国土交通省が自動車メーカー5社に対して、型式指定申請で不正のあった車種の出荷停止などを指示したことを受け、ホンダの三部敏宏社長は3日の記者会見で「認証試験は安心・安全に使っていただくための前提であり、今回の結果を重く受け止めている」と述べた。

 不正行為の対象は、「フィット」や「CR―V」など2007年から22年にかけて生産された22車種、約325万台に上った。騒音とエンジンの出力に関する試験で、試験条件の逸脱や実測値と異なるデータ記載が見つかった。法規基準は満たしており、そのまま乗車を続けても問題ないという。