天皇杯3回戦は波乱の展開に

 第104回天皇杯全日本サッカー選手権は7月10日に各地で3回戦を開催。川崎フロンターレ、セレッソ大阪、FC東京など、複数のJ1クラブがJ2クラブに敗戦。3回戦で姿を消す結果となった。

 川崎は大分トリニータと対戦。序盤から押し込まれる展開が続いたなか、後半16分にオウンゴールで失点。直後の同18分にMF保田堅心に追加点を許し、同33分にはPKを決められて3失点。試合終盤にFWエリソンが1点を返すも、1-3で完敗となった。

 アルビレックス新潟は現在J2リーグ首位のV・ファーレン長崎と対戦したが、前半だけで3失点を喫し、前半39分に退場者を出す数的不利の厳しい展開に。後半にも3失点し、最終的に1-6で大敗を喫した。

 水戸ホーリーホックと敵地で対戦した横浜FMは、試合序盤の前半10分と同14分に立て続けの失点。同35分にMF井上健太がゴールを決めて1点差に迫ると、後半39分にMF植中朝日が同点ゴールを決めて2-2の同点に。PK戦までもつれ込んだ一戦はGK飯倉大樹のセーブもあり、横浜FMが辛勝した。

 そのほか、愛媛FCと対戦したアビスパ福岡は後半に2失点で0-2の敗戦。FC東京はジェフユナイテッド千葉と対戦し、延長戦の末に1-2で敗退。ヴァンフォーレ甲府と対戦したセレッソ大阪も延長後半に失点し、1-2で敗れた。

 2回戦でFC町田ゼルビア相手にジャイアントキリングを達成した筑波大学は柏レイソルと対戦し、延長戦の末1-2で惜敗。同じくジャイキリ組のJAPANサッカーカレッジ(新潟県代表)はJ2レノファ山口と対戦予定だったが、悪天候のため延期に。代替日は7月17日に決定した。

 5つのJ2クラブが上位カテゴリー相手に見事なアップセットを見せて3回戦を突破。J1勢では、ヴィッセル神戸、サンフレッチェ広島、鹿島アントラーズなどが順当に勝利し、ベスト16に駒を進めている。

 なお、16強以降の対戦カードは、12日の組み合わせ抽選会で決定する。

 天皇杯3回戦の結果は以下のとおり。

神戸(J1) 2-0 徳島(J2)
鳥栖(J1) 3-1 横浜FC(J2)
札幌(J1) 6-3 山形(J2)
鹿島(J1) 2-1 藤枝(J2)
柏(J1) 2-1 筑波大(茨城県代表)
FC東京(J1) 1-2 千葉(J2)
広島(J1) 4-0 いわき(J2)
川崎(J1) 1-3 大分(J2)
横浜FM(J1) 2-2(PK:5-4) 水戸(J2)
湘南(J1) 1-0 東京V(J1)
新潟(J1) 1-6 長崎(J2)
京都(J1) 3-1 清水(J2)
G大阪(J1) 2-1 宮崎(J3)
C大阪(J1) 1-2 甲府(J2)
福岡(J1) 0-2 愛媛(J2)

悪天候で延期(17日に開催)
JSC(新潟県代表) - 山口(J2)