本日3月11日は、国鉄時代から活躍したキハ58や食パン電車の愛称で親しまれた419系のラストラン、南武線205系や651系などのデビュー・・・等々様々な出来事がありました。
(写真はJR関西本線キハ58)

今回もネタが多めなので、簡略な説明とさせていただきます。

【寝台特急エルム】
1989年3月11日に、上野~札幌を結んでいた寝台特急「エルム」の営業運転が開始しました。
寝台特急「エルム」は、食堂車や個室寝台車が連結された寝台特急「北斗星」(上写真)の補佐的な列車で、B寝台車で統一した列車として多客期に運転していました。2006年8月13日をもって運行終了。

【宗谷本線急行が特急に格上げ】
2000年3月11日のJR北海道ダイヤ改正で、宗谷本線の急行「宗谷」「利尻」「礼文」「サロベツ」が特急に格上げされ、特急「宗谷」「スーパー宗谷」「サロベツ」として運行を始めました。(写真は急行サロベツ)

【JR東日本651系】
1989年3月11日に、常磐線特急「ひたち」「スーパーひたち」「フレッシュひたち」で活躍した651系が営業運転を開始しました。
485系全盛期の当時としては、スマートな外観に快適装備が充実した車両でした。
「タキシードボディのすごいヤツ」のキャッチコピーで登場した651系は、国鉄分割民営化後にJR東日本が初めて設計・製造した形式で、運転席や車掌室に照明や空調などの制御モニターを採用したハイテク車両として話題となり、グリーン車では「スーパーひたちレディ」によるコーヒーやおしぼりのサービスのほか、オーディオサービスや衛星放送のサービスもあり、ビジネス客に好評でした。(2000年度以降のリニューアル工事で廃止)
※写真はテレビ東京「レール7」から抜粋
2013年3月15日をもって現行のE657系に統一、E657系改造工事による予備車として2015年3月13日まで「フレッシュひたち」1往復のみで継続使用されました。

【JR南武線205系】
1989年3月11日に、JR南武線205系の営業運転が開始しました。
国鉄時代から使用していた101系(上写真左)103系(上写真右)を置き換えるため、他線区からの寄せ集めが多かった南武線のイメージを一新、その後は後継車両E233系8000番台の投入が開始され、2016年1月9日をもって南武線での運行を終了しました。

【JR成田線】
1933年3月11日に、JR成田線 笹川駅~松川駅間が延伸開業した事で全線開通しました。

【東急目蒲線】
1923年3月11日に、東急目蒲線(当時の目黒蒲田電鉄) 目黒駅~丸子駅(現在の沼部駅)間が開業しました。(2000年廃止、多摩川線と目黒線に分割された)

【京王電鉄6000系】
2011年3月11日に、京王で初めてワンハンドルマスコン採用など新機軸が盛り込まれた、京王6000系が動物園線で営業運転を終了しました。
引退後は京王れーるランドで6722(運転シミュレーター)・6772(車掌体験)・6438(展示)が保存されています。
私が鉄道ファンとなるきっかけとなった思い入れある車両です。(京王帝都電鉄時代の6000系)

【小田急電鉄9000形】
1972年3月11日に、小田急9000形の営業運転が開始しました。(写真が無いためWikipediaから抜粋)2006年5月13日の「さよなら運転」をもって引退しました。

【JR西日本419系】
2011年3月11日に、583系寝台電車を改造した「食パン電車」こと419系が、JR北陸本線で運転を終了しました。
583系寝台電車
かつては583系を東北地方・九州地方向けに改造された715系という車両も存在していた。

【JR西日本キハ58】
2011年3月11日に、JR高山本線でJRグループ最後のキハ58が営業運転を終了しました。
(写真は「いすみ鉄道」キハ58)
現在は1両が千葉県の「いすみ鉄道」に譲渡され、JR大糸線で引退したキハ52とコンビを組んで活躍中です。

【特急文殊】
2011年3月11日に、新大阪駅~天橋立駅間を結んでいたJR西日本の特急「文殊」の運転が終了しました。

【特急北近畿】
2011年3月11日に、新大阪駅~福知山駅・豊岡駅・城崎温泉駅間を結んでいたJR西日本の特急「北近畿」の運転が終了しました。
特急「北近畿」が廃止となった後は、特急「こうのとり」にバトンタッチされました。

【北近畿タンゴ鉄道、JR直通運転】
2011年3月11日に、北近畿タンゴ鉄道(現在の京都丹後鉄道)の特急タンゴエクスプローラー廃止に伴い、同社車両のJR線直通運転が終了しました。

【JR山陽新幹線ひかりレールスター】
2000年3月11日に、JR山陽新幹線で700系7000番台による「ひかりレールスター」が運行開始しました。
山陽新幹線のサービス向上を図るため登場した「ひかりレールスター」は、グリーン車無しで指定席が2列+2列のゆったりした座席が好評ですが、現在は名前に反して「こだま」の運用に充当されています。

【JR四国2000系】
1989年3月11日に、特急「南風」・「しまんと」の運用で、振り子式気動車としては世界初、制御付振り子式車両としては日本初となるJR四国2000系気動車の営業運転が開始しました。
1995年からは改良型のN2000系が登場
一部編成がアンパンマン列車となり人気を集めています。

【JR九州キハ71ゆふいんの森】
1989年3月11日に、JR久大本線の特急列車「ゆふいんの森」の運用で、キハ71「ゆふいんの森1世」の営業運転が開始しました。(写真が無いためWikipediaから抜粋)
1992年7月からはキハ183「ゆふいんの森2世」が登場

【JR九州885系】
2000年3月11日に、JR九州の特急車両885系の営業運転が開始しました。
新幹線やドイツのICEを彷彿させる流線形が特徴的な885系は、前面のアクセントが青い車両は特急「ソニック」、黄色い車両が特急「かもめ」として識別されていましたが、2012年以降は全車青色となりロゴマークも「AROUND THE KYUSYU」に統一されました。

今日はこれらの出来事がありました。

東日本大震災から9年経ちましたね・・・都内の某区役所内で勤務していた私は、庁舎内で被害状況の確認に追われつつ、余震の恐怖を感じながら区役所で泊まった記憶があります。

被災地の完全なる早い復興を心からお祈り申し上げます。

今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました。

鉄道コム