<陸上:大阪国際女子マラソン>◇28日◇ヤンマーフィールド長居発着(42・195キロ)

21年東京オリンピック(五輪)代表の前田穂南(27=天満屋)が2時間18分59秒をマークし、日本人トップとなる2位でフィニッシュした。日本記録は、野口みずき氏が05年に記録した2時間19分12秒だった。

序盤は、3分20秒を切るハイペースでレースが展開された。およそ4・5キロ地点で、先頭集団で走る日本勢は松田瑞生(ダイハツ)、佐藤早也伽(積水化学)、前田穂南(天満屋)の3人に絞り込まれた。

ただし、21キロを過ぎてペースを上げて前田がペースメーカーの前に出ると、集団を抜け出して独走。

約27キロでも再びペースアップし、従来の日本記録を上回るペースで首位をキープ。31キロ付近でウォルケネシュ・エデサ(エチオピア)に抜かれたが、力強い走りで日本人首位となった。

今大会か3月の名古屋ウィメンズで日本陸連の設定タイム2時間21分41秒を突破した最速選手が、パリ五輪代表の残り1枠に選ばれることになっており、前田が2大会連続五輪切符への資格を手にした。