終礼が終わり、国旗後納の敬礼が終わると、皆が、隊員食堂を目指す……が、一部の隊員達は、駐屯地居酒屋隊員クラブへ向かう……。
「隊員クラブで、演習の打ち上げ宴会をしよう!」というのが名目であったが……遊撃、重迫、番号中隊の若い隊員達の目当ては……単純なものであった……。
隊員達の……『戦死することなど~まず……ない』演習話を……まるで、戦場にでも行って来たかの様に、クラブ従業員のマナミちゃんとヤヨイちゃんに、わざと聞こえるように話し、飲み食いしたい……。隊員クラブの、2女子は【自衛隊刑務所】ではアイドルなのだ……。

二枚目(今で言うイケメン)の番健二陸士長、ブクブク太り、不細工な井乞伊佐男陸士長……二人は、同期で、同じ日曜下宿を借りている……。二人が言い合いするのを、たまにフフフ!と、笑う……目尻に傷痕のある、加藤広彦1等陸士含む、3等陸曹、陸士長、一等陸士達10数人は【2女子振り向かせ隊】かも知れないが、大爆笑だ!やはり楽しそうだ……。
「番もさぁ~ッ!起こしてくれればイ(イノニ!)ッ?」
「『何処にいるか分かんねェ~ッ!』て言ってんダロォ~ッ!」
ワハハハハハハ~!ダハハハァ~ッ!バハァハハハ~ッ!と、番と井乞の言い争いに、大爆笑でウケる第一中隊10数人達だ!
「悪かった~!でも番も~その後ダメダロォ!頭にきたからって空砲ブッ放すンだもン!ビ~クリして全員、飛び起きた(モンなァ!)ッ?」
「テメェが悪いんだロガァ~ッ!!頭に来てブバァン!ババァ!ババババババン!撃ってやったぁ!」
ワハハハハハハハ~ッ!ダハハハァ~ッ!バハァハハハ~ッ!

「オレなんかさぁ~ッ!300発リンク全部機関銃で全部撃ちまくり~の!スカ~ッ!としたぁ!」と井乞が話を【演習話】に戻した。
「馬鹿野郎!井乞!テメェのおかげで~ッ!最後の高台での突撃で皆が空砲無くなって師団長、連隊長、中隊長の目の前で【ぱぱぱぱぱぱぁん!口鉄砲】だぞオ!」
ダハハハァ~ッ!ワハハハ~ッ!バハァハハハ~ッ!やはり番の【口真似鉄砲】は最高だ!皆が爆笑だ!
「師団長『何が起きたの?』て、顔してた(もんな)ッ?」
「テメェが原因ダロォがぁ~ッ!井乞~ッ!この野郎~ッ!」と番と井乞の掛け合いはコメディアンそのモノだ!
しかも『隊員クラブのアイドルマナミチャンとヤヨイチャンを笑わせて~』という【特製スパイス付き】を狙っている。アイドルの2人の気を引こうとするのがミエミエだが、それも楽しい笑い声溢れる第一中隊10数人達だ!
隣のテーブルでは、連隊で有事の際には【偵察】【急襲】を任務とする【最前線部隊中の最前線中隊の更に最前線小隊】……【遊撃中隊空路機動小隊】の隊員達が、演習の成績談義を【アイドル2人】を前に話を弾ませて飲み会をするつもりであった。
何せ北海道の地価の安いド田舎の……かなりの広さの【駐屯地居酒屋隊員クラブ】……その気になれば100人は受け入れられるだろうに……演習帰りの隊員目当てのかきいれ時だ!騒がしさはハンパではなかった。
【アイドル】達を振り向かせるには、よほど笑わせられるヤツでないと駄目みたいであった……番みたいに……。【連隊の花形】航空機による航空機動の【遊撃中隊空路機動小隊】……演習場では【花形】でも【駐屯地居酒屋隊員クラブ】では【花形】は【番号中隊の口真似鉄砲小隊】のようだ!
完璧に【口鉄砲話】に持っていかれたようだ。何を話ても女の子達が振り向いてぐれずに、苛立っていた。
「チッ!下らねぇ!何が【ぱぱぱぱぁん!】だ!」……演習の花形ぶりを、2女子従業員に聞こえるように話し、憧れさせて飲み食いの筈が【番号中隊口鉄砲小隊】に主役の座を奪われてしまった。
「何んでコイツ等ぁ、いるんだ!番号中隊が……」と何を話ても女の子達が振り向いてくれず、見下しの舌打ちをしながら不貞腐れのマズい酒を飲んでいた。
キャハハハァハァ~ッ!オモシロイ~!と騒がしいクラブ内が静まり返り【羨望の眼差し】になる位の黄色いカン高い笑い声と共に【隊員クラブのアイドル女性従業員】マナミが現れた!食べ物を運びに来た。
「アスパラベーコンで~す!」皿を置きながら番に質問だ!
