<BREAKING DOWN(ブレイキングダウン)11・5>◇30日◇都内

第3試合(66キロ以下キックルール)で、前日29日に追加されたばかりの「カウアン・オカモトVSむらけん」の一戦が行われ、カウアンが延長で豪快KO勝利を挙げた。

両親が日系ブラジル人3世というカウアンは柔道やカポエイラがバックボーン。一方むらけんは、元日本キックボクシング3階級制覇王者&極真館第7回全日本ウエート制大会重量級王者の須藤信充を父に持つ。

そんな2人の対戦はむらけんの判定1−0で延長に突入。延長でもむらけんが体格差を生かして上からパンチを振り下ろし、試合を優位に進めていたが、終了間際にカウアンがノーモーションの右ストレートでむらけんを倒してKO勝利をもぎ取った。

カウアンは試合後「カウアン・オカモト、K・Oです。よろしくお願いします。去年本当にいろんなことがあって暗闇の中にいたんですけど、このチャンスを死ぬ気でつかみに来ました。チャンスを与えてくれた溝口さん、ありがとうございます」と感謝した。

続けて「おい、レオどこにいるんだよ」とレオをケージの中に招き入れ「レオがオーディションの時に俺のこと蹴っ飛ばしてきたんで。次やってやろうかなと。僕は普段、音楽やってて練習してなかったんですけど、次は練習して倒してやろうと思います」と宣言した。

昨年ジャニー喜多川氏の性加害問題を告発したカウアンはその後、ブレイキングダウンCOOの溝口勇児氏から罵倒や嫌がらせを受けてきたと、今度は溝口COOを非難。同COOとの格闘技での対戦を求めたこともあった。しかしカウアンは29日の前日会見で「溝口さん、許してくれたんで、僕も全然(遺恨は)ないんで」と同COOとの問題がクリアになったと説明。今大会への意欲を示していた。