「落下の解剖学」 | ヨシフのブログ

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なんのポリシーもなくブログはじめたら
本、映画、TV、アート、音楽について
思い出すこととか書いてました。

メトロ劇場で見ました。

 

橘玲「バカと無知」を

読み終えたばかりなので

その影響を強く受けた解釈をしてしまう。

 

夫婦、親子、家族の関係

(ほかすべての人間関係)

裁判をはじめ現代社会がとっている形式

本能をベースに生態系をつくる

ほかの生物と異なり人間の場合

これらすべて自然にはできておらず

「とりあえず今はこうしておきましょう」を

人類の歴史の中で選択してきた産物なはずで

その前提なしに過信すると

その無理がどこか弱いところに出る。

この世界は実のところ

誰かを罰して怨念の口を潤して

柄の間のカタルシスでしのいだり

幻の希望でやり過ごす繰り返しの

無間地獄なのだろうか。

 

作品内で

英語とフランス語が併用されるのも

言語の不完全さを

露呈させる試みのように思える。

 

 

松本清張原作「疑惑」を

連想する人もいるのでは。