Bリーグ新潟アルビレックスBBの下部組織、U15出身の佐藤友(京都・東山高3年)が今春、昨年のインカレ準優勝校の東海大に進学する。

東山ではゲーム主将を務めるなど大黒柱として全国レベルで活躍した。インカレ7度優勝の大学バスケットボール界の名門で腕を磨き、日本代表での活躍を目標にしている。

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佐藤はすでに始動している。8日に入寮し、東海大の練習に合流。「緊張はない。楽しみです」と堂々と門をたたいた。複数の強豪大学から誘いを受けた中で決めた進路。「Bリーガーの輩出率が高いし、チームのためにしっかりやらなければならない環境」と言う。インカレ7度優勝の名門にはPG河村勇輝(22=横浜BC)、SG西田優大(24=三河)の若手の日本代表や、B2新潟のベテランSF池田雄一(40)らが在籍し、技術を磨いた。

「オールラウンドなプレーを大学で完成させたい」。東山では昨年、ウインターカップはベスト8、インターハイで準優勝。全国の強豪8校で戦う、U18日清食品トップリーグでも準優勝し、佐藤は1試合平均21・9得点でランキング1位だった。高校では得意のアウトサイドのシュートに加え、インサイドのプレーの質も上がった。まとめ役のゲーム主将も務め、「周囲を見られるようになった」と精神的な成長も感じている。

「(高校は)3年目で結果が残せた。これからのバスケ人生で1つの収穫」と振り返る。一方、「まだ日本一を取れていない」と悔しさも残った。「インカレで優勝を目指す。勝ち続けたい」と高校で果たせなかった頂点に立つことが最初の目標だ。

見据えるのは「Bリーガーになること」。憧れは宇都宮のシューター、SG比江島慎(33)。新発田市出身の千葉J・PG富樫勇樹(30)、長岡市出身の琉球・SG今村佳太(28)ら新潟県出身Bリーガーの映像も意識して見る。プロ入りし、いずれは「日本代表入りして世界と戦う」と目指すステージは高い。その準備の4年間が始まる。

◆佐藤友(さとう・ゆう)2005年(平17)4月6日生まれ、新潟市出身。上山小2年の時に上山スパークスでバスケットボールを始める。小6から新潟BB・U15に入り、上山中では部活と並行していたが、2年の途中から新潟U15専属に。19年はBリーグU15オールスターに出場。京都・東山高に進み、22年にU16日本代表候補。189センチ、82キロ。