信州秋の旅 6日目 白馬、星と緑のロマン館、戸隠神社、小布施温泉 | 原付JOG(50cc)で旅に出よう!

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YAMAHAスクーター JOGでのキャンプツーリング日記。自分では特別なことをしている意識はないですが、旅で出会った方には大変驚かれます(笑)
キャンプ道具一式を積み12日間の旅をしたこともあります。工夫次第で原付でもロングツーリングを楽しめますよ。

信州秋の旅 6日目(2015.9.24)

白馬を訪れたら必ず行く場所がある。北尾根高原だ。

本来であれば、白馬のシンボル的存在の八方池(↓)を訪れるべきだろうが、
一度訪れた場所でもあるし、辿り着くには少なくとも2つのリフトを乗り継ぎ、そして登り約1時間のハイキングを要することから、気軽に行ける場所ではない・・・


<八方池 ※写真はお借りしたもの>

気軽に行けてかつ景色も良い場所が、北尾根高原だ。
今年7月にオープンした高原で、テラスの他、北尾根の湯という露天風呂もある。

北尾根高原には黒菱林道を上っていくが、完全舗装された道なので車でも容易にアクセスが可能だ。
また黒菱林道に入る前に和田野という軽井沢によく似た雰囲気のホテルや別荘、レストランが建ち並ぶエリアがあるが、ここは金持ち外国人が土地を買い漁っている場所のようで、冬になると99%が外国人になるエリアのようだ。どうりで、和田野ストリートには横文字の看板が多い訳である。
和田野には何故か長野オリンピックの五輪マークが掲出され、通り全体にはとてもお洒落な感じが漂っており、北尾根高原に行くがてら、和田野の雰囲気を楽しむのを白馬訪問の楽しみの一つにしている。

さて、早朝目が覚めて、いつもならキャンプ場で朝食をとるところだが、どうせ朝食をとるなら眺めの良い場所で・ということで、カップラーメンとチーズ、ヨーグルト、その他コーヒーを沸かせるようにとイワタニ携帯ガスバナーをリックに詰めて、テントはそのままに朝6時過ぎに白馬アルプスオートキャンプ場を出発、北尾根高原を目指した。

6時半に北尾根高原に到着したが、あいにく早朝から曇りの霧がかかった天気で、絶景とはいかなかった。

 <早朝の北尾根高原にて。 テーブルで朝食をとる>
 
一度晴れた日の澄んだ絶景を眺めてみたいものだが、白馬はなかなかその雄姿を見せてくれないものである・・・

それでも、コーヒーを沸かしたりカップラーメンを食べたして、ゆっくりと一人の時間を楽しんだ。

8時過ぎになると、ゴンドラリフト関係者が現れ、「早いねー」と声をかけられた。
その後しばらくすると高原運営関係者が現れて、芝生エリアにタープや展示品としてのモンベルテントなどを設置し始めた。

高原運営者の方と15分程会話をし、そろそろザワザワしてくる時間だろうと8時半過ぎに北尾根高原を下りキャンプ場へ戻った。

キャンプ場へ戻るとすぐに雨がパラついて来た。
今日は雨の予報だったが、予報通りになった模様。急いでタープとテントを撤収し、キャンプ場を出発した。


本日のメインの予定は、戸隠である。パワースポットや神社巡りにはあまり興味はないが、有名な神社でもあるので一度は訪れたい場所だった。戸隠神社は宝光社、中社、奥社と3社あるが全部は無理でも奥社は是非訪れたい。
戸隠へのルートであるが、白馬からR406を通り鬼無里に行き、そこからツーリングマップルで紫になっている戸隠とは逆方向のR36を星と緑のロマン館付近まで行き、キリの良い場所で引き返してR36を北上して戸隠神社へ。その後、富士里牧場あたりでR36からR404に入り、R506を通って市街地に降りる。その頃には夕方のいい時間帯になっているだろうから、晴れていれば山田牧場でキャンプといきたいところだが、この天気だと微妙かもしれない。
雨の中でのテント設営&撤収ほど旅気分を台無しにするものはないからだ。。
雨が降り続くようなら山田温泉で見つけたライダーハウスでお世話になるか、最悪、貧乏学生旅のように「道の駅で野宿」か・・(笑)
まっ、今夜の宿は今後の天気の様子をみて決めることにしよう。

キャンプ場を出発する際には、雨は本格的になってきた。
装備は完全に雨モードへ切り替えた。
雨走行の度に改良を重ね、ほぼ完成形に近づいたと思われる現在の雨装備は以下4つ。
①上下レインウェア
②ステップのバック2つを75Lゴミ袋で包む、
③靴を長靴(←旅ではプラスチック工具ボックスに入れリアに常に積んでいる)に履き替える、
④ヘルメットシールドをYAMAHAのシールド撥水剤でスプレー

