サッカー女子パリ五輪アジア最終予選第2戦が28日に国立で行われ、なでしこジャパンが北朝鮮に2―1と勝利して本大会の出場権を獲得した。

 試合後、敗れた北朝鮮のリ・ユイル監督は地元北朝鮮メディアの質問に対して大号泣しながら異例の〝謝罪〟をした。

 会見の最後に自ら同国メディア「朝鮮新報社」の記者を指すと「勝利を目指して諦めず走り続ける姿に感動した。スタジアムでは熱烈な応援があった。(国立に来場した)3000人以外にも日本各地で同胞たちが熱い応援を送っていた。同胞たちに一言お願いします」との質問を受けた。

 すると、リ監督は約30秒にわたって嗚咽しながら涙を浮かべて大号泣。言葉を詰まらせた。ようやく言葉を発すると「日本全国から私どもに声援を送ってくださいました同胞のサポーターのみなさまにいい結果を出すことができず、申し訳ない気持ちでいっぱいです」と敗戦を懺悔しながら異例の謝罪。そして「これから良いプレーを、良い試合を見せられるように努力していきたいと思います」と強く誓った。すると、会見場にいた北朝鮮メディアからは大きな拍手が沸き起こった。