昨年の5月以来、一年ぶりの更新。
久しぶりにブログのアクセス数を見る。
なぜか常にこの記事が上位に来ている。
ネットではドホナーニにの情報が少ないのか。
私のブログにも流れ着いてきているぐらいだ。
そんなことで今日はベートーベンの交響曲第1番を聴いてみた。
ベートーベンの演奏においても「ああ、ドホナーニの演奏だなと感じさせる」。
その美点はブルックナーの時にも書いているがもう一度、書いてみる。
美しい管楽器群
精緻なアンサンブル
スムーズな音楽の流れ
抜群のリズム感
このような美点から生まれる音楽は「なんの変哲もない音楽」。
しかしハイレベルで完成された「なんの変哲もない音楽」。
このなんの変哲もないところはベートーベンの初期交響曲とは相性が悪いかもしれない。
演奏時間の短い曲のため気が付けば終わっている。みたいなことになりかねない。
ドホナーニの音楽は雄弁に語りかけてこない。
こちらから耳を寄せることによりハイレベルで完成された「なんの変哲もない音楽」が表れてくる。
そうして現れたベートーベンの音楽は結晶度の高いドホナーニでしかなしえない音楽。このような素晴らしい音楽をするドホナーニがなぜかあまり聴かれていないように感じる。
ドホナーニのベートーベンは素晴らしい。
みんなもっとドホナーニを聴こう!


