人情味あふれる芸風で、上方落語を支え、テレビのバラエティー番組などでも活躍した落語家・桂ざこば=本名・関口弘=さんが喘息のため、12日午前3時14分、自宅で亡くなった。76歳。米朝事務所が公表した。

 2021年末まで、喘息に慢性閉塞性肺疾患を併発して入院、休養を繰り返していた。しかし、今年4月30日には弟子の襲名会見に、桂南光らとともに出席。持病が喘息で、体調については「喘息で全然あきまへん。はーあ。喘息あかんわ。ほんまに」と語っていた。

 同事務所の滝川裕久社長は報道各社にあてた書面で、「あまりにも突然の事で、ご家族も今は悲しみにくれるばかりです」と記し、「我々にスタッフにもお気遣いくださる、とても素敵な師匠でした」と突然すぎる別れを悼んだ。

 通夜・葬儀は故人、家族の意向で家族葬とし、後日、お別れの行う予定という。