「日本ハム4−1西武」(14日、エスコンフィールド)

 日本ハムは山崎福也投手の完投勝利で今季2度目の4連勝。新庄政権では初となる貯金6となった。

 先発の山崎は走者を背負う展開も要所を締めた。最後のイニングとなった八回は、この試合初めての長打で無死二塁のピンチを招いたが、ゼロで切り抜けた左腕。九回は2死一塁から渡部を空振り三振に仕留めるとガッツポーズを繰り出した。今季最多となる137球の熱投で1失点完投。今季2度目の完投勝利でリーグトップタイとなる4勝目を挙げた。

 打線は二回、伏見の適時打で先制。三回にはマルティネスの適時三塁打と暴投で加点。西武・高橋の立ち上がりを攻め、主導権を握った。中盤以降はなかなか得点を奪えなかったが、最後までリードを守り切った。

 ヒーローインタビューにはバッテリーが呼ばれ、決勝打となった伏見は「打たないとあとから福也に何を言われるかわからないので、必死に打ちました」とコメント。34歳の誕生日となった12日のロッテ戦では代打で同点打を放ってサヨナラ勝ちに結びつけていたこともあり「34歳、いい流れが来てます。ありがとうございます!」と力を込めた。

 完投の山崎は「前回、西武ドームで完投できて、今回、エスコンでファンのみなさんの前で完投できて、本当にうれしく思います」と語った。「正直、きょうは球数も多くて変わるかと思っていたんですが、新庄監督の指がそう(完投)なっていたので」と明かし、「自分らしい投球ができてよかったです」と満面の笑みを浮かべた。

 チームは貯金6となり「本当に強いチームだなと感じてますし、新たな時代を作っていきたい」と9回を投げ抜いた左腕は前を向いた。