「ヤクルトでめちゃくちゃ良かったです」
球界最年長46歳のヤクルト・石川雅規投手が2日、都内で会見を開き、今季限りで現役を引退することを表明した。身長167センチ、通算188勝の“小さな大投手”が、プロ25年間の思いを語った。
石川は「今シーズンを持って現役を引退いたします。25年間、楽しいことがほとんどでした。すごく楽しい25年間でした。悔いはないです。幸せでした。」と語った。
決断の経緯について「40歳を過ぎて毎年今年が最後じゃないかとか、毎試合最後じゃないかと思ってマウンドに上がっていました。24年間勝利を積み重ねることができた中で、勝てなかったらやめる、体もそうですけど気持ちで頑張れないとなったらやめるしかないと思っていた」と明かした。そして、「先日の神宮での登板、そのときに自分の中で投げ終わりにいろいろ考えることがあって家族に自分の気持ちを伝えて、登板のその日には決断しました」と続けた。
2001年ドラフト自由枠で青山学院大から入団。ルーキーイヤーから12勝をマークするなど先発として活躍した。白星を積み重ね、新人から24年連続勝利はプロ野球記録だ。また打撃でも24年連続安打の偉業を成し遂げている。
しかし25年目の今季は故障もあり2軍暮らしが続いた。8月27日の巨人戦(神宮)で初登板を果たすも、1/3回を5安打6失点で降板。「きょうが最後かもと思って一生懸命腕を振ったんですけど。でも、あのゲームで踏ん切りをつけることができたと思ったので決めました」と明かした。
通算551試合に登板して188勝194敗4ホールド、防御率3.94。昨年12月の契約更改後の会見では「200勝という大きな目標がある」と語っていたが、ユニホームを脱ぐ決断を下した。「スワローズファミリーの一員として同じユニホームを着て、25年間グラウンドに立てたことができたのが誇りです。ヤクルトでめちゃくちゃ良かったです」と思いを表した。
会見、撮影を終えた後、石川は「最後にいいですか」と切り出し、報道陣に感謝を伝えた。「皆様が取り上げてくださるからこそ、僕らは野球を頑張れます。きついことを書かれたこともありましたけど、それも含めて野球選手だと思っています。今後もスワローズをよろしくお願いします」と頭を下げ、会場を後にした。