協会トップが大関陣に〝喝〟だ。大相撲秋場所千秋楽(22日、東京・両国国技館)、大関豊昇龍(25=立浪)が大関琴桜(26=佐渡ヶ嶽)を押し出して白星で15日間の戦いを締めくくった。ただ、両大関ともに今場所は8勝7敗と勝ち越すのがやっと。関脇大の里(24=二所ノ関)に独走Vを許し、直接対決でも完敗を喫した。

 日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は、大関昇進が事実上決定した大の里について「立派ですよ。前に出ている。馬力があるし、思い切りがいい。全て押し勝っている」と絶賛。その一方で、今の大関陣には厳しい目を向けている。

 協会トップは「大関2人は褒められた成績じゃない。ウカウカしていたら、あっと言う間に抜き去られちゃう。鍛え直して、来場所は優勝を目指さないと。横綱大関が何人もいて、この成績じゃない。2人だからね」と指摘し、猛省と奮起を促した。