デスビとイグニッションコイルの交換 | Memory and Experience ~Cinquecento syndrome~

Memory and Experience ~Cinquecento syndrome~

○○○ 71' FIAT500との生活○○○
MEXが綴る旧FIAT500との悲喜こもごもな日々

前回ワイパーのレストアをしましたが、実はデスビ(NOS)と同時点火用イグニッションコイルも併せて頼んであったので、今日はこちらも交換しました。

 
 
 
ということで今回は
デスビと
イグニッションコイルの交換
でございます。
 
 
 
購入時から付いているマレリのデスビは長年の使用によるものでしょう、片方のガバナーウェイトに若干のガタがあり、点火時期調整時にタイミングライトで確認すると多少の暴れがあるのです。
とは言っても走行に支障があるほどでもないし、アイドリング時に気持ち暴れがあるかな?というくらい。
しかし、この前デスビの軸のギアをいつもの位置から一つコマがズレたことに気付かずに組んだらアイドリングに不正脈発生。
その時はポイントもコンデンサも新品に取替えたし、ポイントギャップも点火時期も合わせてあるし、キャブもコイルも大丈夫そうなのに謎でした。
 
そんなこともあって、NOSのデスビがあるうちに手に入れておこうと。
(NOS=New Old Stockの略)
ついでにイグニッションコイルの予備も持っていなかったので、そろそろ手に入れておこうということで、ワイパーのリペアパーツと一緒にスシオさんにお願いしてあったのでした。
 
 
 
 
 
 
そして届いたのはこちら。
この500R-126用のデスビは
ポーランドの
ZELMOT製。
 
 
 
さて、観察してみると、
古いグリースが固まっていたりしそうだし、
ゴミなど付着していないかが
心配だしだったので、
先ずは分解清掃。
 
 
 
組めなくなると困るので
分解はここまでw。
 
 
 
古いオイルやグリースの汚れを落とし
オイル・グリースアップしながら組み付け。
バラしていないギア周りには
たっぷりとエンジンオイルを垂らし、
クルクル回してオイルを染み渡らせ
馴染ませるために数日放置。
 
 
 
そして本日の交換作業。
と言ってもいつものように、圧縮上死点にプーリーを合わせて古いデスビを外し、予めポイントギャップを合わせておいたNOS品を同じ向きで差込み、後はプラグコードに使い古しのプラグを付けて、圧縮上死点手前10°でポイントとプラグに火花が散る様にデスビを振る。
 
 
 
そしてエンジンを始動し、
タイミングライトを使って
点火時期のズレや暴れがないか、
進角は機能しているかを確認したら終了。
 
 

 

さすが古くても新品。

暴れはほとんど無くて安定感あり。
まだあるうちに買っておいて良かった。
古いデスビはレストアして
予備にしよう。
 
 
 
 
続けてイグニッションコイルも交換します。
 
 
 

イグニッションコイルは
Double coil,Fiat126-500
というやつで、
こんな形。
 
*同時点火用です。
 
 
 
さて、組み付けと言ってもこれも今までのコイルと配線も同様なので難しいことは無し。
予めコイルの抵抗値とセメント抵抗の抵抗値を確認しておけば、後は配線さえ間違えなければ大丈夫ですね。
 
 
 
手持ちのセメント抵抗は1.7Ω。
コイルをの抵抗を測ると何故か
1.6~1.4Ωの間で動いてるぞ?
平均で1.5Ωか?
まぁ合計3.1~3.3Ωなので
OKということで^^。
 
 
 
このコイルをどこにセットするかですが、以前ファン側に移動したコイルは場所的に手が入り難く、整備性が非常に悪いため、スシオさんと同じ様に本来ならレギュレーターが付くボルトを使用して設置します。
 
 
 
ここね。
MEX号はオルタネーター化してあるので
本来ならレギュレーターが付く
ここのボルトが使えるんです。
 
 
 
そのボルト位置に合わせて
市販の金具で適当にベースを作り、
バルクヘッドにぶつかって
ガタつかない様にと、
裏にウレタンスポンジを貼って
できた。
 
 
 
古いコイルから配線を外しますが、
新しいコイルの信頼性が不明なために
暫く予備として車載するので、
ここの抵抗とコイルのバンド類は
このまま残しておこう。
 
 
 
新しいコイルを設置したら、
各配線を繋げばほぼ完成。
うーん、
配線はコイルの裏を通した方が
もっと見栄えが良かったかな?
今度直そう。
 
ここで試しにエンジン始動。
特に問題は無く、
コイル交換の効果は特に無し。
って、
今までのコイルが壊れたワケじゃないから
当然ですねw。
 
 
 
ここまで来ればあとは最後の仕上。
プラグコードのルートだけ。
あちこちに干渉しない様に配慮しつつ
ファンシュラウドからステーを出して
タイラップを使って途中で固定し
アクセルリンケージやフューエルホースも
かわすこのルートに決定。
 
 
 
これでデスビとイグニッションコイルの
交換は完了。
 
 
 
作業ついでに
扇風機とシートクーラーを外して
スッキリ^^。
 
そしてテスト走行で
さぁどうよ。

10分ほど走ってからのアイドリング。

 以前よりも安定したので一安心。 
アイドリングが若干上がったのは
デスビのせいかな?
季節も変わって来たので
アイドルミクスチャー辺りも
ちょっと調整しますかね。
 
 
 
ということで作業終了です。
(久々のフォグ無し顔^^。)
 
 
 
ということで、先週のワイパーリンケージ修理と今回のデスビ交換、そしてイグニッションコイルの予備ができたので、普段使いでの安心感はかなりアップとなりました。
 
 
 
デスビとイグニッションコイルの交換_END