◆大相撲 ▽夏場所7日目(18日、東京・両国国技館)

 大関・霧島(音羽山)と関脇・若元春(荒汐)が夏場所7日目の18日に休場した。三役以上9人のうち5人が不在の異常事態となった。三役以上が5人休場するのは2018年九州場所以来となった。

 6日目まで1勝と不振の霧島は「頸椎(けいつい)症性神経根症で約2週間の加療を要する」との診断書を日本相撲協会に提出。再出場はせず、2場所連続負け越しとなって6場所在位した大関から関脇に転落する。若元春は「右足親指の靱帯(じんたい)損傷で1〜2週間程度の休養、治療を要する」との診断書を提出。再出場は状況を見て判断する。

 八角理事長(元横綱・北勝海)は「霧島は悪かったのだろう。2場所前は横綱を目指していた。気持ちより体。当たっても軽かった。不安があると当たれないからね」と分析。来場所、関脇で10勝すれば大関に復帰できる。だが、同理事長は「けがは仕方ない部分もある。まだ若いのだから治すことが大事。本人は出たいだろうが、来場所(の出場)にこだわらなくてもいい」と続けた。

 若元春に対しても「平幕に落ちても治した方がいい。大関とは違うからね」と腰を据えて治療にあたることを勧めた。休場者続出の状況に「(対策は)稽古するしかない。各部屋でやっていると思うけどね」と話していた。