総務省が6日に公表した2023年の家計調査で、盛岡市は「納豆」や「中華麺」などの品目別購入額(2人以上世帯)で全国1位となった。

 家計調査は都道府県庁所在地と政令指定都市が対象。1世帯当たりの年間支出額別で、盛岡市の納豆は6810円、中華麺は6488円で最も多かった。

 納豆が1位になるのは5年ぶりで、「盛岡納豆」を生産・販売する大内商店(岩手県花巻市)の大内剛俊社長(55)は「岩手では冬のたんぱく源として納豆が昔から食べられてきた。スーパーの納豆売り場も他県より広く、愛されていると感じる」と語った。

 中華麺の1位について、市企画調整課の担当者は「盛岡では、中華麺をつゆにつけて食べる『ざる中華』が親しまれている。盛岡三大麺(わんこそば、冷麺、じゃじゃ麺)だけではなく、日常的に麺を食べる文化がある」と強調した。

 盛岡市は、サンマ、ゼリーでも1位だった。