堺市によりますと、堺市北区に住む50代の男性は、大泉緑地に生えていたキノコを採取して自宅に持ち帰り、6月20日午後4時頃にフライパンで炒めて調理、食べた約2時間後に嘔吐するなどし、救急搬送されたということです。

 堺市によると、男性が食べたのは毒キノコの一種「オオシロカラカサタケ」です。


 ◆男性「しばらく眺めていたが…」

 男性は、「立派なキノコだと思って摘んだ。持って帰って、しばらく眺めていたが、我慢できずに食べてしまった」などと述べているということです。

 なお、男性は回復して、搬送翌日の午後、退院しています。

 堺市は、食用キノコかどうか素人が見分けるのは困難で、「採らない!食べない!売らない!人にあげない!」よう注意喚起しています。


 ◆オオシロカラカサタケ

 大きさは7〜30センチの大型で、初夏から秋にかけて畑や庭園、公園などの芝生や草地などの地上に群生します。

 食べると2時間ほどで下痢・嘔吐などの食中毒症状が現れます。

 カサは白い饅頭型で、カサは表皮が裂けて茶色のウロコ状になり、ヒダは成熟すると鈍い緑色になります。