今日はネタが無かったので、初投稿となる蔵出しネタをお送りします。

今回は、10年前に福岡県・山口県内を旅行した時に立ち寄った「九州鉄道記念館」など訪問した模様をお送りします。
なお、14系寝台客車スハネフ14-11、クハ481-246(上写真イメージ)・ED76-1・EF30-3前頭部が展示される前のお話です。

では、どうぞご覧下さい。

2010年11月29日に、福岡空港からレンタカー移動で太宰府天満宮など観光し、博多駅近くのビジネスホテルで1泊(博多ラーメンを食べまくるのがメインだった)、12月1日は博多から門司へ車を走らせました。
九州の玄関口である「門司港駅」の駅舎は、1914年に移転した際に建てられた2代目の建物で、古い建造物が多く残る観光スポット「門司港レトロ」の玄関口に相応しい外観
入場券を買って構内へ、現代的な車両が並ぶホームも趣ある佇まいを見せていた
門司港駅を見学した後は、駅近くにある九州鉄道記念館へ
九州鉄道記念館の保存車と門司港駅留置線の現役車両が見られる 
九州鉄道記念館そばには「九州鉄道 百年記念 0哩標跡」があります

「旧0哩(マイル)標」は、九州鉄道が明治24年に門司駅を開設した時に、九州鉄道(現在のJR鹿児島本線)の起点として定めた場所で、九州鉄道記念館開設に合わせて設置されたそうです。

門司駅 駅名標と「九州鉄道百年記念0哩標跡」

では本命の九州鉄道記念館へ
九州鉄道記念館本館は、1891年に建築された赤レンガ造りの初代九州鉄道本社社屋(のちの鉄道院・鉄道省・国鉄)を再利用した鉄道博物館として2003年8月9日に開館、2007年11月30日には、本館が近代化産業遺産(北九州炭鉱~筑豊炭田からの石炭輸送・貿易関連遺産)に認定、2014年には国の登録有形文化財に登録されました。

入館料は大人300円・中学生以下150 円になっていますが、福利厚生倶楽部の会員だったので(会社が加入していた)1割引き?で入館、まずは保存展示車両を見て行きましょう。
(いくらで入館したか忘れたアセアセ)

【9600型59634号】

《上写真右の蒸気機関車を参照》

9600型は初の国産貨物機関車で770両が作られ、キュウロクの愛称で親しまれました。動輪上にボイラーあるため、車体高が高い点が特徴的で、59634号は1934年に米坂線から後藤寺機関区に転属してきた北九州地区最後の蒸気機関車の1両でした。愛称は「ご苦労さんよ」。

【C59-1号】
東海道・山陽本線の主力機関車として誕生したC59-1号機は、1956年に門司に配属され、寝台特急「あさかぜ」、急行「雲仙」などに使用され、1962年には、熊本機関区に転属し熊本初の特急「みずほ」も牽引、廃車までに地球62周分を走行しました。

【EF10-35号】
1942年の関門トンネル開通時に、トンネル専用のEF10型直流電気機関車が配置され、下関と門司で機関車がつけれかえられました。1961年に九州側が交流20,000ボルト、本州側が直流1,500ボルトの電化となり、その後は本州各地に活躍の場を移し1979年まで使用、この機関車は引退後に門司大里公園で保存されていました。

【ED72-1号】
北九州電化で登場したED72は、九州初の交流電気機関車で、暖房用ボイラーを搭載しているため、車長が長く中央に動力の伝わらない中間台車があるのが特徴です。この機関車は、北九州市門司区の老松公園に保存された後、九州鉄道記念館へ移設されました。

【キハ07-41】
戦前の代表的な機械式(クラッチで変速する方式)気動車で、連結運転の時は双方の運転士が合図しながら走っていたそうです。1952年にガソリンエンジンをディーゼルエンジンに変更し、1969年まで宮原線(1984年廃止)で活躍、引退後は豊後森機関区や大分運転所で保管されていました。
キハ07-41車内、戦前の車両と思えぬ保存状態

【クハ481-603】
熊本電化にあわせて、交流・直流の両方で運転できる481系が誕生、1969年に製造されたこの車両はクロ481-5として、特急「ひばり」「ひたち」「やまばと」「あいづ」「やまびこ」など東北地方で活躍した後、1983年に鹿児島車両所への転属に伴い、普通座席車へ格下げ改造されてクハ481-603に変更、特急「にちりん」・「かもめ」・「有明」で使用され、1997年以降は小倉工場で保存されていました。
クハ481-603車内
現役当時の姿(写真は別の車両)

【クハネ581-8】
昼間は座席特急、夜は寝台特急として昼も夜も運転できる画期的な特急用車両として、581系・583系は本州や九州で活躍しました。1984年に小倉工場で普通電車に改造され、交流電車715系(クハ715-1)として2000年まで活躍しました。廃車後は登場当時の特急塗装に戻され小倉工場で保存されていました。
クハネ581-8車内、両サイド上部の収納には上段の寝台が格納されています
昼間は座席
夜は寝台に早変わりする優れものでした
715系として活躍していた当時の姿
583系は2017年4月までJR東日本 秋田支社で使用していました(写真はラストランツアー列車)

そして本館へ
明治時代から活躍した客車(実物)が、本館で展示され当時をイメージした乗客・車掌の人形や音響演出によって昔の旅情を体感できます。
運転シミュレーターもあります。事故で廃車になった811系近郊型電車の運転台(クハ810-2)で、門司港駅~折尾駅間の実際の路線風景での運転を疑似体験できます
811系
名列車「つばめ」や九州を駆け抜けた列車たちのヘッドマーク(上写真)や模型など展示資料も豊富です
日本の鉄道の博物館で全国初となるミニ鉄道公園では、屋外に設けられた450mmゲージのレール上を走る模型鉄道車両(787系・813系・883系・885系・キハ72系)が子供たちに大人気(写真無し)

九州鉄道記念館の紹介は以上です。

和布刈公園でEF30-1号機が保存されるなど、門司港エリアには、まだまだ鉄分補給できるスポットがあります。さすが鉄道の町「門司」。
関門トンネルや関門橋で関門海峡を渡れば、名物の「フグ」や宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘の舞台となった「巌流島」などで有名な下関にも行けるので、門司港エリアは色々な楽しみ方ができます。(福岡・山口旅行の模様は機会があれば投稿します)

最後の九州入りから10年か・・・
2009年8月には大分旅行
2010年3月には鹿児島旅行と当時は連続で九州へ旅行してましたね。殆ど観光で前妻に頭を下げて駅で少し撮影する感じでした。
訪問時より展示車両が増えた「九州鉄道記念館」に再訪したり、まともに沿線撮影した事が無かった九州で撮り鉄三昧な旅をしたいですね。
レンタカー移動の方が楽ですが、今度は列車で九州を巡りたいですね。昔みたいに九州豪遊切符があればなぁ・・・

今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました。

鉄道コム