男子マラソン世界記録保持者で、ケニアのケルビン・キプタムさんが11日に事故で急逝した。24歳だった。ロイター通信などが報じた。

 昨年10月のシカゴ・マラソンで、従来の世界記録を34秒上回る2時間00分35秒の世界記録を樹立していた。報道によると、キプタムさんはコーチとともに交通事故で死亡した。

 世界記録保持者の訃報に、日本のSNSでも衝撃が広がった。シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんは自身のX(旧ツイッター)で「信じられないニュースです マラソン世界記録保持者キプタム選手が事故死 マラソンデビューから一躍注目され、3度目で世界記録24歳とまだ若く未知の可能性を秘めたランナーでした この先も彼が見せてくれる人類の可能性への挑戦を応援したかった 心よりご冥福をお祈りします」と悼んだ。

 ほかにもネットでは「彼の死はマラソン界にとって大きな損失で、2時間切りの夢が遠のいたと感じています」「これはスポーツ史に残る悲劇」などと悲しみや驚きが入り交じった。