ブラームス:交響曲第4番、ハンガリー舞曲第5番・第6番 (SHM-CD)

 

 

 先日か80年代、90年代の小澤征爾の演奏をきいてきた。今回は1989年、80年代の小澤征爾集大成の録音を聴いてみた。曲はブラームス交響曲第4番。この演奏を一言であらわすと次のように思う。

 

「歌心にあふれた情熱的なブラームス」

 

 第1楽章の冒頭バイオリンのメロディーからただならぬ雰囲気がただよっている。まだ第1楽章がはじまったばかりなのになぜこんない演奏にパッションを感じるのだろう。音楽のあじつけは濃厚、そして激しい。しかも管楽器から弦楽器まですべての楽器がよく歌っている。これがスタジオ録音らしいから驚きだ。

 

 つづく第2楽章は冒頭のホルンこそ静かにはじまる。しかしバイオリンによる第1主題は熱く情熱的に演奏される。つづくチェロによる第2主題はを演奏するは美しく歌い上げられる。ここでも情熱と静けさのコントラストによる音楽の陰影は濃い。

 

 第3楽章は重量級の1,2楽章のに続いてすこし軽やかに始まる。しかしホルンの牧歌的なメロディーのあと、再現部、コーダと情熱的に締めくくられる。

 

 そしてフィナーレ、第4楽章はつぎつぎと情熱的に演奏されるシャコンヌ変奏、ときには激しく、時にはしずかに穏やかに。そして中間部のフルートのソロ以降の後半は、一気にコーダまで駆け抜け最後のコードが力強く演奏される。

 

 これはライブ会場で聴いていたなら間違いなく「ブラボー」といいたくなる演奏だ。小澤の演奏はつまらないとか熱量がたりないなど先入観のあるひとはぜひ一度聴いてほしいえんそうだ。

 

 

 

ほかの小澤征爾の演奏一覧