ALTEC 604 Duplex A,B,C,D,E 大研究 | 禁断のKRELL

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604AはRWBという赤文字の初期型とHOLLYWOODと書かれた黄色文字の後期型がある
RWBで200万〜 HOLLYWOODで100万〜 アメリカのスピーカーでは最高峰とされている。
Cとかと比べると蝶ダンパーとフィックスドエッジでパーン!というキレの良さが違ってくる。
ではボーカルとかを聴く人でジャズの楽器の音を重視しないのであれば必要ないか?

というと、そうでもなく、音色とか質感が全然違ってくるわけです。やっぱりAというのは
引き合いが多く、価値がある オリジナルコーン の ミントコンディション の個体が

出て来ても、値段がいくらになるかなんとも言えないものがあるのです。

 

 

 

 

 

 

 


604AまででLansingはALTECを去っている。これに続くBタイプは基本設計が同じだから
Lansingの作といえる。ステレオで使うならAかBかちゃんと合わせる。当然混在はさせない。
604Aはアルテックトーンが存在するがもっと普遍的。Cの方がアルテックトーンが遥かに強い。
Cのようなアルテック色が強い音の方が好きという人も中にはいるのだが、
キャラクターが減ってもランシング作の方を珍重する人が多い。

 

 

これは個人的な感想ですが、自分はCタイプがいままでのところ一番好きですね。

 

 

 

友人の意見。いやその通りです!604A 特に初期は最高です!ただアルニコなどで基本的に減磁していること、
再着磁は基本的に良くないこと、ダイヤフラムが本物かどうかなのでかなりの大金が必要かと。
あとジャズくらいならまだしも現代音楽ソースだと合わないこと、エレキは無理だと思います。

 

 

 

 

 

 

 



604A,B Aが一番人気、Aは切れが良く反応が速い。ユニットは黒っぽい色。フィックスドエッジ。
初代とBは同じ。なめらかなで普遍的な音は聴きやすいので一番人気がある。


604C ABからは音は大きく変わる。ユニットはグリーン色。フィックスドエッジで後半はフリーエッジ。
初代,Bから傾向は大きく変わる。しっかりした音。TANNOYなんかと比べるとうるさいというか激しさや切れが出てくる


(フリーエッジはエッジがジャバラみたいになってる)

604D,E やはりCから大きく音が変わる。Dは存在数が殆どない。Eのユニットは白っぽい色。あと極少数のグリーン色が存在。
Cから"ガラリと"大きく変わる。結局T社と同じで同じ音だと買い替えてくれないので傾向を大きく変えてきている。

 

つまりグリーン色はCかDかEしかないのだが、ほぼCで間違いない。

 


604-8G ここからは大きく評価が下がる。日本にも多く輸入されていたので現在も使ってる人は多い。
でも最近のスピーカーなんかと比べると反応もいいし全然良いといえる。

 


フィックスドエッジもフリーエッジも寿命はウレタンエッジなどより遥かに長寿命だが、やはり交換は必要になる。

(使っているとエッジが薄くなってくる)

CのユニットにEの振動版やコーン紙でリペアしたものもある。紛いものと言ったら言葉は悪いけどやはり違う物になる。

 

 

 

日本でもっとも売れた604が 604-8Gで、もっとも多く輸入されたのが604Eである。

 

 


ALTEC 604A,B,Cは間違いない買い物。

C所有→A買う〇

 

C所有→B買う〇

 

C所有→E買う×


やはり604 A,B,C,D,E と後のモデルになるほど音が薄くなる。

 

