漫才ブームの中心で、伝説の漫才コンビ・ツービートのビートたけし、ビートきよしの2人が9日、浅草・東洋館の舞台で揃い踏みした。

 たけしは「江戸まちたいとう芸楽祭」の名誉顧問を務め、自身の名を冠したお笑いコンテスト「たけしが認めた若手芸人 ビートたけし杯『お笑い日本一』」の審査員をしている。開会に際して、オープニングでたけしが呼び込まれたのだが、姿を見せたのはきよしだった。

 会場が混乱する中、続けてたけしが登場。サプライズでのツービート揃い踏みに東洋館が沸いた。「久々に会って2人で並ぶと緊張するんだよな。なんであがっちゃうんだろう。ここでやってたんだけど、久々に立つとあがるな」。照れ隠しのようにも見えたが、たけしの口から「あがる」という意外な言葉が聞かれた。

 きよしが「顔だけは見にこようと思って、見に来たんだよ」と語りかけると、たけしもすかさず「最後の挨拶か?」と切り返し、爆笑をさらった。

 きよしの登場で場が温まった中で開催されたコンテストでは、2023年のM-1グランプリで準優勝だったヤーレンズが優勝。高田文夫、ナイツ(塙宣之、土屋伸之)を含めた審査員の満場一致だったという。

 たけしといえば定番の表彰式ネタ。賞状を読み上げ、芸人にとって真正面からためになるアドバイスを送り、今回は控えめなのかと思わせておいて繰り出したのが、「江戸まちたいとう芸楽祭 名誉顧問 松本人志」。大爆笑が起きる中、「こうやって松本をギャグに使えば少しは復帰が早くなるだろ」とエールをおくっていた。