳴らし近づいて来た白バイ警官だ!敬太郎の横に並びながら走り幅寄せしてきた!
「停まれつってンだろォ~がぁッ!このキ⚪ガイ~ッ!」と罵りながら敬太郎に蹴りをブッ込んだ!
「うわぁ~ッ」と叫びガッシャ~ン!と音を立てて転倒するHONDA CB1100−EXだ!

数日後昼休み
東京本社社屋屋上
 悪質極まりない常識はずれのスピード違反……警察に逮捕された敬太郎であったが……「大会社の損失回避のための常識はずれのスピード違反」……同期の海鈴課長が警察に頭を下げに行き釈放してもらった……。
 数日の謹慎処分の後に出社した敬太郎は【罰金】【オートバイの没収】【免許取り消し】には、さすがにヘコんでいた……。
 本社社屋屋上R階フロアは軽量土が敷かれ芝生かま生えて花壇がある。ベンチにはパラソルが日陰を作っており気持ち良いランチタイムに持ってこいの場所であった。屋上は緑化されていて、まるでお洒落な公園のようだ。
 女子社員達があちこちのベンチに座りランチタイムを楽しむ中、一人でベンチにうなだれて座る敬太郎……。本社にもある空手の昼休み稽古もしばらく休みだ。会社が通行料金を払ってくれて、本社と房総南部製鉄所を大好きなオートバイでアクアラインを通り往き来が出来た……。
 それを取り上げられたからには、それはヘコんでしまうだろう……。会社のためとはいえ、自業自得であろう……。
 海鈴はまるよを連れて謝らせに東京本社に来たが何故か?……まるよ一人だけを敬太郎に会わせた……。
「あ……キミは……」
「お疲れ様です……あの……先日はどうもすみませんでした!私のミスのために大変な目にあわせてしまって……あの……私……料理~得意なンですよ……お弁当作ってきたんですけど……どうですか?」と言いながら敬太郎にキャラクター袋入り弁当箱を差し出した。
「…………『どうですか?』……言われても……何ンだか~かわいらしい包みの手作り弁当差し出しされたらねぇ……」
キャハハハハハハハハァ~ッ!ワハハハハハハハハハ~ッ!と爆笑の二人は相性が合う様だ!正式に許可もされてないのに、敬太郎の隣に座ってしまうまるよであった……。一種の『積極的な女子』だ……。

