◇3日 東京マラソン(東京都庁から東京駅前・行幸通りの42・195キロ)

 パリ五輪マラソン男子代表争いを兼ねた東京マラソンは、西山雄介(トヨタ自動車)が2時間6分31秒(速報値)で日本人トップ。自己ベストを1分超更新する走りだったが、代表選考の設定記録2時間5分50秒を切れず、五輪男子マラソンの代表最終1枠には届かなかった。ゴール後には手で顔を覆って悔し泣きした。この光景に、X(旧ツイッター)では「西山さん惜しかった 日本人1位でこんなに悔しそうなの見たことない」「西山の涙に 俺まで涙うるうる…」「西山さんにもらい泣き」などと涙を誘った。

 19キロ付近で2022年世界選手権代表の西山、木村慎(ホンダ)が転倒。集団で4、5人がつまずくアクシデントがあった。日本テレビ系の中継では35キロ過ぎまで設定記録を上回るペースだったが、最後は42秒及ばなかった。Xでは「惜しくもパリオリンピック派遣設定記録には届かなかったけど、その立派な走りは日本中に伝わった!!」「西山さん悔しいよな…転倒なかったらと思うと…」「西山君アッパレ!最後まで走りきった」などと励ます投稿が拡散した。

 大会は昨年12月の福岡国際、今年2月の大阪マラソンとともに五輪切符最後の1枚をかけたMGCファイナルチャレンジと位置付けられていた。3大会で突破者が出ず、いずれの大会にも出走しなかった”待ち”のMGC3位・大迫傑(ナイキ)が五輪切符をつかんだ。