特にYAMAHAのシールド撥水剤は効果抜群で、シールドについた雨が小さな水玉となり流れていくので雨の日でもシールド越しに風景を楽しめるようになった。

不満を挙げるとすればレインウェア。ホームセンターで買った5000円程度のものなので、耐水圧10,000とツーリング用としては不十分。手首部分から浸水して中の皮ジャンの裾を濡らすこともあるので、耐水圧20,000のYAMAHAの本格的なレインスーツを購入予定だ。

因みに雨の日はグローブをせず、素手で運転しているが、これは耐水グローブを持っていないという単純な理由から・・(苦笑)。

さて、雨のなか白馬から鬼無里を目指してR406を登ったが、このR406からは北アルプスの絶景がよく見えることで有名のようだ。特にチャリダーに人気の「トンネルの先の絶景」白沢峠(嶺方峠)がある。

 <白沢峠(嶺方峠) ※写真はお借りしたものです・・>
 
雨のなか必至に登っていたワタクシは振り返る余裕はない・・(苦笑)
が、振り返ったとしてもこの悪天候では北アルプスの絶景はどちらにせよ期待できなかっただろう。。

この嶺方峠についてはツーリングマップルに一切記載がない点はなかなか興味深い。。
ライダーとチャリダーでは楽しみの視点が違うのか、このような絶景ポイントは他にいくらでもあるということなのだろう。

鬼無里に近づいた頃から雨は小雨に変わる。鬼無里からはR36をツーリングマップルで紫色になっている南方面へと進む。
小雨になったとはいえ空は相変わらずどんよりしているが、右手に雄大な山々の姿が見えてきた。星と緑のロマン館の駐車場に停めたが、幻想的な風景が広がっていた。

 <星と緑のロマン館からの幻想的な風景>
 
旧iPadのお粗末な画質ではその幻想的な光景を捉え切れないのが残念だが、グラテーションになった山々の上に雲海が広がり、北アルプスの頂が雲海の上から所々に顔を出していた。
絶景というより、幻想的な風景だった。戸隠付近に来たらなら是非足を延ばしたい場所だ。
同じく駐車場からこの景色を眺めていた長岡ナンバー軽自動車の老夫婦によれば、「今日みたいな悪天候だからこそ、このような幻想的な風景が見れる」のだそうだ。。

缶ヒーヒーを開けて、この幻想的なパノラマをしばし見ながらひとやすみ。
道端で絶景を眺めながら、露天に浸かりながらの「ひとやすみ」ほど悦なものはない・・
ということでチョイワルおやじは、いつでも何処でも「気軽にひとやすみ」できるようソフトドリンク、コーヒー類を3缶ほど常時忍ばせています。(笑)

因みに晴れているとこのように見えるようです(↓)

 <星と緑のロマン館のパノラマ ※写真はお借りしたものです>


1缶飲み干すと、この景色が見れれば十分とR36を戸隠方面へ引き返した。
途中から雨はだんだんと強烈な雨へと変わった。

戸隠へ向かう途中に大望峠展望台という場所があったので、急な坂を上って展望台へ。
しかし、展望は雨のためか全然ダメ・・(星と緑のロマン館の眺めの方が良かったですね)
ということで、すぐに道を引き返す。(笑)

天気が良ければ↓のような景色が見られるとのこと。(ホントかな??)

 <大望峠展望台からの眺め ※写真はお借りしたものです>
 


この雨模様だと、3社全て廻るのは止めて、やはり奥社ひとつにしよう・・・
昼飯時だったので、雨宿りも兼ねて中社の戸隠そば山口屋というお店に入った。

当方グルメではないが、美味しい蕎麦には多少なりとも興味がある。。
ざる蕎麦と真澄麦茶を注文した。

雨は止まないのでそのまま出発。
戸隠神社奥社に着くと駐車場に停めて、そこからは徒歩。片道30分くらいかかるとの事前情報だったが、結構ハードで行きは登りになるため軽いハイキングといえるだろう。

参道の途中から雨は止んだ。
iPadは駐車場に忘れてきたので写真は撮らなかったが、奥社への参道は森が深くイメージ通り神気溢れるものだった。
 <戸隠神社奥社参道 (まさにこの広告のイメージ・・)>

特に、参道途中にくぐる藁ぶきの随神門は、年月のためか瓦葺屋根に苔どころか植物が生えており何とも古風で、粋な佇まいだった(写真に撮れなかったのが残念)。

参拝を終えると、お守りを一つ購入して来た道を戻る。
帰路はまた雨が降り出してきた。

駐車場近くに戸隠忍法博物館なるとても興味をそそられる資料館があったが、雨のためか億劫になっておりそのまま先を急いだ。
やはり雨の日にはやはり「少し足を延ばそう」という気持ちにはなりませんね・・・(苦笑)

 後日調べてみると、戸隠神社の近くには鏡池なる観光スポットがあったようです。
今回はスルーしてしまったので、次回機会があれば訪れたいです。
 <鏡池 ※写真はお借りしたもの>
 
先日写真をアップした白駒池の紅葉もとても綺麗でしたが、↑の鏡池の紅葉もキレイですね!


