「ソフトバンク2−1西武」(19日、みずほペイペイドーム)

 西武のドラフト1位・武内夏暉投手がプロ初完投初完封を目前にアクシデントに見舞われた。緊急降板後にチームは逆転サヨナラ負け。4勝目もお預けとなった。

 1−0の九回、先頭の周東に安打を許し、次打者中村の打席で1球けん制球を投じた。その直後、異変を察知した豊田コーチがトレーナーとともにマウンドへ。言葉を交わすと、ベンチ裏へ戻った。その後、松井監督がアブレイユへの交代を告げた。

 武内は首位ソフトバンクを相手に力投。五回には1死一、三塁のピンチを迎えたが、海野のセーフティスクイズは武内がグラブトスで阻止。三走・近藤を三本間の挟殺プレーでアウトにした。続く三森を一直に仕留め、無失点で切り抜けた。

 150キロ前後の直球とチェンジアップ、カーブ、スライダーなど緩急を駆使する変化球も切れ味抜群。制球も乱れず、好調のソフトバンク打線を抑え込んだ。だが、1点リードの九回、ちょうど100球を投げたところでまさかの緊急降板となった。