つまらなくなる。楽器の音色だとか質感も古い方がよい。


604シリーズはA7やA5より鳴らしやすい。A5,A7,817Aは腕が要る。雄大なスケール感は魅力だが、

キャビネットの共振による音の汚れも大きい。


604A(無印の初代)はアルティックの最高峰。A,BはC以下より数が少なくなり値段も遥かに高くなる。

A,B,C全部持ってる人は一杯いる。

A,B持っていればCを鳴らすことは殆どない。


どのユニットも飛ばすって事は殆どない。能率103dBあるので1〜2wで大音量になる。

ユニットが飛ぶのはピンケーブルが外れて大きい音が出たときなど。

大音量で飛ばすってことは殆どない。ウーファーはまず大丈夫で、

ドライバーの振動版が壊れる。またはリード線が断線する。

 

 

 

また604ユニットは相当に古い製品なのだが、作りが堅牢であり、音が出ている状態であれば、

 

音質の経年劣化は少なく、ユニットもネットワークも手直しを必要とせず、そのまま使えるケースが多い。

 

TANNOYの同軸のように高域が出づらくなり、音がぼんやりと鈍くなる、

 

ギャップ内の錆付きを除去する為のメンテナンスをあまり必要とせず、

 

実物の音を知ってさえいれば、コンディション確認の為の試聴せずネットを通じて購入するリスクは少ないと言える。

 

これは修理の専門家から伺ったご意見なので間違いない。

 

 

 

 

604は銀箱とfamilykingの二種類の箱があるが、銀箱の方は音をしっかり前に出そうと

している検聴用モニター。familykingはバックロードで内圧を横に逃がしているので

音がこもりにくく、ヌケがいい。ホールの豊かな音場感を出せる。

一般家庭リスニング用としてはfamilykingがいいでしょう。


女性ボーカルを聴く場合、MONITOR REDとALTEC 604を比べると

ALTECの方が音が自然。TANNOYの方が色艶があり官能的という違いがある。

ALTECもマグネットの減磁やネットワーク部品劣化などで眠い音が出ている。

再着磁(3万円)やパーツ交換などのリペアーでボケた音は改善できる場合がある。


(上記内容はオーディオショップの方からのアドバイス)

 

 

 

 

2021/10/20 追記

 

 

 

 

 

 

こちらは筆者所有の604Cである。

 

 

 

このALTEC 604Cは当時、家庭用としても結構売れたのだが、基本的に業務用機であり、

 

その性格はプロ機そのものである。こうした業務用機器は鮮烈で張り出しが強く、

 

堂々としていて威勢がいいが、ニアだと音が強くちょっと辛いところがある。

 

普段聴きにはもっと円満な音の方が聴きやすく、好ましいところはある。

 

1950~1960年代の家庭用機は角が取れた円満な音で穏やかで優しい音のものが多い。

 

こちらの方が長時間聴くのには向いていて、印象も良く、人には勧めやすい。

 

具体的な例として挙げると、業務用機がALTEC 604C 家庭用機が ALTEC 879A Santana

 

アンプなら、業務用機の典型が ALTEC 1570T 家庭用がMcintosh MC240である。

 

604Eは録音スタジオ向けだが、604Cと比較すると優しく耳当たりのいい音になっていると感じた。

 

604ABはクラシックも含めてすべての音源を十全に鳴らせなければならなかった。

 

したがって実物はモニターサウンドで普遍的な音である。言い換えるとアルテックトーンは少なく、

 

ALTECの強烈な個性や魅力には乏しいといえる。604Cはそれ以降のモデルとは

 

一線を画する「格別の表現力」があり、ALTECの最高峰モデルであり、

 

アメリカのスピーカーで歴史上最高の製品であると思う。

 

ハイファイ・トーンで音場感や音像定位が飛躍的に進歩した604Eと人気を二分している。

 

初代の604AとBは高名なジム・ランシングの設計であること、存在数が少ないものは

 

値段が高騰する希少価値と、年代の古いものほど珍重される骨董品的な意味合いと、

 

(オーディオは大抵古いほど音がいい)年配のオーディオ愛好家の多くが好んで聴かれる、

 

クラシックも聴けるALTECスピーカーとして価値があり、高値で取引されているが、

 

音で選ぶならば、ALTEC 604CかALTEC 604Eであろう。