「パドレス−ドジャース」(20日、高尺スカイドーム)

 パドレスの開幕投手を務めたダルビッシュは四回途中1失点でマウンドを降りた。

 初回、いきなりベッツに対してカウント3−1からピッチクロック違反をとられ、四球で出塁を許したダルビッシュ。それでも初対決となった大谷を遊ゴロに打ち取ると、後続も寄せ付けずに立ち上がった。

 三回は2死から大谷に浮いたツーシームを捉えられ、移籍後初安打を許すと、二盗を決められて得点圏に走者を背負った。その後、2死満塁までピンチを広げたが、最後はフルカウントからの93マイルシンカーで空振り三振に仕留め、マウンドで吠えた。

 それでも四回、先頭のT・フェルナンデスを三ゴロに打ち取ったが、一塁へ悪送球となり、一気に無死二塁とピンチ拡大。その後、1死三塁となりヘイワードの犠飛で1点を失った。この時点で交代を告げられた。

 3回2/3を投げ、2安打1失点(自責点0)、3三振の成績だったダルビッシュ。リリーフした2番手のカスグローブがラックスを打ち取ると、ベンチで拍手しながら左腕を出迎えた。

 ダルビッシュは18日に行われた会見で「今まで一緒にトレーニングをしたことはありましたけど、今回は敵として戦うので、ちゃんと勉強(対策)して、私情は入れずに一人の打者として対戦したい」と大谷について語っていた。