ALTEC 604E 同軸スピーカー 1967年 アメリカ合衆国 $199.00
黄金期のアルテック・サウンド 天国的な明るさ、優美でエレガントな麗しい音色。
604Cより音が明るくフレッシュな新鮮さが加わる。強力な磁気回路が弱められ聴きやすくなり、
刺激的でやかましい所があるCより優しい音になった。高域はクリアーになり、
高域特性が目覚ましく改善された。小音量再生も向上している。
604Cの音の渋さ、哀愁の漂いは薄れたが、個性や色艶の濃さは減じていない。
どちらもALTECの音といえるだが、両者の音質傾向は大きく違う。
豊かで活き活きとした躍動的な音は全盛時代のアルテックを象徴している。
高域レンジが大きく拡がり、現代的なユニットに変貌を遂げた。しかるべき
セッティングを施せば、抜群の音像定位や豊かな空間描写が味わえるようになった。
1967年~1974年頃まで作られ、604シリーズでもっとも長期間製造され
信頼されたユニットである。前付けユニットの604Cから当てバッフルにマウントして
エンクロージュアの内側からマウントする後付けユニットに変更になり、
非常に重たいユニットである604の取り扱いが容易になった。
ガスケットが茶色のコルク製になったのが一目して分かる変更点であるが、
foの数値がよくなり耐入力も向上している。エッジはフリーエッジ。
ドライバーは802D、ウーファーは515、外観の仕上げも従来とは
大きく変わっており、C~Dのアルテック・グリーンから
フレームはホワイト、マグネットカバーはグレーに変更になっている。
ネットワークは1500HzクロスのN1500Aで高域レベルアッテネーターが付いている。
インピーダンスは8~16Ωと表記されているものは12Ωで設計されている。
減退スロープ値は低域側のハイカットが-6dBと緩やかな値で切っており、
高域側のローカットが-12dbとなっている。「604は家庭で聴くには音が強すぎる」
という声があったが、そうした意見が反映されたのだろうか、
やかましいところは微塵もなく聴きやすい音になっている。
L.F H.F アルニコVマグネット 38cm同軸ユニット 15インチウーファー 2.25インチドライバー
再生周波数20~22,000Hz ボイスコイルインピーダンス 12Ω(8~16Ωと表記の場合)
許容入力35W (50W ピーク)クロスオーバー周波数1500Hz
外形寸法 38.9cm 28.3cm 15.3kg 一本 フリーエッジ 能率101dB
ネットワーク N1500A アッテネーター、これは高域のレベルを可変するものではなく、
1.6kHzでクロスオーバーされたウーファーとドライバーユニットの、
クロスオーバー付近の帯域を最大10dBの範囲で増減する方式となっています。