米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(29)の通訳だった水原一平氏(39)による違法賭博疑惑で、大谷選手が25日(日本時間26日)、違法賭博への関与を否定する声明を発表した。ただ、「捜査中」を理由に報道陣との質疑応答はなかった。SNS(ネット交流サービス)では賛否両論が起きている。

 大谷選手は球団の本拠地・ロサンゼルスのドジャースタジアムで発表した声明で、水原氏について「結論から言うと、彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ、皆にうそをついていた」などと述べた。

 SNSでは質疑応答がなかったことに批判や戸惑いの声が相次いだ。

 「質疑応答なしでは本当のことは分からん」

 「ただ文章を読み、今の気持ちを話す。自己完結で終わる。自分の言いたいことしか言わない」

 「声明読み上げるだけって、昨日の二階(俊博・衆院議員)のよりダメじゃね?」

 「疑問の残る大谷くんの会見だったな。たぶん、大谷くんを守るために弁護人、球団側が作ったストーリーの紙を読んでいたんだろうな」

 一方で、大谷選手の気持ちをおもんぱかる投稿もあった。

 「自分の言葉で時系列を整理して説明してくれたし、大半の疑問は解消されて良かった」

 「質疑応答なしの声明発表ですが、精神的にかなりショックを受けてるのは見て取れた」

 「大谷さんに野球やらせてあげてほしい」

 米メディアによると、疑惑を巡っては捜査当局や日本の国税庁にあたる内国歳入庁が調べを進めている。米大リーグ機構(MLB)も調査手続きを始めている。