大阪ハイエンドオーディオショウ2016 11/11の初日に行ってきました。
昼過ぎの14時29分くらいに入口に着くと、逸品館の清原社長が数人の関係者と
笑顔でなにか話しておられた。
18時30分くらいに帰ろうと二階の物販ブースの前に居るとまたお見かけした。
エレベーターでオーディオ催し物をやっている最上階から順番に巡って行きます。
アブサートロンのブースから
https://www.youtube.com/watch?v=eLeEDYHhPXg
ボルダーとウェストレイク 昨年とほとんど変わりが無いようだ。
あくまで不確かな情報ですが、アブサートロンは高齢となった兄弟二人と電話番の
女性といった数人くらいでやっている零細な代理店のようで、あまり大規模の展示は体力的に
追いつかないのかもしれない。
https://www.youtube.com/watch?v=0Zd_Rq18cwo
Magico Q1 流石のハイエンドサウンド 深みのある、音楽的にも十分聴かせてくれる音ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=zWLpSCde5NM
ハーマンインターナショナル ここは毎年音楽的に魅力に乏しい音だと書いていますが、
JBLの開発者が来日しており、例年とは一味違った魅力のある音を響かせていた。
「これがレビンソンの音??」と思わず驚いてしまった。。
鳴らしていたのは手前の黒いスピーカーで、JBL70周年記念モデル JBL4312SE。
アクシスのブース 昨年はFMアコースティックスが聴けたので個人的に昨年のナンバーワン、
他とはまるで違う浸透力と鳴りの良さに絶句した。
https://www.youtube.com/watch?v=p3I0kz2Fs1E&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=6jnQVJX6aa4
今年はDan D'Agostinoの、新シリーズのモノラル・パワーアンプ「PROGRESSION MONO」を
聴いてきた。出力は1,000W(4Ω)。22kgにもなる分厚いアルミ素材にベンチュリホールを
設けた新設計ヒートシンクを採用したことも特徴だ。
独立後の第一作となる MOMENTUM MONOBLOCK POWERAMPLIFIER と比較すると
かなり大型のモノラルパワーアンプだ。
現代ハイエンドの頂点を目指して作られた原音再生、無色透明なサウンド傾向だと
感じられた。ワイドレンジ・透明感を追求したニュートラルで色付けがない音。
MSB SELECT DACの力もあり、"スーパーハイエンドサウンド"と言っていいだろう。
わずかに高域にキャラクターを感じるが、クレル時代の"パッション"とか"エモーション"といった
イメージはやっぱり伝わってこない。彫琢が深く非常に緻密で、言語化するのに
戸惑ってしまうほど高次元に到達したサウンド世界だった。非常に実体感がある。
アクシスのブースはトランスペアレントのケーブルの支配力がきわめて大きく、
重厚だが音楽が静謐で躍動しない。つまり音が非常に大人しい。
プリアンプはMOMENTUM PREAMPLIFIER で、
ダゴスティーノのアンプですから、鳴らしていたのはやはりウィルソンでした。
かなり硬調、硬質な音ですね。硬くカチッとした音です。
往年のクレルのサウンドもコロコロ変わりましたが、しいていうと最後期モデルと似ているかな。
クレルほど誇張感や誇大感はそれほどないですが、とても音像の彫りが深いです。
その隔絶ハイエンドサウンドに大きな影響力を及ぼしているのは、
このお値段1000万円のDACの持つ力だろうと思った。
使われているスピーカーケーブルはトランスペアレントの超弩級モデルですし。
https://www.youtube.com/watch?v=QK1L0vwQYLY&feature=youtu.be
Kiso Acoustic 正直いうと高価なのにビックリするくらいちっちゃいスピーカーと感じましたね。
もう少しパワーのあるアンプで朗々と鳴らしてあげれば、点音源による
部屋いっぱいに広がるような驚異的な音場感と箱鳴りの良さが感じられるはずなんだけど・・・・・
これでは食指が動かない。ONKYOのオリジナル機D-TK10を中古8万程度で買うならありかも・・・・・・
https://www.youtube.com/watch?v=pihL50_RXek&feature=youtu.be
LUXMANのブース フラッグシップのソリッドステートアンプ(多分ブリッジで二台)も
ラックストーンがちゃんと残っていたが、
2016年 これから発売になるLX380 このプリメインアンプとJBLの組み合わせが
今回のショウで一番聞惚れる音色だったかもしれませんね・・・・・・
文句はまったくなかった。実に官能的だし、音楽的でとても魅惑的な音。
思いのほか彫りが深く、実体感のあるしっかりした音である。JBLのお蔭かな。
パット・メセニーのギターを鳴らしていた。
https://www.youtube.com/watch?v=rvVDSsiTq8A&feature=youtu.be
AccuphaseのブースではMonitor Audio と ノア・アーク・ジョイアから借りてきた
