迷子になっていた小学2年生の男児を保護し、自宅に送り届けたとして、新座署は15日、私立城西大学付属川越高校(埼玉県川越市)のサッカー部男子生徒ら7人に感謝状を贈呈した。

 署によると、4月28日午後2時ごろ、新座市栄4の歩道を歩いてサッカーの試合から帰宅途中だった生徒らが、向かい側の歩道で「お姉ちゃんが見つからない」と泣いている男児を発見。男児の小学校を聞くなどして帰り道を調べ、1キロほど離れた自宅へ送り届けた。

 3年生の吉田悠希(はるき)さん(17)は「男の子が母親と会った際の安心した顔を見たときはうれしかった」と振り返った。男児の自宅へ向かう途中、不安を和らげるために、他の生徒らと「小学校で何をやっているの」など話しかけ続けたという。

 男児の母親は同日午後2時ごろ、「娘と息子が買い物に行って、息子がはぐれてしまった」と署に相談の電話をしていたという。塩原克利署長は「そのまま迷子になっていたら事件に巻き込まれていたかもしれない。責任を持って男の子を送り届けてくれて感謝している」と述べた。