大音量でアンプの電源が落ちてしまう不具合 | 禁断のKRELL

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大音量でアンプのプロテクションが動作してしまうトラブル
についてまとめてみました。

 


スピーカーのインピーダンスが低い場合。アンプ側が
その低いインピーダンスに対応出来ず、大音量になると
オーバーロードプロテクション(過大負荷保護回路)が
動作して落ちてしまう。→アンプの最低インピーダンス保障をチェック

アキュフェーズの高級機はステレオ機だと1Ωまで保障している。

 


AB級のアンプは出力に応じて発熱量が大きくなる。
大音量になると落ちるのはサーマルプロテクション
(発熱保護回路)が動作してアンプの電源が落ちてしまうから。
ラックから出してオープンエア(周りになにも置かない)
環境で使用するか、アンプを強制空冷する。
ラックに入れる場合はアンプの上方に15cmの空間が欲しい。
→扇風機で強制空冷して様子を見る。

 


コンデンサーなどの劣化しやすいパーツが容量抜けなど
経年劣化による不良を起こすとスピーカー端子に
直流成分が現れるため、保護回路が直流を検知して
スピーカーを保護するために落ちてしまう。
大音量になるにしたがって直流が現れるため大音量で落ちる
症状と一致する。→修理に出す。

 

 


スピーカーケーブルのショート(短絡)があると
これも大音量になるにしたがって補正が効かなくなり
アンプを故障から守るためにプロテクションが働いて落ちる。
端子の締め付けがしっかりしているか、端末処理をしていない
場合は裸線のケーブルのヒゲが+―同士で接触していないか
チェックする。

 


かなり長いスピーカーケーブル、細いスピーカーケーブル、
特殊なシールドを使ったケーブルなどはプロテクションの
誤動作を誘発する要因になるのでノーマル品に交換する。

 

 

 

検索用 アンプの保護回路

 

検索用 アンプのプロテクションで困っています