ECC82/12AU7 聴き比べ | 禁断のKRELL

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Mullard ECC82/12AU7

 

 

落ち着いたきわめて上質な音で心地よい切れとコクが両方ある。リファレンスとして愛用している。

 


(OCTAVE HP700でテスト)

 

 

 


SYLVANIA 12AU7A (CONN)

 

眩しいほど輝きと明るさで好印象。柔らかい音で他の球よりも音が広がる感じ。
輪郭の切れは弱くなりマスキングされたマイルドな音。本物のシルバニアで他の球とは
明らかに違う個性があります。甘味が強くトローンとした感じです。

(OCTAVE HP700でテスト)

 

 

 

 


松下12AU7/ECC82

 

動的な迫力に溢れるダイナミックな傾向。硬質調で輪郭がハッキリしてメリハリがある。
ウーファーの一発の重みが違う!ドシッ!とした確かさと重量感。例えると穏やかで

優しい音の6L6PPが迫力抜群のKT88PPPに近づいた感じ。スッキリして温度感が下がり

つまらなくなった。暖気時間によって音の表情が変わって来る。電源投入時に

発光する球である。使いどころがあるのでキープしている。国産ではナンバーワンの

人気があるがGEと比べると思わず買い漁るほどの魅力は感じない。

 

(OCTAVE MRE130でテスト)

 

 

 


GE 12AU7 グレー・ロングプレート

 

温度感が高く暖かい。音楽が饒舌に語り始める。熱っぽく囁きかけてくる女性ボーカル。

この小さなMT菅を交換しただけで、ドイツのアンプがイタリアのアンプになったようだ!

音楽の表情が豊かで心がときめく音がする。GE 12AU7Aよりこちらの方が

遥かに魅力のある球だ。甘美な音で、こちらの方が甘味が強く、GE 12AU7Aと比べると

ソノリティ成分が多く、響きには色艶がたっぷり乗る。2ランクほど↑の魅力的な音に感じる。

音の拡がりが豊かだ。音像リアリティだとか輪郭の切れが後退する。低音はやわらかい。

フォーカスも甘くなりあいまいな音になる。だが音楽性が高く聴き惚れてしまう。
この球にゾッコン惚れ込んでいる。市場価格も安く個人的には絶対のお薦め。

OCTAVEが創成期クレルのパワーアンプのようなエモーショナルな音になった。

(OCTAVE HP700初段管 MRE130次段菅でテスト)
 

 

 

 

 

 

 

 


GE 12AU7A

 

12AU7のローノイズ菅 透徹したクリアーさ、コントラストが高く明るさがある
OCTAVEアンプの音をスポイルせずに、温度感をより高くしてくれる。音楽に熱っぽさがある。
ボーカルの表情が魅力的だ。表現力豊かな音へと再生音を高めてくれる。繊細なタッチも
GE12AU7より上質で、鮮度感や輪郭の切れもより一段と高まりを見せる。GE12AU7と

共通の魅力を持ち、こちらの方がハイファイで上等な音だと思うが、音楽を聴かせる魅力はといえば
GE12AU7の方が随分上であるように思えた。GE 12AU7の方がエモーショナルだ。

(OCTAVE HP700初段管  MRE130次段菅でテスト)

 

 



 

 

 


RCA 12AU7A "clear top"

 

シルバニアと比べるとだけど、ちょい枯れた渋い落ち着きのある音で
クリアーさもある。そんなに差はないが輪郭が明瞭で古典球の味わいもある。
『缶コーヒーで例えると、RCAは微糖ブラックで他の古典の個性的な球は甘い』という意見を頂く。

 

(OCTAVE HP700でテスト)




 

 


TUNG-SOL 6189 12AU7W

 

高信頼菅 OCTAVEのアンプに付いていた標準仕様球。

リファレンス的な性格で音質はクセがなくOCTAVEアンプの素性がよく聴き取れる。
この球は信頼性に優れている。

 

 

(OCTAVE MRE130でテスト)