大相撲名古屋場所千秋楽(28日、ドルフィンズアリーナ)2場所連続休場明けの横綱照ノ富士(32)が12勝3敗で並んだ平幕隆の勝(29)との優勝決定戦を寄り切りで制し、3場所ぶり10度目の優勝を果たした。本割ではただ一人1差で追っていた隆の勝が新関脇大の里(24)を押し出し、結びの一番で照ノ富士が大関琴桜(26)に上手出し投げで敗れた。
NHKでテレビ解説を務めた舞の海秀平氏(56)=元小結=は「照ノ富士は口には出してないんですけどもしかしたら今場所に進退を懸けていたのかもしれないですね。先場所、もう2日目から休場ですからね。今場所、出場がちょっと無理なんじゃないかなと思って見てたんですよね。強行出場したなと思って見てたんですよね。もしかすると進退を懸けたからこそ、ここまでできたんじゃないかなと思いますよね」と語っていた。
■舞の海 秀平(まいのうみ・しゅうへい) 本名・長尾秀平。昭和43(1968)年2月17日生まれ、青森県出身。木造高―日大を経て平成2年、出羽海部屋に入門。同年夏場所幕下付け出しデビュー。3年春場所新十両。同年秋場所新入幕。最高位は小結。幕内通算241勝287敗12休、技能賞5度。11年九州場所で引退。