「何~にィ~ッ?今ぁ~聞こえてたんだけど~!見張り番を交代できないから~何~?」と笑いの宴に花を添える役目を心得ているマナミは【笑いの牛のはんすう】を促した!
番は『待ってました!』~と「だから~この野郎!いつも糧食班(隊員食堂勤務……演習には来ない)で~演習に来ないクセによぉ~ッ!たまに来たと思えば、歩哨の交代バックレてやがんの!」
キャハハハハハァ!ワハハハハハハッ!とマナミと【口真似鉄砲小隊】は爆笑だ。番の【語り口の上手さ】は『井乞が見張り番をスッぽかした』ことを言っただけなのに人を爆笑させる。一種の【特殊能力】だ!
マナミも【番の特殊能力】で爆笑し、番の語り口の虜になっていた。
【商売】で『隊員達の話にウケてあげなさい!』と店から言われているが【商売】は必要ないようだ。好感が持てる隊員には自分から声を掛けてしまうマナミであった。
マナミは番が話し始めただけで爆笑し、彼の語りの虜になっていた!マナミが笑い声を上げれば隊員達も楽しい。もう、番の独壇場だ!【嘘斥候から口鉄砲】話で、マナミと【口真似鉄砲小隊】の隊員達を爆笑の渦に、放り込み続けた……。数分間、皆が笑い過ぎて呼吸困難に陥っていた。
「ハァ~!面白~い!はぁ~!はぁ~!苦しい!こんなに笑ったの久しぶり~!……はぁ~!……でも駄目しゃな~い!番君~ッ!……はぁ~!苦しい~!」
パシリ!と音させマナミは番の肩を叩いた!
が……笑いすぎ呼吸困難で苦しいマナミはフラつき、番の肩手を置きに倒れかかってきた。
ハァ~!ハァ~!と荒くも温かくきれいな息づかいが番の鼻腔に侵入してきた。マナミの顔が近づき息をはぁ!はぁ!と息を掛けながら、番に倒れかかってきたのであった。
「うわぁ~ッ!」「キャァ~ッ!」と、叫んで、床に、絡まり倒れ込む番とマナミだ!仰向けに倒れた番の胸に抱き寄せられた形のマナミだ!
オ~ォッ!と、どよめきが起こる隊員クラブ内だ!
【恋人の距離】で抱き合う形で床に倒れ息を交わしあっていた。抱き合ったままの二人に、クラブ内、シ~ンと静まり返った……。
キスする位に近づいた2人の顔だ。互いの瞳を見つめあい、息を交わしあっていたがキャッ!とマナミは小さく叫び、番からから飛びのいた
「あ!ゴメンなさい!」と、顔を赤らめ、イスを起こし、番の肩など摩りながら「お怪我はないですか?」と従業員に戻った。
「大丈夫!いつも鍛えてっから!」
「あ~!良かった!……も~ッ!番くんが~笑わせすぎたから息が出来なくなって苦しくなって倒れちゃったッショ~ッ!」
「え~ッ?マナミちゃんが聞いてきたっショ~ッ!」
「仕事してるんですけど~ッ!皆さんの話相手も仕事ッショ~ッ!」
「散々~笑っといて~なまら~ひどいっショ~ッ!」
キャハハハァハァ~ッ!ワハハハ~ッ!
【キャッチボール】を始めてしまった
見つめ合い互いの瞳孔を散大させて相手を網膜に焼き付けようとする2人……。網膜に焼き付けたモノは【虚像】なのだが、2人は互いに見つめ合った。
並びが良くキレイな白い歯と、やはりキレイな赤い舌を見せ、目を細める可愛いくて素敵な笑顔……。床に抱き合う形で倒れ見つめ合った時に……交わした合ったときに感じた温かくキレイな息……。
【モテ男】の番は女性には不自由しないタイプであったが、初めての感覚に戸惑いを感じた。考えてみて欲しい……。男女が【恋人の距離】に入るには『プロセスを経て~』があっての話なのに、いきなり、相手のキレイな瞳、キレイな息づかい~が抱きついてくる……。気心しれるまで『愛は小出しに』な筈が、いきなり自分の魅力的な部分見せる……。【女の子が信頼した相手にする事】を最初に明け渡してしまった。
(『ずっと~こうしていたい』)……番は思った……。そう思ったのは初めてだった……。女性に対し……そう思ったことは……。おそらくマナミも同じであろう……。
『よ~ッ!ご両人~ッ!』と、クラブ内の隊員の誰かが囃し立てた!
