<日本生命セ・パ交流戦:中日2−7楽天>◇8日◇バンテリンドーム

“乗っている男”楽天小郷裕哉外野手(27)が、プロ初のグランドスラムだ。2−2の2回1死満塁。1ボールから中日メヒアのスライダーを右翼ポール際に運んだ。「古謝の前回登板で援護できなかった。いつも以上に気持ちを入れて打席に入りました」。5日阪神戦で9回2死から放った逆転2ランに続き、再び勝負強さを発揮した。

19年ドラフト同期の渡辺佳、太田らがつくったチャンスだった。「(渡辺)佳明と太田がタイムリーを打ってくれたんで、自分もそこに乗っかろう」と一挙6得点のビッグイニングを演出。さらに1年前の6月8日阪神戦は最終的に勝利したが、自らの落球により黒星になりかけた苦い記憶がある。「去年は最悪でしたけど、今年はいい日になりました」と胸を張った。

▼小郷がプロ入り初の満塁本塁打。この1発がプロ野球通算2500本目の満塁本塁打となった。満塁1号は36年9月23日岩田(名古屋)で、500号が69年9月21日アルトマン(ロッテ)1000号が84年7月4日谷(近鉄)1500号が98年4月10日ウィルソン(日本ハム)2000号が09年6月8日北川(横浜)。2000号も同じ「6月8日」で、ちょうど15年かけて500本上乗せした。