◆JERAセ・リーグ ヤクルト5x―3中日(3日・神宮)=延長11回=

 ヤクルトは塩見泰隆外野手が自身初のサヨナラ弾で4時間6分の激闘を締めた。

 3―3の9回にマウンドに上がった石山泰稚投手がプロ野球108人目の500試合登板を達成した。

 試合後、お立ち台に上がったベテラン右腕は安どの表情でしびれる場面を振り返った。9回2死満塁のピンチを招くも、最後はカリステを中飛斬り。無失点で切り抜け、「どの場面でも0に抑えないといけない。厳しいところですけど、毎日、毎日、同じ気持ちで向かっていくことを忘れずにいきました」と胸を張った。

 12年ドラフト1位で入団し、プロ12年目を迎えた。同世代にはセ・リーグに巨人・坂本、DeNA・宮崎、広島・秋山、パ・リーグにはソフトバンク・柳田、ロッテ・沢村ら各球団の主力としてバリバリ活躍しているスター選手が数多くいる「花の88年世代」。「すごく刺激はもらっていますし、(自分も)少しでも長く活躍したい。活躍しないとこの世界に残れないので。すごいな。負けていられないなと思う」と活力として右腕を振ってきた。

 「関わってくれた人に感謝したいですし、ここまで来られると思っていなかった。使ってもらった監督さん、技術を教えてくれたコーチだったり、本当に感謝したい」。支えてくれた家族、指導者、トレーナーをはじめとする裏方にも感謝の言葉を残した。

 「上を見れば、まだまだたくさんいるので、これ以上投げられるように頑張りたいと思います」。まだまだ働き盛りの35歳が、これからもヤクルトのブルペンを支えていく。