阪神の高卒2年目右腕・茨木秀俊投手(19)が2日の日本ハム戦(札幌ドーム)の6回から3番手として登板。2回1安打3四死球無失点の投球内容だった。

 新潟・帝京長岡高から2022年のドラフト会議で4位指名された若虎だが、本来の出身地は当地札幌市手稲区。指揮官の粋なはからいで〝地元凱旋登板〟となったマウンドを「地元ってところもありますし、いい気分で投げられました。うれしいというか、ありがたい気分。(観戦に訪れた)両親には成長した気分を見せたかったので」と振り返った。

 立ち上がりの6回は空振り三振、二ゴロ、見逃し三振の3者凡退と上々のピッチングを披露。直球も自己最速の150キロをマークし「6回は良かったよ。いきなり146とか147と出たからアレって思ったわ」と岡田監督を驚かせた。

 続く7回は3つの四死球などを出し二死満塁のピンチを背負ったが、細川を右飛に抑え無失点で切り抜けた。試合後の右腕は「2イニング目はもっと抑えようとしちゃって、変な力や焦りが出てしまった。満塁になって開き直れた。ゾーンで勝負するしかなかったので、うまく抑えることができたのは結果的には良かったです。打たせないという気持ちを持っていれば何とかなると思うので。今後も強気で相手打者を攻めていきたい」と収穫と手応えを口にした。

 この日のゲームでは、はドラフト同期同学年の左腕・門別が先発し4回2安打1失点。今後も長く比較されていくだろう好敵手にして盟友への思いを聞かれると「日頃から高め合えている関係。今後も切磋琢磨していきたい」と胸を張って答えた。

 門別は既に一軍戦力としての評価を指揮官から受けている。だが、この日の茨木の好投は、自身が門別の〝オマケ〟ではないことを明確に証明していた。