◇ナ・リーグ パドレス6ー4ジャイアンツ(2024年3月28日 サンディエゴ)

 パドレスの松井裕樹投手(28)が28日(日本時間29日)、本拠地開幕戦のジャイアンツ戦にリリーフ登板。1回2/3を投げ、無安打無失点の好内容でメジャー初勝利を手にした。

 厳しい場面で出番は巡ってきた。2−2の7回1死一、三塁、4番手として松井はマウンドに向かった。暴投で1死二、三塁とし、1番・李政厚(イ・ジョンフ)には中犠飛を許したが、味方の連携でニ走をアウトにしてこの回を終えると、味方がその裏に長短4安打を集めて一挙4得点で逆転に成功。

 8回も続いてマウンドに上がると、ソラー、フローレス、チャプマンを確実に3人で仕留めて守護神のスアレスにバトンをつないだ。開幕から3試合連続でマウンドに上がり、いずれも仕事を果たしてバトンをつないだ。この日もスアレスが最終回を締め、自身に嬉しいメジャー初勝利が付いた。

 先発のダルビッシュは5回0/3を5安打1失点、7つの三振を奪う好投を披露し、勝利投手の権利を手にマウンドを降りたが、3番手・ブリトーが同点を許し、今季初、日米通算197勝目はならなかった。松井にとってダルビッシュはスプリングトレーニング中からアドバイスをもらい、良き相談相手になってくれた頼れる先輩。多大な恩に報いる勝利となった。