FRANCO SERBLIN Accordoを鳴らしていた。
やはり現代のスピーカーらしく、エレクタアマトールの時代から比べると透明感だとか、
S/N比は格段によろしくなっているが、透明感や繊細さなら逆ドーム型を使った往年のWatt3にも
敵わないだろうし、かといってソナスの持ち味である色艶や訴求力もなんとなく薄く感じられ、
真空管アンプの力を借りないと魅力的な音が出なさそうなスピーカーに感じられた。
あと音色はどこかモニター調で地味だ。普通のニュートラルな音質の小型ブックシェルフ
スピーカーに感じられる。
https://www.youtube.com/watch?v=XDWwC3BPBS8&feature=youtu.be
これはおそらく、Monitor Audio の新製品かな?まだハイファイジャパンのホームページに
載っていないのでスピーカーの詳細がはっきりしない。本体に近付いて確認すれば良かった。
あとで調べてみたが、新製品のプラチナムシリーズのPL200Ⅱだと思われる。
これは結構分かりやすい魅力的な音がする。
https://www.youtube.com/watch?v=ccmOwZbGcsU&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=bGTnv6AmuPc&feature=youtu.be
今回のナンバーワン!スピーカーは恐らく、VIVID Audio G2 GIYA 530万 だと思う。
チーフエンジニアのローレンス・ディッキーはオリジナルノーチラスの設計者、
コンステレーションのモノラルパワーアンプと、プリは不明だが、
マスターテープを"そのまま使った"という無茶をやったアナログレコード盤で
石川さゆりの「天城越え」を聴きましたが、正直な話、物凄く良かった。
アナログプレーヤーはステラの TechDAS Air Force Ⅲです。
ただステラ・ゼファンブースは部屋も一番恵まれているし、音量も一番大きかったのは書いておきたい。
ドイツのSTROMTANKの超弩級パワーアンプ、ではなかった、
STROMTANK S5000というモデル名の超巨大バッテリー電源でシステムの電源供給していた。
https://www.youtube.com/watch?v=-3fIRmggU8A
オーシャンウェイの大型ブックシェルフスピーカーとオーディオアルケミーの
セパレートアンプ、プリ38万ステレオパワーアンプ38万 モノラルパワーアンプ76万です。
これはとくにひっかかりのない、なんてことない音に感じましたね。
アナログ増幅段を持ったデジタルアンプです。ニュートラルな無色透明の音です。
和田先生の講演で旧東独 ムジーク・エレクトロニカの300万くらいのスピーカーを聴く。
坂本龍一、葉加瀬太郎が使っていて、あと矢沢永吉?といったアーティストが使用しているとの
権威付けの話を代理店の人から聴く。鳴らしているアンプがアキュフェーズのせいなのか、
あまりパッとしない。かなりの雄大なスケール感があり、パワーも入る。渋い味がある音だが、
もうひとつ突き抜けた魅力が感じられない。使いこなしが難しいのかな、
鳴らしこんで聴き込んで行かないとその実力は分からない。
サウンド志向は現代ハイエンドの系譜ではなく、どこか素朴で音楽的な味わい。
https://www.youtube.com/watch?v=7_7EPv-TRrw&feature=youtu.be
トライオードのブースは昨年と同じ印象なのであまり長居はしなかった。
難波の繁華街は本当に中国語だらけ、本当に1/3くらい中国の人じゃないだろうかと思うほど。
あと韓国語で会話している人達もいたけど、一グループだけだった。
あとで気が付いたけど、ノア・アークジョイアとエレクトリのブースを観るのを忘れていたようだ。
上から順番に全ブース見て回ったはずだけど、どこで抜けたんだろう?
会場の速報レポートにも載っていなかったので、もしかしたら無かったのかしら。
貸出はしていたのでMagicoのスピーカーやフランコセルブリンは至近距離でじっくりと聴けましたが。
初日なので準備中の小部屋がひとつあって聴けなかったのは憶えているのだけど、
三日目の注目商品のマラソン試聴会でお披露目するんでしょうね。
今年は物販が充実していたのかな。あるレコードを欲しがっていたお客さんをステレオサウンド
の人が「これは三枚しかないし、今日はまだ売り物じゃないんです」と断っていた。
別冊ステレオサウンドと、井上卓也著作集を買おうかなと30分くらい書籍を手に取って
悩んだけど、止めておいた。
今年はヘッドフォンのブースがなくて、探してもいないけど、トライオードのブースで
BMC Pure DACⅡに繋がれた高級ヘッドフォンを見かけたくらいかな。
ちょっと使ってみたけど、うちで使ったSONYやゼンハイザーのプリンとは比較にならない
ほど良かったが、所詮ヘッドフォンなのであまり関心が持てなかった。
なんで無くなったかは分からないけど、ヘッドフォンなんてスピーカーで音量無制限に
鳴らせる人に取っては無価値だし、筆者には関係ない話だ。
総括としては、昨年行った方は今年は聴きに行く価値があるか少し微妙な感じがしました。
筆者自身のオーディオが"アガリ"状態に近く、モチベーションが例年より低かったせいかもしれない。