世界卓球

 世界卓球団体戦(韓国・釜山)で試合中に口論となる事態が起きた。17日の女子グループリーグ第2戦でスウェーデンとシンガポールが対戦。2勝2敗で第5試合にもつれ、マッチポイントを握られたシンガポール選手がサーブ直後に「アウッ!」と叫んだ。相手はレシーブに失敗したが、猛抗議を受けたシンガポール選手の反則に。最後の点がスウェーデンに入り、勝利が決まった。ワールドテーブルテニス(WTT)が動画を公開している。

 まさかの幕切れだった。2勝2敗でもつれた最終第5試合。ゲームカウント1-2、ポイント9-10と絶体絶命となったシンガポールのチュウ・ジウがサーブを繰り出した。次の瞬間、プレー中に「アウッ!」と叫んでしまった。スウェーデンのクリスティーナ・シェルべリは返球に失敗。しかし、「彼女は叫んだわ!」と手を広げてアピールした。

 中継画面では一度はシンガポールに点が入ったが、スウェーデンチームが抗議。会場は騒然とした。結局ジウの妨害行為で反則となり、スウェーデンポイントで試合終了。だが、納得のいかない様子のジウは相手の握手になかなか応じず。スウェーデンが引き揚げ、後味の悪さが残った。

 一連の動画をワールド・テーブルテニスの公式Xが公開。文面で「これが2日目を終えた物議の実況。世界卓球2024で、誰がこのポイントを取るべきだと思う?」と紹介した。まさか最後の最後で起きるとは……。珍しいシーンだったようだ。