今年も旧車乗りにとって厳しい季節である梅雨と夏ももう間近。
毎年の様にシートクーラーだ扇風機だとあれこれやっていましたが、今年は遂に、スシオさん式ペーパーコードシートを編むことができました。
ということで今回は
夏対策2021_1
ペーパーコードシート
MEX版完成
でございます。
*今回は一段と長いよw
遡ること2019年の7月。
スシオさんが500のシートフレームにペーパーコードを編んで完成させた、ペーパーコードシート。
これがスシオさん式
超納涼ペーパーコードシート。
見た目も軽やかで雰囲気も抜群。
走行中にその網目から抜ける風は快適そのもの!
ノーマルのビニールレザーとは比べものになりません。
そしてありがたくもその製作工程をブログ化してくださったので、
↓
(アメブロ版)
こちらにも。
↓
(帰ってきた!!FIAT500 ONLINE MANUAL版)
「これはやらねば!」
と思いつつも、今のシートを剥がしてシートフレームを使うか、それともシートフレームを新たに買おうかなどと、その夏は迷っていたのでした。
そんな折、スシオさんが今度は黒いペーパーコードでも製作し、
「試しに使ってみる?」
と貸してくださったのが
同じく2019年の8月。
「やったー!」
と喜んだのもつかの間…。
何故かMEX号のシートレールと相性が悪くて装着不可という悲劇に。
↓
そしてそのまま月日は過ぎ、昨年8月。
今度はなんとotsukaさんが、
「ノンリクライニングタイプなら使わないのが余っているから使う?」
と、わざわざ持って来てくださったのでした。
otsukaさん来たるの図。
ベリーサンクス!です^^。
さらに、スシオさんが
「ブラックのペーパーコードが一脚分くらい余っているから。」
と残りを譲ってくださったのでした。
スシオさん、ありがとうございます!
*うん、MEX号は皆様の善意でできているのでございますw。
さぁこれで材料は揃った!のですが、その時点ですでに真夏…。
暑いのが苦手なMEXは真夏に編む気になれずにそのまま持ち越しに。
で、今年のゴールデンウィークにようやく製作開始をしたというワケです。
手前がotsukaさんにいただいたシート。
奥はMEX号のもの。
先ずはMEX号のシートレールに
うまくはまるか試してみると、
案の定ちゃんとはまらずww。
恐らくMEX号のシートレールが
歪んでいるのでしょう。
そこで
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シートフレーム側のこの溝を
マイナスドライバーでこじり起こし
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よし入った^^。
ので
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シートを剥がしにかかり
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フレームだけに。
リクライニングしないタイプは
補強も少なく作りがシンプル!
ワイヤブラシでゴシゴシと
錆を粗方落として水洗い後脱脂。
それからサビチェンジャーで
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黒錆にチェンジャリまくり
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プラサフからの
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マットブラック塗装。
ゴム脚はまだ使えるので、
ラバープロテクタントで
潤いを与えておきました。
ということで、
スシオさんのブログを見ながら
いよいよ編み込みの段取り開始。
*編み方や材料は
スシオさんのブログを参照してください。
ペーパーコードの座面は、
スシオさんが試行錯誤の結果、
だいぶ緩く編んだのよりも
もう少し柔らかくしたかったことと、
(私の尻が虚弱なのか?)
