「阪神0−1巨人」(24日、甲子園球場)

 巨人の先発・戸郷翔征投手がノーヒットノーランの快挙を達成した。巨人の投手が甲子園の阪神戦でノーヒットノーランを達成するのは1936年の沢村栄治以来、88年ぶりとなった。

 運も味方につけた。甲子園が判定にどよめいたのは2度。三回、及川の投前への打球はボテボテ。戸郷の一塁送球がそれ、岡本和が捕球できず。タイミングも微妙だったが、記録は戸郷の悪送球となった。

 2度目は五回、阪神の攻撃で先頭・糸原が一、二塁間へのゴロを放ち、岡本和が逆シングルで捕球を試みた。打球がわずかにイレギュラーしており、岡本和がファンブル。拾ってすぐにベースカバーに入った戸郷に送球したが、セーフとなった。再び「E」が点灯。記録は岡本和のエラーとなり、糸原も複雑な表情をにじませた。

 SNSでも「えっエラーすか」、「およよはヒットで良かったと思うけど」、「ヒットにしてくれんかw」などの声が上がっていたが、結果的に、この2つの判定が戸郷の大記録を左右する結果となった。