宮城野部屋の師匠代行を務める玉垣親方(元小結智乃花)が11日、部屋の複数の力士が引退の意向を示していることを明かした。

 伊勢ケ浜一門は宮城野部屋で起きた暴力問題を受け、10日に一門での預かり案を協会に提出。これまで師匠であった宮城野親方(元横綱白鵬)と力士たちは、違う部屋に別れて転籍する案が軸とみられている。

 そうなれば、将来的に宮城野部屋が再興されるとしても一時的には師弟が離れ離れとなる。

 玉垣親方は「(複数の力士に引退の意向があることは)なにげに聞いている」としたが、「残る者、残らない者を含めて私がそこまで踏み込めない。入門したときのきさつを含めて、これからのことも」。宮城野親方のもとで修業を積みたいと考え入門した力士の気持ちを思い、玉垣親方も苦悩する。

 それでも、引退を考える力士に「すぐ引退と考えないで、まず(違う部屋へ)飛び込んで、考えても遅くないと思う。その辺は1人、1人の状況を見ながら」と現役続行を望んでいた。