クッションが無い分
私には座面が低過ぎてしまったことから
(背が低い^^;;)
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MEX号バージョンでは、
通気性のある
ハニカムゲルクッション
というものを仕込んでみようかと。
*ハニカムゲルクッション
密林で買いました。
↓
【2021最新版 特大】
ゲルクッション
無重力クッション Xsiyu
材質はシリコンぽい感じで
カバーは黒とグレーが付いてました。
(詳しくはショッピングサイトで。)
このクッションのカバーは
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表はこうで
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裏面はボツボツの滑り止め付きで
通気性が確保されていました。
ペーパーコードだけに対して
通気性は1/4くらいに落ちそうですが、
それでも
ビニールレザーの比じゃ無いでしょう^^。
因みにクッションのサイズ感はこう。
背もたれ側で少し寸足らずだけど
ほぼジャストフィット^^。
編み始めたところ。
リクライニング機構が無いため、
背もたれ下部は直接フレームに。
コツを掴み理屈がわかるまでは
知恵の輪状態でなかなか進まなかったり、
途中で編み方を間違えたことに気付き、
「ぐわー!おんのれ〜!」
と、
半分ほど解くはめになったりで、
背もたれだけで4時間。
なんかもう
座面はこれで良い気がして来たw。
*背もたれ頂部はスシオさんのとは
編み方を変えています。
以前スシオさんに
どういうところが大変だったとか
コツとかも聞いていましたが、
これはなかなかの手間ですね^^;;。
すでに腰と肩と握力にダメージ大w。
スシオさんは綺麗に作るために
何度か編み直したそうですが、
よくこれだけの作業をしたものです。
本当に頭が下がります^^。
で、
座面はいかにも涼しげなクッションの
中身だけにしてみようかとも考えたけど、
これだとシートフレームのスプリングで
クッションが千切れたりしそうだし、
荷重の分散がイマイチっぽいし、
この上にペーパーコードがあった方が
見た目も良くて空気層ができそうだしで
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結局編み始めたw。
ここからはクッションのせいで
スシオさん式の編み方ができないため、
悩みながらの自己流でやりつつ
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やっとのことで概ね完成。
なのだけど、
座面部分はクッションの動きを想定して
かなり緩めに編んだこともあり
まだまだ調整が必要なことが判明するも、
ここでゴールデンなウィークは時間切れ。
そして昨日調整開始。
この側面部分がバラけ過ぎるので
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後入れでペーパーコードを通し
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張り調整のため、
裏面中央にも。
そしてやっと完成!
スシオさんほど綺麗に編めなかったけど
初めてにしては
そこそこ上手くできたかも。
まぁ
編んだ上にクッションを敷くだけでも
良かった気もしなくはない^^;;。
そうすれば
クッションを洗えたでしょうしね。
完成した背もたれの背面はこう。
ペーパーコードは途中で
黒のタイラップで継いであるけど
目立たないのでよし。
が
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・
座面裏側は横着して
ペーパーコードの縦糸を
ほとんど入れなかったので
かなりみすぼらしく、
その上横糸が密になっているために
通気性を阻害している気が…^^;;。
4〜5箇所でまとめて束ねてしまおうか。
これは今後の課題。
座面部分のペーパーコードは
やはり裏側で
タイラップを用いて繋いであり、
これを引っ張ったり緩めたりすることで
張り具合を調整しています。
さて、
それじゃぁ取り付けますかね。
シートの比較。
座面はまだ新しい
ノーマルシートのクッションと
ほぼ同等の高さとクッション性。
もう少し下げたいところか。
背もたれは
ノーマルよりも少し深くなった感じ。
しばらく走りながら
張りを好みの感じに調整をしよう。
装着前に可動部にオイルを挿し、
シートレールにグリースを塗ったら
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装着。
スシオさんの自然な色のコードの様な
雰囲気は無いけど、
MEX号にはやっぱり黒よね^^。
助手席のLタイプのステッチが入った
シートカバーのおかげもあって
違和感も少なくて済んだかな。
クッション性はこんな感じ。
って、
実際に座ってみないと
わかんないですよねw。
そして気温が高かった本日テストラン。
途中で見た車内の温度計は30℃。
座面側は想像どおり、
クッションを仕込んだせいで
暑くも無いけど特別涼しくも無いw。
でもビニールレザーよりも格段にマシ^^。
ただね、
背もたれ側がなんかおかしい…。
背中の上半分は超絶に涼しいのに
下半分がなんだか涼しく無いぞ?
「こ、これはまた何か違うことが!?」
と思ったら
・
・
・
「は!コイツか!」
そりゃぁ風通しが悪いはずだw。
で、
配線図やマニュアルが入っている
このバッグは
とっとと助手席側へ移動。
そして背もたれの張りが強過ぎたので、
ペーパーコードを緩くして調整中。
座面を含めて、
いい感じのところを探すのに
しばらく繰り返すことになりそうだけど
・
・
・
ふふ。
満足度高し。
え?
「次は助手席も。」
ですって?
ふっふっふ。
甘いな。
助手席に座る人には
ノーマルシートで真夏の500を
たっぷり味わって
いただくのでございますよ。
ということで、2年越しのプロジェクトは遂に完成です!
でも涼しさを求めるなら、やっぱりペーパーコードの上にクッション敷けば良かったか?
いやいや…でも…いやいや…ww。
夏対策2021_1
ペーパーコードシート
MEX版完成_END