戸隠奥社を出発したのは3時くらいだっただろうか。。
雨はまた強烈な雨へと変わっている。

R36を北へ、その後R404を南下して飯綱高原へ。
アップダウンのある道が多い。天気が良ければきっと爽快な道だろうと思う。
途中からR506へ舵を取り、ループ橋を2つ超えて市街地へ下る。

このあたりから今夜の宿をどこにするか気になりはじめる。
 この雨模様だと、山田牧場でのキャンプは無理だろう。

山田温泉のライダーハウスという選択肢もあったが、初めてのライダーハウスということで少し躊躇いもある(←そんな柄ではないのだが・・笑)

ツーリングマップを調べるとオアシス小布施という道の駅が近くにあった。

ワタクシの原付ツーリングは夜は基本キャンプなので、道の駅での野宿といったものも勿論過去経験はない。。
しかし、カブで日本1周というブログを見てみると、道の駅でテントを張っている写真が多く見られ、非常手段としてはアリなのかもしれない。

ただ、(雨の日には)屋根がある・ないでは状況は大きく異なるので、まずはオアシス小布施に屋根付の場所があるかどうか下見に行くことにした。

道の駅に着いたのが夕方6時前後。辺りは暗くなっている。

幸いなことに、オアシス小布施はロードサイド家電店によくあるような1階駐車場、2階店舗といった構造になっており、1階駐車場は完全に屋根付きで雨シェルターとしては完ぺきな建物だった。
既に、ここで夜を明かそうとしている車が多く駐車していた。

山田温泉までこれから行くのも面倒だし、今夜はここ(道の駅オアシス小布施)で野宿することにしよう!

時間がたっぷりあるので、2階の飲食街でソフトクリームを食べ、お土産屋さんを物色する。
ふと、信州を愛する大人の情報誌 KURAという情報誌に目がとまる。
「信州を愛する大人の・・・」というフレーズは正にワタクシにぴったりではないか・・(爆)
ということで早速KURAを2冊ほど購入した。

夜は長い。。
近くにいい温泉はないかな?とiPadで検索してみると、小布施温泉あけびの湯という露天付の温泉が見つかった。
しかも夜10時まで営業しているではないか?!

極力道の駅の駐車場で過ごしたくなかったので、あけびの湯で閉店時間までゆっくり過ごすことにした。

原付を走らせて15~20分ほど。丁度良い距離だ。

あけびの湯に到着したのが7時頃。宿泊施設を兼ねた温泉施設のようだ。600円と料金も手ごろ。
温泉に入っていると、本格的な温泉だった。
内湯だけでも満足できるレベルだったが、露天からは街の夜景が一望でき予想外の喜びだった。
しかも露天には気持ちよく寝湯ができるように、石づくりの枕と腕置きまであるという凝りよう
ここまで寝湯でリラックスできる雰囲気の露天はお目にかかったことがない。。

ゆっくりと温泉に浸かり、休憩室で先ほど購入したKURAを読み閉館までゆっくり時間を過ごした。

このあけびの湯、朝は6時から営業をしているというし、とても良心的な温泉施設だと思う。
道の駅での寂しい夜にくつろぎを与えてくれてありがとう!

温泉を出ると、近くのコンビニでお酒&つまみを購入、道の駅へと戻った。
夜10時半すぎ。
車中泊の皆様は既に睡眠中のようだが、ワタクシはその時間から静かにテント&シートを設営。
テント泊の者はワタクシの他いなかった。
 
40過ぎて道の駅で何やってんだろう・・と情けなく感じたが、ま、気にしないことにした・・(苦笑)

場所柄ウイスキーという気分にはなれない。
テントの中でコンビニで買ったチューハイを2つほど開け早めに眠りについた。


<6日目(2015.9.24)の走行データ>
■出発時メーター:××,199km      
■到着時メーター:××,340km
■本日の走行距離 :141km
■天候: 雨


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信州秋の旅 8日目 秋山郷、湯宿温泉、たくみの里
信州秋の旅 7日目 滝の湯、塵表閣本店、秋山郷
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信州秋の旅 2日目 山田牧場、雷滝、七味温泉(山王荘)
信州秋の旅 1日目 榛名湖、志賀草津、カヤの平キャンプ場
信州秋の旅 準備編