 弁当を食べながら【ヲタク話】をする敬太郎だ……。手帳を取り出しペンで数式やら化学式をごちゃごちゃ書く敬太郎の頬に頬を寄せ、手帳に見入り【ヲタク話】を夢中になって聞くまるよであった。
「へぇ~!」「本当ですかァ~!」「スゴい!絶対に実現しないとダメですよ!」と消敬太郎の話に感動&共感だ!まるで恋人同士の様だ!
 物陰から様子を伺っている者がいた……。海鈴だ!興奮した顔で夢中になって二人のやり取りを盗み聞きしメモを取っている……。
 3人の様子を見ながらベンチに座りランチ中の女性社員2人がいた……。女性は【他人の話】が大好きだ……。敬太郎とまるよと海鈴のことを話始めた……。
「あのコね……岩野主査に【スピード違反】させる原因を作ったのは……」
「笑ってるわヨ!……入ったばかりとは言っても大事な書類を間違えるなんて考えられないわねぇ~!」
「あの!海鈴営業部次長……同期なのにスピード出世だよねぇ~!」
「『出世のスピード違反』……?同期二人一緒に【スピード違反】……?」
キャハハハハハハハハ~!キャハハハハハハハハ~!と自分達で言って、自分達でウケて爆笑しての、こちらも楽しいランチタイムだ!
「あの二人……何ンだかお似合いね!……いいな~!岩野主査てカッコいいしエリート中のエリートでしょ?」
「あぁ~ン!ダメ!ダメ!……クソつまンないの!【ヲタク話】ばかりで全然笑えない!」
「いつの間に!岩野主査と?……」
「う~ん!飲み会に誘ったら~来てださったンだけど……ん~!……確かにカッコいいしエリート中のエリートだもん!…………でもさ二言目には『地球温暖化』『脱炭素社会作り』……あの人の話は【ヲタク】過ぎ!……話がつまンない!……パス!」
「…………【速ファセメント】発明して会社に利益を発生させ多大なる貢献してるのに……」
「岩野主査のオートバイに油塗って大ケガさせた~粗大ごみのタンスみたいにでっかいチンピラがいる組織の【ヤクザビル】に壊滅摘発が入る予定だったに無くなったらしいね」
「そうよね~岩野主査の『実刑は免れない常識はずれのスピード違反』を海鈴次長が頭下げて軽くしてもらったから……」
 屋上ランチタイム全女子社員達の【話のネタ】にされている敬太郎とまるよに近付く海鈴だ……。
「やあ~岩野さん!久しぶりだね~!楽しそうだね~!この度は、多摩川が迷惑かけて本当に申し訳なかった……」と言いながら頭を深く下げた……。
「アッ!海鈴次長!……アッ?そうです!この度は私のために本当に申し訳ありませんでした!」と再び立ち上がり頭を下げるまるよだ……。
 楽しそうな笑顔だった敬太郎の表情が一気に曇った!立ち上がり海鈴を睨み付け言った……。
「別に頼んでないし、感謝もしてないからなァ~ッ!」と言いながら立ち上がる敬太郎だ。入り口に向かい歩く敬太郎だ。
「申し訳なかった……!あちら(内閣府)にも警察にも頭下げて頼み込んだけど【免許取り消し】まではチャラにしてもらえなかった……許してくれ……アッ?岩野さん!」屋上入り口に向かい歩き出す敬太郎に、上体を90度に倒した!
「招待状…届いてるよね?……再来週なンだが……結婚式……お願いだ!……来てください!……この通りです!」と追加だ!叫ぶ海鈴だ!
 屋上のランチタイム女性社員達は興味津々だ!立ち止まる敬太郎だ。海鈴に背を向けまま返事だ!
「…………大丈夫ですよ~!同期入社の~海鈴次長の結婚式~政界からも経済界からも~沢山~招待してる方達がいらして下さるンだものねぇ~!研究所所長で主査の私も出席しないと~会社としてもマズいからねェ~ちゃんと出席しますよォ~!仕事みたいなモンですからァ~!」と言い最後に『これ以上話し掛けるンじゃねぇ~ッ!』と言う態度でいまいましそうにハァンッ!と声を発し入り口に向かい歩いて行く敬太郎だ。
「……おい!多摩川くん!……行って宥めてくれ!」
「あ?はい!」と叫びキャン!キャン!キャン!……と靴音をたてて、敬太郎の後を追いかけ屋上入り口に入って行き階段を下りていくるまるよだ!
キャン!キャン!キャン!キャン!キャン!キャン!……と階段を上る靴音がしてまるよが戻って来た!
「お弁当箱忘れ(たぁ~ッ!)ッ?」
「私が持ってくからァ~早く行きなさァいッ!」と戻って来たまるよを怒鳴り付ける海鈴だ!
「あ?はいッ!」と答えキャン!キャン!キャン!と足音をさせて屋上入り口に戻って行くまるよだ!……コイツはアホか?いや……よくいる【紙一重】であろう。敬太郎の書く数式やら化学式を理解出来るンだから頭は良いようだ……。
「……たく……もう……」とブツブツ言いながら携帯電話を取り出す海鈴はボタンをプッシュした……。しばらくして相手が出ると話し出した。
「加那部官房長官ですか?……お疲れ様です!……海鈴です……先日はお忙しい中……申し訳ありませんでした……その【速ファセメント】の開発者が言うには……凄まじい経済効果の話がありまして是非!……大至急~加那部先生の耳にお入れしたくてですね……はい!……今夜19時に赤坂の料亭……【すぎむら】で……はい!……よろしくお願いします……では!……失礼します……」と言いながら携帯電話をしまう海鈴だ。続けて海鈴は瞳を輝かせて空を見上げた!呟いた……。
「おォ~!しかしあの男の頭脳は凄まじい~!ビッグマネーのチャンスだァ~ッ!そしてオレは結婚だァ~ッ!オレの人生ついてるぜ……!」

