神宮球場で13日、行われたプロ野球のヤクルト―巨人戦で、投手が投げたボールが捕手の防具に挟まったため、走者が一つ進塁する珍しい事例が起きた。

 ヤクルトの攻撃だった七回裏2死二塁。打席のオスナに対し、マウンドの巨人・泉圭輔がカウント2ストライクから投じた3球目がワンバウンドし、捕手の岸田行倫のプロテクターに挟まってしまった。

 審判団は協議した結果、「ボールが捕手のプロテクターに挟まったので、走者を一つ進めます」と場内アナウンスで説明。二塁走者が三塁に進んだ。泉には暴投が記録された。

 公認野球規則の5・06(c)(7)には、「投球が、捕手のマスクまたは用具、あるいは球審の身体やマスクまたは用具に挟まって止まった場合――各走者は進む」とある。