02年の皐月賞馬ノーリーズンが、福島県南相馬市の鹿頭ステーブルで7日に死んだ。25歳だった。公益財団法人ジャパンスタッドブックインターナショナルが8日に公表した。
ブライアンズタイムの産駒で、現役時代は池江泰郎厩舎に所属して12戦3勝(重賞1勝)の成績を残した。
デビュー4戦目の皐月賞では18頭立て15番人気の低評価だったが、B・ドイル騎手を背に中団から差し切り。1分58秒5のレースレコード(当時)で、タニノギムレットやアドマイヤドンなどの強敵を打ち破った。単勝配当は1万1590円だった。
以後は1番人気を背負った菊花賞でスタート直後に落馬するなど、勝利を挙げられずに終わった。
種牡馬としてはJRA重賞勝ち馬を出せなかったが、福島県南相馬市の神事「相馬野馬追(のまおい)」にも参加したほか「ウマ娘 プリティーダービー」にもキャラクターとして登場した。
鹿頭ステーブルの鹿頭芳光代表は「14年11月から当場でけい養させてもらいました。こちらに移動してからは、大きなけがや病気もなく元気いっぱいに過ごしていたので大変残念でなりません。人気ゲームの『ウマ娘』に選んで頂いたり、ファンの方々から『生牧草バンク』を通じて牧草を送って頂いたり、多くのファンの方々に支えられてここまできました。この場をお借りして、今までご支援頂いたファンの皆様に感謝申し上げます」とコメントを出した。