翌週
アメリカ合衆国ニューヨーク州
国連本部会議室
 敬太郎とまるよのランチタイム歓談の講義~『世界を救うことが出来るか?』を盗み聞きした海鈴は、内閣府官房長官加那部に料亭直談判申し入れをした……。翌週【国連総合計画】でプレゼンを行うこととなった……。
 国連各国大使達を前にプレゼンをする海鈴だ!
「イスラームは荒漠地域思想では?……水が無いために農産、製造が発展せずに生きて行くために人々は争い続ける……例えば……2人の男が砂漠を旅しているとして……1本の水筒が落ちていた……2人で分けあえば2人共死んでしまう……だから2人は争い片方を殺してしまう……生きて行くためにやむを得ないのです……争いを繰り返した旅人は沢山の水筒を手に入れる……服従させた者に口を湿らす程度の水を与える……働かせ井戸を掘らせて行く……つまり……強者が富み、おこぼれにすがる弱者は永久に貧しいまま……これがイスラームの独裁型社会ですね!」
ハァ~!とあちこちから『だから何ンなんだ?』的なため息を発する各国大使達だ……。海鈴は構わず続けた…。
「その内に、先進国がやって来ていくらかまとまったお金を出し、穴を堀始める……宝物……【オイル】があることを知る……『何ンだ!先進国はッ!我々が水か無いために生産性を上げられずに掘れないでいるのをいいことに【生きる糧】になる【オイル】を盗みに来てる!戦うぞ!先進国欧米めッ!欧米を憎む国も応援するぞ!』……【テロ支援国家】のことですね……豊富に【オイル】があれば【底上げ型】……医療費、学費もタダで税金も無しですが、イスラームの国では独裁型でなければ成り立って行かないのかも知れないですね……民主主義の国の様に『努力すれば誰にでもチャンスが来る!』としたら……どうでしょう?……人々が努力の量に応じて、お金を手に入れた場合……【消費】が生まれてしまう⇒『水が使われる』……2人の者に水筒1本……の状態が起きてしまう……【オイル】は生きる糧……水を得るために【オイル】を売る……よその国から生きる糧を奪われないようにするには【核】を持つ……」
ブプルルルゥゥゥゥゥ~!と『【今さら】子供向け授業じゃあまいし聞いてられない!』的に唇を鳴らす大使まで出始めた……。
「………………」海鈴は黙り【唇鳴らし大使】をじ~っと見た……。
「…………ンン!………ソォリィ~!……」と咳払いし謝る大使だ……。海鈴は続けた。
「『先進国は理由を探し圧力をかけて、憎むテロリストに手を出させて、攻めて来て【オイル】を奪って行く……本当に欲しいモノは【水】なのに……【水】に関して支援してくれれば争いなど起こらない!先進国はトボケているのだ!』……と言ってもですね……【水】を得るためには莫大な費用がかかりますよ……農業用水路を整備して農産のために【井戸】を掘ってもやがて枯渇して砂漠化が進みます  ……地球温暖化の影響はイスラームの国の情勢不安に関係していると断言して良いでしょう……森林を破壊しバイオ燃料になるヤシを植える……住みかを追われた象が人里をおそう……ヒマラヤ氷河湖決壊洪水が増えて来ている……ご覧下さい」と海鈴はディスプレイに【地球平均気温予想図】を投影した……。
「グラフ線がゼロになったのは大体2000年の辺りですね……」
ザワザワザワザワザワザワ~!と騒ぎ出す各国大使達だ!
「ゼロとは……【0℃】とはなんですか?……『水が固体~氷に……固体が液体に……氷が水に変わる』温度でもあるンです!……」
ザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワ~!と更にざわつく各国大使達に追撃の投影だ!
「現在も北アメリカ大陸に【五大湖】として痕跡が残っている……一万2千年前の『ヤンガー・ドリアス巨大湖決壊洪水』……



……これにより大量の真水が海洋に流れ込み地球の【海洋循環コンベアベルト断裂】が発生し氷河期が訪れたのです!想像写真をご覧下さい!」と言い海鈴はスクリーンに想像写真を投影した。


ザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワ~!ザワザワザワザワザワザワザワザワ~!オゥ~ジィザァ~スゥ!クライストゥ!ザワザワザワザワザワザワザワ~!とざわめきのボルテージは最高潮に達した!
「『1999年の7月に破滅の魔王が舞い降りる』……もしかしたら予言は的中しているのかも知れません!」海鈴は言い切った!叩きつけた!
シィ~ん!と静まり返るショックが強すぎる大使達会議室……。
アァァァァァァァァァァァァァァァァ~!と突然1人の女性大使が凄まじい金切り声で叫んだ!オォマァイガァ~ッ!と叫び恐怖に耐えきれずか?叫んだ後に白目をむいた!失神だ!隣の席の男性大使が慌てて立ち上がり近寄った!
ガタァン!と音を響かせて床に打ち付けられる女性大使の椅子だ!かろうじて、男性大使が身体を支え、女性大使は床に頭を打ち付けることなく済んだ……。
「あまりにもショックが強すぎたようですね……大丈夫ですか?」 
 気絶した女性大使は意識を取り戻した……。
「ゴメンなさい……私は大丈夫です……ありがとう」と男性大使に礼を言い席に座りなおした。男性大使は笑顔を見せながら自分の席に戻りすわりなおした。
「どうぞ!……続かて下さい」女性大使はいった。
「……我々、人類は二酸化炭素排出をゼロにせねばなりません!」プレゼンを再開し『今さら』なことを言った。
ザワザワザワザワザワザワザワザワ~!
『そんなことはわかっている!各国取り組んでいるが?二酸化炭素排出ゼロは絶望的だ!』と大使からヤジが飛んだ!
ニヤリ!と笑う海鈴だ!海鈴は会議室に【留め刺し】に入った!
「たった1つだけ!方法があります!」
ザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワ~!
『それは何ンだ?』とヤジ質問だ!
「海水から真水を汲み上げ砂漠に撒くのです!地下水脈に水を蓄えさせ海洋流入を減らし森林を増やし植物に二酸化炭素を吸わせ固定させて、酸素を放出させて言わば【時間稼ぎ】をして!その間に【クリーンエネルギー開発】を確立させるのです!」
『何ンだ?それは?【地球ポンプ】かァ~い?』
ダハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハァ~ッ!と嘲り笑う大使達だ!構わず叫んだ!
「言わば!地球の時間を逆回転させるのです!」
ワハハハハハハハハハハハハハハハハハハァ~ッ!爆笑の大使達だ!
キャハハハハハハハハハハハハハハァ~ッ!と先ほどはショックのあまりに気絶したクセに海鈴をバカにして爆笑している。
「言わば!……地球の時間をはるか昔の時代に地球の時間を巻き戻すのです!……砂漠がジャングルだった頃の時代に!」
ワハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハァ~!
「時間を巻き戻せたら……アフリカのサハラ砂漠は!……はるか大昔はジャングルだった!サハラ砂漠をジャングルにすることが出来ます!」
ワハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハァ~ッ!
『日本政府は~!世界的鉄鋼企業の者をプレゼンによこしたら【時間を逆回転】?【地球ポンプ】?ワハハハハハハハハハァ~ッ!」
「例えばアフリカに向かう高気圧を弱められたら……どうですか?……サハラ砂漠はジャングルにすることが出来ますよね!」
『……ッ?……まさか?……』と笑っていた関係各国大使達が驚愕の表情に変わる国連会議室内!
「現在の科学技術でそれが可能なのは!分かってらっしゃいますよね!」海鈴は真剣にSF映画のような話をぶちかました!
「オォ~マイガァ~ッドゥ!」
「ジーザァスクラァイストゥ!」
シィ~ン!と静まり返る国連会議室内だった……。
キャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ~!と先程の【気絶女性大使】……再び金切り声の悲鳴で白目を剥いた!女性大使2回目の失神だ!
 再び男性大使が椅子から立ち上がり、床に倒れる女性大使に近寄り身体を支え、頭が床に強打されるのを防いだ……。
シィィィィィ~ン!と静まり返る国連会議室内だ……。
(「フフフフフフ……ビッグマネーのチャンス……ゲットしたな…!そして次はペンタゴン……来週はサクラメント……ハッ?」)と思わずニヤニヤと笑いそうになり「ン!ン!……」と慌てて咳払いをすると、しかつめらしい顔をする海鈴だった……。