番建二……建二は頬に血流が流れこんで紅潮するのを感じた!恥ずかしくなって【紅潮時対処方法】……『相手に対して感じたことを言う』ことにした!
「でも、今さ~ドキッ!と……した!」……始まった!建二は思っていることを相手に伝え始めた。頬から血流が戻り始めたのか、帯びた熱が下がり始め顔の紅潮が消え始めた!
再び二人は見つめ合った…。次に、建二は【照れ隠し】に【モノ真似】で思ったことを伝えることにした!バブル期トレンディードラマの人気俳優の様に【貯め】を作りながら、番はおもった事を口にした……。
そして、クラブ内の隊員の誰かが続きを要求した!【大人気恋人探し番組ねるとんのモノ真似】で要求した!叫んだ!
『さぁ~ッ!4機歩連第1中隊陸士長番建二~ッ!……駐屯地居酒屋隊員クラブ従業員マナミちゃんの前だ~ッ!』
(「行かねば!男じゃねぇ~ッ!」)と【意地】が建二の背中を押した!建二は度胸を決めた!マナミに向かい【気を付け】の姿勢を取り叫んだ!
「マナミちゃん!アナタの事が気になってました!付き合って下さいッ!」と、ぶっ放した!
「え!ええ?……チョッと!やだッ!番君たら~!誰にでも!そういう事ォ言うんでしょ!」と、言い、タ!タ!タ!と足音させて走り行き、のれんを手で、のけて厨房の中に逃げ込んだ……。
『フラレタァ~!』誰かがマヌケな声で呟いた……。
クプ!グッ!ククッ!……と【堪え笑い】のクラブ内だ……!さぁ~ッ!建二~ッ!まだ~【お約束モノ真似】のアレが残ってるだろ(笑)!
厨房口の方を向いて、カッコ付けて真面目顔で上唇を持ち上げ【出っ歯】表現だ……!建二は叫んだ!【柳沢慎吾モノ真似】だ!
ダハハハァ~ッ!ワハハハ~ッ!バハァハハハ~ッ!とクラブ内の天井が抜け落ちそうな衝撃波がクラブ建物を揺さぶった!
数分して落ち着いたクラブ内、相変わらず【口鉄砲小隊】は賑やかで楽しそうだ。
ワハハハハハハ~ッ!ヤルナ!盛り上がる第一中隊10人程の隊員達だ。
アハハ!と笑う番はふと視線を感じ、厨房口の方を振り向くとマナミが上目遣いでジ~!と見ている事に気かまついた。
ハ!と、番に見ている事を気付かれササ!とまた厨房口のれんの中に逃げ込んだマナミであった……。
「くだらねェ~!何が【ぱぱぱぱぁん!】だ!」「第四機動歩兵連隊、俺等ぁ~花形の空路機動小隊のヘリボンスキー展開高見台後方撹乱の時に~敵は、ほぼ全滅だったっショ~!」
最後に、遊撃中隊の、胸にレンジャー徽章のある3曹鈴木が「そうだ~!番号中隊の突撃の時には全滅してた~!」と、言った。
ガコン!と、スーパードライBIGBOY2Lビンをテーブルに叩きつける、大きな音がした。第一中隊の1士加藤が立ち上がり、隣、遊撃中隊の隊員達達に歩み寄り、ガチャン!と、ビンやグラスが倒れる割れる大きな音をさせ、テーブルを、すくい蹴り上げた!
「何ンダてめぇは!」と罵る3曹鈴木に1士加藤は罵った。
「お前等ぁこそ何ンダ!番号中隊の突撃の時には全滅してたダ?番号中隊は要らねぇって事カァーッ!」
「【要らない】なんて事、言ってねぇだろ!突撃の時には全滅してたって話(っしょ)!うわぁ!」ゴバキッ!とクラブ内に鈍い音が、響き渡った!加藤が、鈴木にパンチをブチ込んだ!一等陸士が、3等陸曹にパンチをブチ込んだのだ!
倒れた鈴木に加藤がマウントし追撃!……と、思いきや、アッ!と言う間に、何処をどうしたのか?体勢を入れ替えた鈴木は、加藤の腕を、ひねり上げ、床に組み伏せた……
オオオオォ~!と、ケラブ内にどよめきだ!「キサマァ!一等陸士の分際で、三等陸曹に向かって何だ!」
「イ、イテェ!」鈴木は、加藤の腕をひねる力を強めた!
