Coppa Di Tokyo 2014_3 | Memory and Experience ~Cinquecento syndrome~

Memory and Experience ~Cinquecento syndrome~

○○○ 71' FIAT500との生活○○○
MEXが綴る旧FIAT500との悲喜こもごもな日々

2014/11/22
Coppa Di Tokyo 2014_3

今回はバブルカーです。
先の大戦後、経済的にも多大なダメージを受けた欧州では自動車がまだまだ高価であったと言います。
そのため、自動車を買えない層の人々には、サイドカー付きのバイクが人気だったそうですが雨の日は辛いし、少しでも自動車らしい気分を・・・。
ということで、バイク以上の快適性を確保し、尚且つ自動車よりも安価にと、バイクのエンジンを流用し、まさに”泡”のようなボディーをまとって様々なメーカーから登場したのがこれらのバブルカーであるそうです。
やがて経済や技術の発展とともにこれらは姿を消してしまいますが、今見るととても新鮮で、イマジネーションを掻き立てられるから面白いです。


BMW ISETTA 250 1960
(前回の2013でも書きましたが、大元はイタリアの自動車メーカーISO(イソ)ですね。)

こちらはSplendore-Ikahoでも出走していた個体です。
標高2,000mの地まで登れるんです!
浅間ヒルクライム2014_3参照)
MEX号は”ヘルクライム”
状態になってしまったというのに悔しぃー!・・・
しかしいつ見てもこの愛らしさには和みます。
黄色だったらヒヨコにしか見えません
^^。
ホワイトウォールタイヤがバッチリ決まっていますね。



キャンバストップが開放感を演出しています。



右側リアタイヤの前にはエンジン冷却のため?(キャブレターへのエアインテークかな)のスリットがあります。
リアタイヤの間隔がすごく狭いですね^^。



フロントに輝くエンブレム。



フロントをガバッと開けて乗り込むので、ドアハンドルが付いています。
丁寧にレストアされていて、各パーツの仕上がりも綺麗でした。



フロントが開くという構造上、ドアの吊り元になる左側に計器類が集中していますね。
なんとステアリングホイールもドア側についているので、ドアを開くとステアリングコラムの途中から折れる構造になっています。
レバーやスイッチはやはり独特。





Messerschmitt KR200

この3輪のメッサーシュミットにはドアが無く、替わりにキャビンの屋根が丸ごと開きます。
古~いカタログの絵を見ると、大人二人子供一人が乗れたようです。
オレンジ色の個体は屋根がホロで、ドイツカラーの個体はドーム型ですね。
この
ドーム型屋根、実はスモークアクリルでした。
これとは別に透明のものもあり、そちらはまるで戦闘機の風防のようです。
メッサーシュミットは他にも3輪のKR175、4輪のTG500があります。
それにしてもタイヤが小さい!



このユニークな形、一度見たら忘れられませんね。







う~ん、どこから見ても面白い。
実はリアタイヤの上って、跳ね上げるように開くんです。
それもまた面白いですよ。
是非WEBで探してみてください。



小さくても納まりよく作られたヘッドライト周りの造形。



このハンドル形状がまたユニーク!
正面のメッシュになっている楕円形のものはスピーカーかな? アンテナが付いているし。
座席右側の黒球がシフトレバーなのかな?



人が乗るとこのサイズ感!



帽子のような屋根が愛嬌たっぷり!



『ベンベンベンベン』と音を立てて、2台仲良く出発です^^。
テールレンズはなんかちょっと怒ってるみたい?


平日に街で乗用車を見ていると、ほとんど一人二人しか乗っていないので、これらのようなサイズ+多少の荷物が積めれば、企業が使うシティーコミューターとしては十分なサイズではないかな、なんて思ったりします。


Coppa Di Tokyo 2014_3_END

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FIAT&ABARTH系です。