大相撲夏場所4日目(15日、両国国技館)大関琴桜(26)が豪ノ山(26)を上手投げで退け3勝目を挙げ、父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の56歳の誕生日に白星をささげた。相手の攻めに後退した土俵際で逆転の左上手投げ。左足一本で残す薄氷の勝利にも冷静で、初日の黒星から3連勝と立て直してきた。

NHKでテレビ解説を務めた舞の海秀平氏(56)=元小結=は「もう相撲協会の看板力士ですから、ここから引っ張っていってもらわないと困りますよね。このままいくと番付が崩壊してしまいますよ」と一層の奮起を促していた。

■舞の海 秀平(まいのうみ・しゅうへい) 本名・長尾秀平。昭和43(1968)年2月17日生まれ、青森県出身。木造高―日大を経て平成2年、出羽海部屋に入門。同年夏場所幕下付け出しデビュー。3年春場所新十両。同年秋場所新入幕。最高位は小結。幕内通算241勝287敗12休、技能賞5度。11年九州場所で引退。