「痛てぇ!」
「謝れェ!折るゾ!」
「うるせェー!」
「何ィ!キサマァ!」
「折れヨ!後で、ブチ殺しに行くからなぁ!」
「何ィッ?」……と、何んともトッポイ一等陸士加藤に戸惑う三等陸曹鈴木だ……。
当直幹部の的場郷、加藤、第一中隊三等陸曹土屋、鈴木の四人だ!
「話は、分かった……若いからな!たまには、喧嘩もするさ!」
「たまにはじゃないすよ!コイツは喧嘩ばかりしているのは連隊でも有名です!土屋三曹!そうでしょ!」
「まぁ!すまないね!コイツにもイロイロあって……」
「的場三尉!この加藤ってのは、四機歩連花形遊中空機の三等陸曹に向かって、何ィ!番号中隊の一等陸士が、喧嘩売ってきて殴り掛かって来るたァ~イイ(度胸だぁ!)」
「チョット待ってヨ!確かに、1士が3曹に殴り掛かかるのは加藤が悪い!でも鈴木3曹は四機歩連花形遊中空機に番号中隊のって何?アンタ達、遊撃中隊は花で、番号中隊は草履番か何かかい?花形とか何とか関係ないっショ!」
「土屋3曹!まぁ~まぁ~!」と、鈴木にエキサイトし始めた土屋を宥める郷だ。
「いや~!言わせて下さい!鈴木3曹は~番号中隊の突撃は必要ない~みたいな事を言ったんですヨ!したっけ~!演習が終わって、楽しく飲んでんのに酒がマズクなるッしょ!喧嘩売ってきたなぁ~!土屋3曹!の方ッショ~ッ!」
「ヘリボン後方撹乱スキー展開の時には、敵は番号中隊の突撃の前に全滅してた……そう言っただけで、番号中隊は必要ない!、
1―7新しい順)(2017年11月26日)
「ヘリボン後方撹乱スキー展開の時には、敵は番号中隊の突撃の前に全滅してた……そう言っただけで、番号中隊は必要ない!なんて言って(ないです)!」
「だからッ!番号中隊の隊員達からしたら、演習終わって楽しく飲んでんのに、そんな事言われたら不愉快ダロガ!違うかッ!そうダロォ!」と、鈴木を【川野と西尾の時のように】ワンパターン怒鳴り付けで黙らせた。
エキサイトし始めた土屋を「(的場三尉は話しの分かる人だなぁ~!)」と、落ち着かせた……。
「加藤!」
「ハイ!」
「お前も、どんな理由にせよ、上官を殴るなんザァ~言語道断ダァ!」
「はい!」
「鈴木3曹!うちの1士が、どうも、すみません!加藤!鈴木3曹に謝れ!」と、鈴木に謝る様に、土屋は加藤に促した……。
「ハイ!すみません……」
「いや!こちらこそ、すまなかった!」と、頭を下げて謝る加藤と、許し自分の非も詫びる鈴木だ。
郷は「そうダァ!……遊撃中隊のヘリボンスキー展開が、上手く行ったのは、重迫、番号中隊隊の迫射撃、自走無反動砲の支援射撃、そして、番号中隊の接近に、気を取られ、遊撃中隊空路機動小隊のヘリボン急襲が成功した!各中隊が、上手く連携出来たから、敵対抗部隊を殲滅出来たのだ!花形とか何だとか、自分自身の錬成においてだな~叫べ!連隊では、どこの中隊も仲良く、やってこう!さ!二人共、握手だ!」と、上手くまとめ、また握手を、若い和解者二人に促した。
しかし、握手しようとしない加藤だ。土屋は「ほら!」と、促すが加藤はいい放った。
「確かに1士が3曹にすみませんでした~でも、中学生じゃないすよ!ご苦労様です!」と、中学生の様な事を抜かす加藤だ。握手拒否で、敬礼し、ラフに回れ右すると、歩き始めたではないか!???
「加藤コラァ!」
「まぁまぁ~!イイカラ!」
「最近は、甘いっすよ!」
「まぁまぁ!」
「そうですか?……しかし~加藤のヤツ……レンジャー持ってる鈴木3曹に『後で殺す』タぁ~イイ度胸だ!……代わりに謝ります……あいつもイロイロありまして~ッ」と、郷は土屋に、まぁまぁ!と制しながら……質問だ……。
「アイツもイロイロある……て、何んだ?」殺人技術課程終了の証……レンジャー徽章を持っている鈴木に、ツッパリを見せる加藤に???な、郷は、土屋に質問した……。第6話につづく……
5回に一回👨男子の弾き語り動画を載せようと思います……
セカオワ『眠り姫』船津真翔サン弾き語りカバー