翌々日
バージニア州アーリントン郡
ペンタゴン
アメリカ国防総省
 国連総合計画からの連絡により、海鈴は翌々日にアメリカ国防総省に出向きダン・ゲーツ国防長官(架空)に面会を果たす。海鈴の話を聞いて国防長官は青ざめ終止ヌカしていた。
「話は昨日聞いているが……オォ~マイガァ~ドゥ!……ブプルルルルルルゥゥゥ!(呆れ果て唇鳴らし)日本の~世界的な製鉄会社の営業……こンな信じられない級マァダァファカァ~ッ!なやり手だなァ~!」
「クレィズィ~!……キ⚪ガイなのは分かってます……しかしBut……?」
「オォケェ~イ!……分かってる!……他に人類が生き残るためには……それしか方法はないさ……分かった……」
「セエェンキュ~ゥ」
「まずは『大の前には小』……が必要だなァ~……【シュワ知事】の所で行くか……ありがたい……」
「あぁ~!……どうかしましたかな……?」と海鈴は興味はなかったが質問だ。
ブプルルルルルルゥゥゥ!と国防総省長官ゲーツは【呆れ果て唇鳴らし】だ!
「実は……モハベ砂漠から他州への【演習場移転】の話が出ていてね(架空)……シュワ知事とケンカしちまったンだ!『ノオァオォォウ!(NO!)演習場~他所に行かない!と言ってクレェ~!』てねぇ~ッ!」
「それで~どうなりましたか?」
「最後はシュワ知事ときたら……見てくれ!机の角が潰れてるダロ!」と長官机を指差すゲーツ長官だ。
「…………はい……潰れて色が剥げてますね……」と海鈴は長官机の角を見て答えた。
ブプルルルルルルゥゥゥ!と【呆れ果て唇鳴らし】をしながら、両腕を広げて差し上げ『大きな長官机を持ち上げる』シュワ知事のモノ真似をするゲーツ長官だ。
「ノオァオォォウ!(NO!)ア~セェイドゥ!ノオァオォォォォォォォォォォウ!(NO!)
ダメだァ~!『ダメだァと言ってるン!ダァ~!』オアァァァァァァァ~ッ!クゥラァァァァァァァシュッ!(ごぉんばぁがぁちゃぁぁぁぁぁ~ん!)てネェ……」
 海鈴は(「モノが壊れる時に『クゥラァ~シュ!』なンて音はしないだろ!なンでアメリカ人は擬音語がいちいち【お祭り騒ぎ】なンだ!……ブプルルルルルルゥゥゥ!」)と呆れ果てたが『商売』と割り切って返すためのトボけた言葉を探した。
「するとシュワ知事は長官机を持ち上げて~!西に向かって放り投げて~!太平洋を飛び越えて~!中国の上空飛び越えて~!ヨーロッパ上空飛び越えて~!大西洋からニュウヨークの上を飛び越えて~!バージニア州アーリントンは~ペンタゴン国防総省国防長官執務室に戻って来たンですネ~!」
「ワハハハハハハハハハハハハハハハハハハ~!方向変えて猛スピードで飛ぶミサイルみたいダナァ~!あったらいいよナァ~!冴えてるじゃないカァ~!ミスター海鈴ゥ~!」
ワハハハハハハハハハハハハハハハ~!アハハハハハハハハハハハハハハ~!と『アメリカ人はこれのドコが面白いの?』なジョークに爆笑してくれるゲーツ長官と共に『商売と割り切り』の爆笑の海鈴であった……。


第1話―2に続く……



[re:]project−Once Againもう一度


2023年3月8日ストーリーに載せるにあたり冒頭より移動
因みにに私のこのSNSはいわゆる【世論】である……
何もせず『ああ~だ❗こう~だ❗』言っているならSNSで【世論】をあげて欲しい
この新聞記事は、私を含め世界中の人々が怒りが、SNS(ほぼ……)で発せられ、【国際世論】となり、導いたものです……

8月28日新聞記事……(2022年)
『ウクライナ産小麦輸出~露軍の妨害特になし』
9月1日新聞記事……
『アフリカ待望の小麦』
注…【ジプチに今回届いた調達分は[USAID]の緊急援助で実現……通常の途上国の調達は苦しく国際社会の支援が不可欠……】
 因みにに私のこのSNSはいわゆる【世論】である……

人間として……を守るなら……
2008年にスピルバーグ&ベイ監督に送ったころの内容に戻します(8月30日)



あれは……2008年1月4日……。とにかく筆者は無茶苦茶な野郎であった…。
『映画によって国際社会に訴えたい!』……と……とにかく無茶苦茶だった……。ハリウッド映画の名プロデューサー……スチーブンス・ピルバーグ&マイケル・ベイ監督に【映画のアイディア】を送りつけたのだった……
【ノストラダムスの大予言】
恥ずかしい……ロッキーの落書きなンてしていた……
 それはA4紙80枚近くの汚い字の鉛筆書きのモノで、シナリオとプロッターの中間の様なモノであった……。
『ピラミッドパワーによりUFOが呼び寄せられるモハベ砂漠』【映画のアイディア】にはこンな落書きの様な絵も描いていた……。
~アメリカカリフォルニア州知事シュワちゃんVS粗大ゴミチンピラ職人竹原~とか、筆者は【空想の世界】の中で徹底的に自由であった!

ボクシング🥊世界ミドル級チャンピオン……(*゜д゜*)マジすゲェ~
日本人初の快挙を成し遂げた
竹原慎二サンはタレント活動でも活躍中~ジャケェノオ~❗( ・`ω・´)☝️

 まあ~こうやって映画のアイディアの『ヒント』になってンだから……とにかく滅茶苦茶?無茶苦茶?な野郎でした……。
『有名翻訳家の戸田奈津子サンに翻訳して頂きたい』……滅茶苦茶な野郎でしょ…


ジュワちゃんの魂の叫び……
ロシア国民の心に響け……(*゜д゜*)メイカァ~ベェストュウオォ~ン!

 ウクライナのニュース………悲しいです……。
 
と共に思います……。
『今、そんなエネルギー(軍事)使ってる場合ではないンじゃないですか……?』