元横綱白鵬が弟子の暴力問題で師匠の立場を外れた宮城野部屋で、師匠代行となった同じ伊勢ケ浜一門で大島部屋付きの玉垣親方(元小結智乃花)が28日、初めて朝稽古を指導した。

 27日夕に大阪市内の宮城野部屋宿舎に入った玉垣親方は、宮城野親方や力士に対し、現状をしっかり受け止めて責任ある行動をするよう求めた。治療など必要な場合以外の外出禁止も伝え、宮城野親方も神妙な面持ちで受け止めていたという。

 玉垣親方は自身の責務について、「覚悟している。不祥事が再発すれば私も含めて首。議論にもならないと思う」と悲壮な決意を示した。

 伊勢ケ浜一門が部屋を預かる形を検討するよう指示されている4月以降に関しては、「一門は身内に近いので最善の処遇をしていただきたいという気持ちはあると思うが、相撲協会は厳しい形で判断を下すかもしれない」との見通しを語った。